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『アルマの新しいMSが・・・!』【コードフェアリー2巻】

2023-02-25 00:00:00 | 日記

KADOKAWAより『機動戦士ガンダム バトルオペレーション コード・フェアリー』2巻が発売されました。

機動戦士ガンダム バトルオペレーション コード・フェアリー・2巻

本作はゲーム『機動戦士ガンダム バトルオペレーション コード・フェアリー』のコミカライズで2巻になります。

ゲーム・機動戦士ガンダム バトルオペレーション コード・フェアリー

主人公・アルマとその小隊「ノイジーフェアリー隊」の無双シーンが目立ったコミック1巻から一転、アルマの挫折・苦悩や仲間の掘り下げ、敵の描写にスポットが入った印象のある2巻。

1巻の感想記事でも書いた不満『陽気なアルマがエース級の戦績を上げるバックボーンや挫折』が2巻で描かれてる点は良かったです。

徳島氏が呟かれてました「アルマは[MSV-R・グラブロ試作水中ビット搭載型]のテストパイロットだったという裏設定」も本巻で拾ってましたね。

周辺キャラクターの過去描写も描かれた事で、ヘレナやミアが戦場で活躍する説得力も増しましたし、物語にさらなる厚みが出ましたね。

何よりゲーム版で設定の無かった「ホワイトライダー」「ブラックライダー」のパイロット「ノア」「アキン」を新規設定で起こして頂いたのは英断だったと思います。

物語としてグレイヴから「ノア」「アキン」が解放される(もしくはバットエンド)迄、描ききって欲しいです。

個人的にはキリーのザクでの活躍はカラーで見たかったし、イアン・グレーデンの活躍をMSV設定「先読みに鋭い」感性で深掘りして描いて欲しかったなあ・・・なんて思ってしまいました。

メカ的には、「イェーガーへの改修前のイフリート」「ノーミーデスへの改修前の熱帯戦用ドム量産」の活躍も省略せず描いて頂いたのは嬉しかったです。

イフリートのスモークディスチャージャーが、通常バックパックに内蔵出来ていたのは、ちょっとビックリ。

2巻単行本背面イラストを見て今更ながら「陸戦型ジム(バリー機)」が量産カラーで無い事に気付きました。

「陸戦型ジム(リリス機)」も肩とか色が違うんですね。

「ティターニア」の本格稼働は3巻に持ち越しですが、HLVで降下され回収する作戦は、コミック「機動戦士ガンダム戦記(夏元先生・著)」で「陸戦型ゲルググを回収する外人部隊」を彷彿とさせ「ニヤッ」としました。

「キリー・ギャレット」はブリティッシュ作戦時から「ブレードアンテナ付パーソナルカラーのザクⅡ」だった点は、以前書いたキリー・ギャレットの記事で取り上げた「ガンダムコレクション」の量産カラー「ザクⅡJ型(キリー・ギャレット機)」を否定する形になりそうでショックでした。

まあ、「ガンダムコレクション」の量産カラー「ザクⅡJ型(キリー・ギャレット機)」は、以下のいずれかだったと考えると矛盾は無いですかね。

 

①「影武者MS」だった。

②「キリー・ギャレットのパーソナルマーク」は「イエローラインで描写された複製マーク(ガンダムコレクションのマーク)」が彼女の小隊配下MSに使われており、その「キリー小隊配下MS」だった。

③「ガンダムコレクション」の「ザクⅡJ型(キリー・ギャレット機)」はジオン国民喧伝用の創作MSで「量産カラー」で喧伝する事で、女性一般パイロットでも活躍できるという士気高揚を狙ったものだった。

 

何にしても1巻より段違いに満足度・期待度が高まりました。

ガンダム好き、外伝好き、ゲーム「コードフェアリー」好きの皆様、コミックも如何でしょう?


『エンゲージゼロ』【エンゲージゼロ設定】

2023-02-20 00:00:00 | 日記

今日は「エンゲージゼロ」について。

HGでガンプラ化した当MS。

三次募集で絶賛予約受付中。

HG 1/144 ガンダム開発試験0番機(エンゲージゼロ)【3次:2023年6月発送】

とはいえ、私自身が当MSの設定・立ち位置について「ぼやけた認識」でいる為、まとめてみました。

まず、よく見かける「エンゲージゼロ if機体」。

これはHPの解説を見ると謎が解けます。

機動戦士ガンダム U.C.ENGAGE 公式サイト

MS「エンゲージゼロ」について、以下の解説があります。(以下、引用)

『アナハイム・エレクトロニクス社(以下、AE社)が、地球連邦軍の『ガンダム開発計画』の追加プランとして開発した試作モビルスーツ。
コードネームはエンゲージゼロ。
AE社ではすでに、『ガンダム開発計画』の前段として試作0号機“ブロッサム”の開発が進められていたが、高性能な万能機というコンセプトに対する連邦軍の要求はあまりに高く、ブロッサムをフォローするという形で、様々なオプションプランも提案されていた。
その中のひとつがエンゲージゼロであり、対モビルスーツ戦での強襲突撃を主眼としている。』

要するに「ブロッサム」の追加プランなんですね。

「エンゲージゼロ」が丸みを帯びたシルエットで、「ブロッサム」と形状が大きく異なるのはwikiによると、

「開発には高機動戦闘において実績を持つ旧ジオン公国軍出身の技術者たちが多数参加しており、本機のコードネーム「エンゲージゼロ」も、連邦軍とジオン軍の技術の融合という意味が込められている。」

とあり、ジオン系の色濃いからなんですね。

では何故「if機体」と呼ばれているのか。

それは、当ゲームのタイトルを冠するMS「エンゲージガンダム」が設定された為なんですよね。

【エンゲージガンダム】

「エンゲージガンダム」は公式によると、(以下、引用)

『史実においては、ガンダム試作0号機“ブロッサム”を元に開発が進められた『ガンダム開発計画』だが、もしもエンゲージゼロの技術が採用され、ブロッサムと双方の要素が融合(エンゲージ)した機体が完成していたら、という歴史上のIF機体。高性能な万能機を目指したブロッサムと、高機動戦闘を主眼に置いたエンゲージゼロの双方の特徴を取り入れる結果となり、汎用モビルスーツとしては非常に高い完成度を誇る。』

とあります。

つまり「if機体」とは「エンゲージガンダム」のことなんですね。

しかも、この「エンゲージガンダム」、「エンゲージゼロ」より多肢のバリエーションが設定されていて、「主役MS」然とした扱い。

誤解されるというものです。

ところで、某模型誌に「エンゲージゼロ」デザイナーのことぶきつかさ氏がコメントを出されてました。

それによると「エンゲージゼロ」は、アナハイムが「ブロッサム」の追加プランとして「ビショップ計画の復活」の予算も騙して頂いちゃおうというものだったようです。

「エンゲージゼロ」パイロットのペッシェ編は完走しました。

「エンゲージゼロ」はその後、「増加B」➡「サイコミュ試験機」➡「インコム」・・・と続きます。

ネタバレになるので避けますが、「エンゲージゼロ」は「アナハイム➡連邦(ティターンズ)版サイコミュ」の編纂の歴史のようですが、途中から連邦じゃなくなるので、「νガンダム」に続く系譜・・・という訳では無さそうです。(ちょっとは影響ありそうですが)

むしろ、アンネローゼあたりとも絡んでたり・・・と想像してしまいます。

そんな「エンゲージゼロ」ですが、せっかくHGキット化したんですから「高機動型ケンプファー」もHGキット化を、是非!


『褐色のサザンクロス隊』【サザンクロス隊・戦術】

2023-02-12 00:00:00 | 日記

今日は「褐色のサザンクロス隊」の戦術について。

 

ファーストガンダムと言えば、カッコイイ「通り名」があります。

「赤い彗星」

「青い巨星」

「黒い三連星」

と来て、

「褐色のサザンクロス」。

・・・これ、本当は「褐色の南十字星」として、「星」つながりの「通り名」にしたかったんじゃないかな、と考えてしまいます。

「サザンクロス隊」の元となる「南十字星」は、本来4つの恒星で主に構成された星座とする説のようでですが、「サザンクロス隊」は5機編成。

エンブレムも5つの星が十字を取り囲みます。

まあ、某世紀末伝説コミックでも六星でしたし、中心の恒星を含めると5にも6にもなるんでしょうね。

「褐色」のほうですが、「褐色迷彩」は「秋季迷彩」とカトキ氏が明言されてます。

ククルス・ドアンは「赤い彗星かククルス・ドアンか」と比較される程の凄腕パイロットと言われてましたが、ドアンが在籍した当時の「サザンクロス隊」は「量産カラー・緑」のF型ザク。

とすれば、ドアン在籍時の「サザンクロス隊」は、「エースパイロット・ドアンのみが評価された部隊」で、ドアン脱走後の宇宙世紀0079年秋頃に「褐色迷彩の高機動型ザク(地上用)」が「サザンクロス隊」に配備され、それ以降の同隊の活躍から「褐色のサザンクロス隊」の異名が付けられたと推測できます。

言い換えれば、「サザンクロス隊」は「トップエース中心の部隊」から「チーム戦術中心の部隊」になったんでしょうね。

装備を見るに、

 

・エグバ機が前衛。

・サンホ機が前衛補佐。

・ダナン機は投擲もしたりと前衛の伏兵的なポジション。

・セルマ機は中衛。

・ウォルド機はスナイパー、後衛。

 

こんな感じでしょうか。

ファンタジーRPGの冒険者パーティーのようです。

 

ジオン側は、「黒い三連星」のような三位一体を除くと個人技に傾倒しており、赤い彗星や青い巨星のような突出した「エース機」がいる場合は、僚機はエース機の指揮下で補助を行う事が多いです。

その点で、「サザンクロス隊」はジオン軍では珍しい「小隊戦術」で頭角を現したパイロット集団といえます。

連邦側では「ホワイト・ディンゴ隊」のようにフォーメーション等や戦術を駆使した部隊がいますが、「ホワイト・ディンゴ隊」程では無いですが「サザンクロス隊」はスナイパーも組み合わせた小隊戦術を有効に運用して戦果を上げてきたんでしょう。

まあ、ダナン機は好き勝手やってる印象ありますから、

「個人技を生かしながら小隊戦術を取り入れた部隊」

というのがもっとも近いでしょうか。

小説版「コロ落ち」のヴィッシュ配下の部隊がスキルアップしたみたいな感じかな。

だとすれば、劇中終盤にククルス・ドアン処刑のためとはいえ、「サザンクロス隊」が小隊戦術ではなくタイマン勝負し破れていったのは勿体無かったですね。

特にファーストガンダムでは「スナイパー」な珍しいので、小隊戦術の上で「スナイパーVSアムロ」なんて見てみたかったなあ。


『モンゴルの銀狼』【高機動型ザクⅡ系譜】

2023-02-05 00:00:00 | 日記

今日は「高機動型ザクⅡ」の系譜について。

某雑誌でカトキ氏がMSD上では、

・「高機動型ザクⅡ」はランドセル(背部バックパック)中心にまったく新規に強化したMS。

・「高機動試作型ザクⅡ」は脚をまったく新規に強化したMS。

・・・という事が解説されました。

高機動型ザクⅡ

高機動試作型ザク

強化した結果、「高機動型ザクⅡ」は背部バックパックが、「高機動試作型ザク」は脚部が主に肥大化しました。

系譜とすれば、「高機動試作型ザク(06RD-4)」は「ドム試作実験機(08B)」へ派生。

「高機動型ザク」はMSVですが「06RP」➡「06R-1」➡「06R-1A」➡「06R-2」➡「06R-2P」➡「06R3」と派生します。

ドム試作実験機

ここでMSDの新解釈として注目したいのが、「高機動試作型ザク(06RD-4)」。

「高機動試作型ザク」所謂「アイナザク」は初出作品「08小隊」では、「ドムを転用した宇宙用トライアル機」だったそうですが、MSDでは前述とおりあくまで「ザク」ベースで脚をまったく新規に強化したMS。

系譜的に、これまでの「ドム」➡「高機動試作型ザク」ではなく、

「ザクⅡ」➡「高機動試作型ザク(06RD-4)」➡「ドム試作実験機(YMS-08B)」➡「プロトタイプドム(YMS-09)」

で、「高機動試作型ザク(06RD-4)」➡「ドム試作実験機(YMS-08B)」は見た目とおり直系。

「ドム試作実験機(YMS-08B)」はツイマット社製なので、「高機動試作型ザク(06RD-4)」はジオニックからザクのライセンスを取得したツイマット社製と言えます。

ここで連日話題にしている「高機動型ザクⅡ(地上用)06GD」ですが、開発コンセプトは「脚をまったく新規に強化したMS」。つまり「高機動試作型ザク(06RD-4)」に共通します。

高機動型ザク 地上用

但し、某雑誌にも「高機動型ザクⅡ(地上用)06GD」は、MSV-Rの「陸戦高機動型ザクⅡ(06G)」ありきと表現されています。

「陸戦高機動型ザクⅡ(06G)」は「陸戦型ザクⅡ(06J)」の最終形とありますので、

「ザクⅡ」➡「陸戦型ザクⅡ(06J)」➡「陸戦高機動型ザクⅡ(06G)」➡「高機動型ザクⅡ(地上用)06GD」

となり、「陸戦型ザクⅡ・陸戦高機動型ザクⅡ(06J・G系)」はジオニック社ですから、「高機動型ザクⅡ(地上用)06GD」もジオニック社製と言えます。

そして、ご存知のように「高機動型ザクⅡ(地上用)」は、「ホバー移動する機体」。

ただ、この「ホバー移動」はドムと違い「スケーティングするような移動」しかできない機能という設定がついています。

具体的には「高機動型ザクⅡ(地上用)」のホバーは「姿勢変更でカーブや旋回はできても、進行方向は前方直進のみ」。対して「ドム系(09)」のホバーは「姿勢変更での旋回もできる上、進行方向も前後左右に行ける」という事なのでしょう。

ここからは想像ですが、「高機動型ザクⅡ(地上用)06GD」とは、「ホバー機能付き主力MSコンペ用」にジオニック社で開発された機体で、ツイマット社の「ドム系(09)」にコンペで破れた機体なのではないでしょうか。

じゃあ、「高機動型ザク(地上用)06GD」のベースとなった「陸戦高機動型ザクⅡ(06G)」は、どういう設計思想だったのか。

【陸戦高機動型ザクⅡ(06G)】

 

「陸戦高機動型ザクⅡ(06G)」は、「独自のランドセル」形状から察するに「地上でのバーニア移動による高機動化」を目指したMSと推測できます。

但し、「飛行」では無く「ジャンプ」であり、「高機動」指向であれば、「垂直ジャンプでは無く水平ジャンプ」。

脚のスラスタも「ジャンプ中は方向転換・変更が困難」な問題を解決する為に、付けられたものと考えれば納得です。

スラスタでジャンプ中(空中)にある機体向きを変え、ランドセル再噴射で別方向へ移動とか、スラスタ噴射で進行方向とは別方向へ移動出来る事を利用し、敵射撃を回避するとか。ジャンプ後の着地を補完するとか。

脚部スラスタがある事で重力下のバーニア移動の問題点が、大分解決されます。

勿論、太股がグフに似た形状である為、歩行スピードの向上も合わせ目指したんでしょう。

そして「陸戦高機動型ザクⅡ(06G)」が目指した「水平ジャンプによる重力下の高速移動」の進化プランとして、「高機動型ザクⅡ(地上用)06GD」の「ホバー移動」の開発があったんでしょうね。

結果、ホバーではツイマット社・ドムに破れますが。

 

一方、ツイマット社のコンペ用機体は「ドム試作実験機(YMS-08B)」か「プロトタイプドム(YMS-09)」でしょうが、コンペに試作実験機を出すのは違和感があるので、試作完成機である「プロトタイプドム(YMS-09)」なのかもしれません。

ただ、「プロトタイプドム」は完成時点でジオン軍最新鋭機として期待され、完成直後に地上テスト、そして広報部に数多く取り上げられたという、プロパガンダ的MSV設定があります。

これら設定を見るに「プロトタイプドム」は完成時点で最新鋭機のプロトタイプとして約束されている側面があるので、その前段階となるコンペは「ドム試作実験機(YMS-08B)」だったのかもしれません。

「ドム試作実験機(YMS-08B)」がコンペに勝利し「ドム系が次期ジオン国最新鋭機」として決定。

満を持して「プロトタイプドム(YMS-09)」ロールアウトとすれば自然な流れになります。

もっとも「高機動型ザクⅡ(地上用)」は劇中でも5機登場しており、コンペに破れ地上主力・最新鋭機の座を奪われたものの、ザクを好むベテランパイロット向けに少数生産がされ続けたのかもしれません。

このあたりは宇宙用の「高機動型ザクⅡ(R-2)」と「リックドム(09R)」のコンペに似てますね。

まあ、「高機動型ザクⅡ(R-2)」は4機しか製造されませんでしたが。

 

まとめると以下のようになります。

 

「高機動型ザクⅡ(06R系)」

宇宙用として、ジオニック社がザクベースでランドセル中心にまったく新規に強化したMS。

 

「高機動試作型ザク(06RD-4)」

宇宙用として、ツイマット社がライセンスを取得したザクベースで脚をまったく新規に強化したMS。

本機を元に「ドム試作実験機(YMS-08B)」が開発される。

 

「陸戦高機動型ザクⅡ(06G)」

地上用として、ジオニック社が「陸戦型ザクⅡ(06J)」の最終形として開発したMS。

バーニアやスラスタを使った水平ジャンプによる重力下の高機動を指向した機体。

ランドセル中心にまったく新規に強化した地上用MSとも言い換えられる。

 

「高機動型ザク(地上用)06GD」

ジオニック社が「陸戦高機動型ザクⅡ(06G)」で目指した「水平ジャンプによる高機動」の発展プランとして、「ホバーによる重力下の高機動」を指向したMS。

陸戦型ザク系の設計思想では「歩行」がベースにあり、高機動も「水平ジャンプ」による「瞬間的なスポット高機動」だったが、本機は陸戦型ザクの設計思想を超えた「歩行に頼らない常態での高機動」を目指した別次元の機体。

「高機動試験型ザク(06RD-4)」が「宇宙用として、ツイマット社が脚をまったく新規に強化したMS」とするなら、本機「高機動型ザク(地上用)」は「地上用として、ジオニック社が脚をまったく新規に強化したMS」と言える。

しかし、「次期主力・地上ホバー機能付MS」コンペで、ツイマット社「ドム試作実験機(YMS-08B)」に破れる。

コンペで破れた後もザク系を好むベテランパイロットの要請で少数生産され続ける。

 

これらを踏まえ、知る人ぞ知る「モンゴルの銀狼」が初期に搭乗した「高機動型ザク」の謎に迫ります。

「モンゴルの銀狼(ガンロン)」とは本名ナランソロンゴ・ボルドバヤル。

高山瑞穂先生・著「機動戦士ガンダム 極東MS戦線記(ガンダム短編集に掲載された短編)」「機動戦士ガンダム MS BOYS―ボクたちのジオン独立戦争―」に登場した凄腕のMSパイロットです。

 

【ガンダム短編集】

機動戦士ガンダム MS BOYS―ボクたちのジオン独立戦争―

 

「モンゴルの銀狼」を主に考えた場合の物語の時期は、

 

①「機動戦士ガンダム 極東MS戦線記」

 (劇中でU.C.0079.10.20と表記)

②「機動戦士ガンダム MS BOYS―ボクたちのジオン独立戦争―」

 (劇中で「モンゴルの銀狼」登場時はオデッサ作戦後(U.C.0079.11.9~))

 

です。

具体的に「モンゴルの銀狼」用にロールアウトされたMSを時系列に並べると、

 

①高機動型ザク(出展作「機動戦士ガンダム 極東MS戦線記」)

②グフカスタム(出展作「機動戦士ガンダム MS BOYS―ボクたちのジオン独立戦争―」)

③陸戦高機動型ザク(出展作「機動戦士ガンダム MS BOYS―ボクたちのジオン独立戦争―」)

  *実際に「モンゴルの銀狼」の手には渡らず。

※この後、「モンゴルの銀狼」仕様の「ドム」も劇中に登場しますが、「08小隊版」系ドムを塗替えしたMSにモンゴルの銀狼の装備を施した機体で、「モンゴルの銀狼」本人が発注したのでは無く、MS-BOYSのもの。(あえて言うなら「二代目・モンゴルの銀狼」)

 

ですが、問題なのは、①高機動型ザク(出展作「機動戦士ガンダム 極東MS戦線記」)。

この機体は「高機動型ザク(06R-2)」に酷似したデザイン。

本作は地上戦なのに、宇宙用の「高機動型ザク(06R-2)」が使われている謎がありました。

この時の「高機動型ザク(R-2P)」に酷似したデザインは、「モンゴルの銀狼」のパーソナルカラーが黒の為、幸いシルエット以外のデザインが明瞭には確認できない様子。

であれば、シルエットが酷似した「高機動型ザク(地上用)06GD」が、このMSの正体ではないでしょうか。

勿論、他の「モンゴルの銀狼・専用MS」同様に、素の「高機動型ザク(地上用)06GD」ではなく、専用の「銀狼カスタム」されているのでしょう。

その為、より一層「高機動型ザク(06R-2)」に酷似してしまった・・・とすれば、辻褄が合います。

「高機動型ザク(地上用)06GD」はオデッサ前にサザンクロス隊に配備されており、時期的矛盾もありません。

物語では明確なホバー描写は確認が難しかったので、ホバー機能は試作部で不調だったのかもしれません。

「機動戦士ガンダム 極東MS戦線記」でダメージも受けてましたから、ホバー機能の調整とダメージ補修の為、修理に出し、代替機体のグフカスタムを受領した。・・・こう考えると「機動戦士ガンダム MS BOYS―ボクたちのジオン独立戦争―」1巻でグフカスタムに搭乗していたのも納得できます。

その上で、ホバー機能の調整が安定せず、「陸戦高機動型ザク」として調整され、「機動戦士ガンダム MS BOYS―ボクたちのジオン独立戦争―」2巻で再配備されるところ、銀狼不在の為にクルドが受領した。・・・この流れなら、整合性もとれ、説得力が増します。

 

実際は「高機動型ザク(地上用)06GD」は後付ですが、こうして設定に組み込む妄想をするのも、楽しいですよね。

 

まあでも、「モンゴルの銀狼」の高機動型ザクはいずれも『高機動型ザクⅡR-2(ジョニー・ライデン専用機)』の意匠が色濃く反映されてるので(MS-BOYS版も左肩にその名残があります。)、「地上の黒と銀のジョニー」的なコンセプトなんでしょうね。

だから、「機動戦士ガンダム 極東MS戦線記」は背中のプロペラントタンク以外『高機動型ザクⅡR-2(ジョニー・ライデン専用機)』のカラバリですし、「MS-BOYS」の「陸戦高機動型ザクⅡ」はグフと共有するパーツのある「MSV-R版デザイン」では無く、通常のザクの両脚左右にスラスタ-、背中にプロペラントタンクを付け、左肩が『高機動型ザクⅡR-2(ジョニー・ライデン専用機)』の肩まんまという事なんでしょう。

作者の意向を読み取ると、モンゴルの銀狼の初期ザク=「高機動型ザク(地上用)06GD」というのは、読者の手前勝手な解釈で失礼な話ですが、まあ妄想の戯言という事でご容赦下さい。