木洩れ日通信

政治・社会・文学等への自分の想いを綴る日記です。

日本総馬鹿状態

2009年06月11日 | Weblog

一旦終息しかかったと思った「新型インフルエンザ」の流行がまたぶり返したようで。
しかしニュースを注意してみると、このインフルエンザが豚起源であることが全く触れられない。
新型インフルエンザがなぜ発生したのかという原因を突き止めるのではなく、インフルエンザの対策にばかり話が行くのは全くおかしい。
きっとまた時期を変えて新しい感染症が広がる事態が起きるだろう。
人間が動物や植物や自然に対して利益のために作為を加えることをやめない限り。

自民党は「国会議員の世襲問題」を結局うやむやにしてしまった。
選挙情勢から言って、今のところ「世襲候補」ほど当選確実なのだからどうしようもない。
「世襲問題」とからめてNHKの「視点・論点」という番組では、公職選挙法から兼職禁止の規定をはずし、立候補へのハードルを低くすることが必要だと解説していた。
選挙に立候補するために休職ではなく、退職しなければならないので会社員など普通の人が立候補するには大変な決断が必要となる。
結局親が政治家という人間が一番参入しやすいわけで、人材の供給が狭くなり、それが政治の劣化を招いていて、「永久政権」が夢のはずの自民党にとってもこれは決していい傾向ではないはずだ。
それと何かと言うと、自民も民主も議員の「定数削減」を言うが、一票の格差を是正することなく、また今の小選挙区制度のままでそれを実施すると、「国民の代表」としての国会議員の数が益々減ってしまい、国民の政治に対する無力感が広まり、「日本沈没」の引き金になってしまうことだろう。
それに日本の議員の定数は諸外国に比較して多すぎるというわけではない。
「定数削減」をこの2大野党が言うのは、それ以外の社共系の勢力を排除したいがためで、この論に国民は乗ってはならない。
それより、よりましな議員を選ぶ目を養うことの方が重要だ。
より民意が反映しやすい選挙制度なくして「定数削減」を認めてはならない。

東京からの各停の新幹線「あさま」の自由席に乗って、乗客のマナーの悪さにびっくりした。
私は大宮から乗り込んだのだが、2時過ぎの列車はかなり混んでいた。
席がない。しかしよく見ると、荷物が置いたままになっている席がかなりある。空いているのならそれもいいだろう。しかし乗り込んでくる人がいて、デッキに立っている人もいるのに荷物をどけようとする人はいない。
しかし熊谷で降りていく人たちがいて、すぐ座れたのだけれど、通路を挟んだ向こうの二人掛けの席を占領している中年のサラリーマン風の男は荷物は座席に置いたまま膝の上でパソコンをいじっていた。
途中高崎で、パソコンが入っていると思われる黒いカバンを持ったワイシャツに黒ズボンの男達が大勢降りて行ったから何か企業の会合でもあって特別混んでいたのかもしれない。
その一団を見ていて何か不気味なものを感じた。
この人たちは自分では何も考えない、考えようとしない、ただ集団の流れに乗って動くイワシのような存在だと思った。
自分のこと、自分の勤める会社のことしか考えない、それ以外のことには全く無関心な人が増えているのか。それで利益をあげようなんて虫が良すぎるというか、バカとしか言いようがない。

コメント
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