木洩れ日通信

政治・社会・文学等への自分の想いを綴る日記です。

反貧困の主張を国政の場に

2009年06月16日 | Weblog

日本郵政の西川社長続投人事をめぐって、ついに「鳩山総務大臣更迭」で、麻生政権の命脈もきわまったという感じだが、麻生政権て、土台の腐った家のリフォームをしようとして、かえって更に家の寿命を縮めて崩壊に導いてしまった不良建設会社のよう。
「郵政民営化」にあたってはその利権を我が物にしようとする一団がいるようで、そこへ導いたのが小泉政権であり、実際の仕事をしたのが竹中平蔵元総務大臣であるという構図が「あぶり出し絵」のように浮かびあがってきつつある。
だけどこれまで大手メディアは異常なまでに竹中氏を出演させまくってきた。私はこの人のおよそ反省とか自省とかと程遠い顔つきがイヤなので、出てくるとチャンネルを変えるか、消してきたので、何をどう主張しているのか正確には知らないわけだけど、かつて「ああ言えば上祐」と言われた空疎な雄弁家がいたけど、そんな感じでまくしたてているという想像はつく。「居直り平蔵」と命名しておく。
「政権交代」への渇望が国民の中に広がり、またその可能性が出てきてる情勢なのだが、果たして民主党が自民党に代って国民の願いを実現・実行していく政党なのかという点では疑問がある。
08年末は「派遣切りの嵐」で暮れたが、そもそも「製造業への派遣」を容認する端緒になった99年の「派遣法」に反対した政党は共産党だけだった。
共産党に柔軟性を求める意見は多いが、この党が労働者の立場に立った主張を譲らないことが辛うじて歯止めになっていく気がする。
国会ではあまりに勢力が小さいために現実的「歯止め」になれないではいるが。
地方の首長選挙などでは、「よりましな首長」を選ぶために柔軟性を発揮したほうが良いのではと思わされる場面は多い。
しかし「国政選挙」では何も民主党に譲る必要は無い。外交・憲法・防衛など国のかたちにかかわる政策では民主党と殆ど相容れないのだから主張する場が必要だ。
そしてこれからは既成の政党ばかりでなく、例えば、「反貧困のネットワーク」の湯浅誠さん達や、「病気・災害・自死遺児に進学の夢を」と、遺児みずからが活動している「あしなが育英会」のメンバーらが政治の舞台に立っていければと思う。
そのためには政治の場に出て行くハードルを下げなくてはならないが。
ちなみに今の奨学金制度は単なる「教育ローン」でしかない。
不況下の就職難の中で奨学金返済に苦しんでいる苦学生OBの問題も深刻だ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする