木洩れ日通信

政治・社会・文学等への自分の想いを綴る日記です。

日本在住アメリカ人が「思いやり予算」告発の映画製作

2013年02月15日 | Weblog

北朝鮮の核実験
各国は一斉に非難して見せたが、打つ手がない感が漂う。
非難するアメリカも中国も核保有国だ。フランス、英国、インドにパキスタン、イスラエルも保有していると言われている。
自分達の保有や実験はよくて、お前はダメというのは説得力がない。
北朝鮮がここまで「核保有」にこだわるのは休戦中のアメリカに体制保障を認めさせたいからで、核放棄をさせるには平和条約を結んで国交を開くしかない。
世界が「核抑止」の悪夢から目覚めるしかこの地球から核兵器をなくす方法はない。
先軍政治で、核開発にもぼう大な予算がいる。国民の福祉は遠ざかる。しかしこれは北朝鮮に限らない。日本だって同じだ。
防衛予算を社会福祉に回せば消費税増税など必要ない。その上米軍駐留のための「思いやり予算」まである。
「ザ・思いやり予算」というドキュメンタリー映画をリラン・バクレーという青山学院大学非常勤講師を務めるアメリカ人が制作中だという。
バクレー氏は米軍機が頭の上を飛ぶ神奈川県厚木市と海老名市で英会話教室を開き、市民共同経営有機農業グループのメンバー。
映画を作るキッカケは4年前のこと。バグダット市民を米兵がヘリから無差別に射殺する映像を見る機会があった。「母国がこんなことを」と怒りで何日間も眠れなかった。その怒りをもっと建設的なことに向けられないかと考えた。
集会で「二十年かけて日本から米軍を追い出す」と宣言してしまった。どうやったら追い出せるのかと考えて「思いやり予算という日本からの支援がなくなったら米軍は帰るしかない」と思い、世論を高めるために映画作りを思いついた。
日本政府が米軍一人当たり1300万円もの駐留経費を負担していることを言うとみなびっくりする。北朝鮮を非難してる場合じゃない。
アメリカは1946年以来40以上の国に80回以上の軍事介入をしている。「自由と民主主義のため」が口実だが、実際はアメリカの言いなりになる独裁国家の維持と資源確保のため。米軍が日本にいる理由は日本を守るためではなくアジアや中東に出撃するためだ。
バクレー氏は日本に来て33年。米軍が実際に行なってきたことを知るためにたくさんの資料を一日中見ていると暗くなり絶望感でいっぱいになる。そこで一時間ぐらい散歩するとまた元気になって、絶望から怒り、そして行動へと動いていけると語る。
日本に住むアメリカ人自らが「これはおかしい」と声をあげることにインパクトがある。

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