オリンピックの中止を宣言できない菅政権は太平洋戦争敗戦を宣言できなかった日本と同じ。
太平洋戦争の中でも特にひどかったのがビルマ・インドの国境付近で強行された「インパール作戦」。
強行にこの作戦を主張したのが牟田口廉也司令官。「東條の子分」と言われ、功名心が強く精神力を信じて疑わない軍人だったという。
1944年3月、日本軍はビルマからインド・インパールの攻略に向かう。険しい山岳を補給もなく行軍する無謀な作戦だった。
牟田口は中止を進言する部下を更迭して強行。苦戦の末に頓挫し敗走した日本兵は飢え等で約3万人が死亡した。
3万人も殺しておいて責任も取らずに戦後も生き延びた人間とは言えない奴。
「昭和史」にこの事実を記した半藤一利さんは「敗戦に至る歴史の教訓として一つに当時の政治や軍部のリーダーの根拠なき自己過信」をあげているという。何処にも根拠がないのに「大丈夫勝てる」と繰り返し、まずい結果になると「底知れぬ無責任が幅を利かす。
コロナ禍で五輪開催に突き進む現状に重なる。感染症対策の専門家が「議論するべき時期」と促しても聞く耳をもたない。中止を求める世論が大勢をしめても「開催が大前提との菅義偉首相の決意はゆるがない」と言う。(信毎5月3日)。
あの語らない首相にそんな決意があるとは思えないのだが、今日この日にも「中止を宣言」してお金と労力の無駄をやめるべき。
コロナ禍に医師と看護師の提供を要請するなど狂気の沙汰。菅はオリンピックの中止と自らの即刻辞任を宣言しろ!