映画「椿の庭」を見る。
コロナ禍ではあるが長野市はまだ「感染爆発」まではいかない状況。
映画館もソーシャルディスタンスを取りながら上映している。観客も平日の映画館としてはそれなりにいた方だと思う。
太平洋が臨める丘の上に広大な庭を持つ家という設定。
富司純子が演じる女あるじの老婦人が両親を失ってしまった孫娘、海外で暮らしていたために日本語が自由ではないと暮らしている。
富司純子さんは昔藤純子の芸名で東映の任侠映画のヒロインとして人気を誇っていた。私は富司より藤の方が好きだがどうしてこの芸名にしたのだろうか。
ヒロインは着物姿だったから着付けはお手の物。着物を着ていくシーンを丁寧に撮っていた。
70歳を過ぎていても映画のヒロインとして成立するのは吉永小百合とこの人ぐらい?
この間「徹子の部屋」で岸恵子さんを見たが彼女もヒロイン務まりそう。こちらは更に年上で90歳近いのではないか。
この広大な代々手入れされ住む人を慰めて来た庭も維持していくのは大変。しかも継ぐべき若い人が先にこの世を去ってしまっている。
今日本中で起こっている問題ではある。
監督の上田義彦氏は写真家だという。なるほどストーリーより絵が大事にされている。こういう映画もいいなと思った。