今夜3回目の更新は新しいカテゴリーです。
イグニッションモデルの1/18ケンメリスカイライン4ドアをお客様が昔乗っておられた車に加工します。
この悪そうな車です(失礼!)
グリルはたまたま外されていたらしいのでグリルが付いた状態にして作ります
今は会社の社長さんなんですが・・・昔は結構派手な車にお乗りだったみたいです(笑)
でも良いのです、お客さまにとってはこの車が一番お好きだったのかもしれませんしね・・・。
ベースになったのはこのモデルです。
お客様にお送りいただいたミニカーです。
だいぶ前からお待ちいただいていまして・・・しかも購入されたのはかなり前だったらしくサイドウインドウはこの通りです。
反対側もヨレヨレです(笑)
まあイグニッションモデルのミニカーは少し古くなりますとすぐにこんな事になってしまうのは残念ですね。
このイグニションモデルのミニカーにオーバーフェンダーをつけるのが結構大変な仕事なのです。
お客様はボディカラーについては塗り替えを希望されていません・・・と言うことは色味はコレでOKなのだろうと勝手に判断しました。
が通常今まで通りの方法でオーバーフェンダーを付けようとしますとボディの総剥離は必須なので見積もりは一番手間が掛かる事を想定して出してあります。
この数日考えた方法でうまくいけば少し安くなる可能性があります・・・まあそれはやってみないとわかりません。
まずケンメリスカイライン4ドアにオーバーフェンダーを4輪につける場合一番困るのは後ろ側ですね。
この辺りは実車も模型も同じ事なのです。
それはなぜかと言いますと・・・サーフラインをカットしなければならない事なんです・・・
しかも4ドアではドアの下側もカットの必要が出てきますからね、大変なんです。
まずはカットライン(実際には削るラインですが)を決めます。マスキングテープをパンチコンパスでカットしたものを貼り付けて不自然にならないラインを決めましょう。
マスキングテープの下側の部分を削ります。
で・・・フロントはどうしようか考えましたが。
フェンダーのリップ部分が少し邪魔になりますのでフロントも少しだけ削る事にしました。
同様にマスキングテープでカットラインを削ります。
カットラインが決まったところでボディの分解を始めます
カットラインを決めるところまでは採寸をしなければなりませんのでベース板に固定されていた方が楽なんですがホイールアーチをリューターで削る時には分解してタイヤなどを外しておいた方が良いですよね・・・
傷がついたら困りますからね〜。
と言うことでフェンダーのアーチを削りました。
実車も模型もここを削らないと作業が進みません(笑)
しリアフェンダーにメタルインレットが貼られていますがこれもまた一度剥がしますとバラバラになりますから傷がつかないようにマスキングテープを貼っておきましょう。
メタルインレットには粘着面が直接当たらないようにしてあります。
フロントも同様に削っています。
なるべくボディカラーは傷をつけないようにしたいですね〜。
先ほどリューターで削ったと書きましたが・・・
削りカスが飛びますのでこのように掃除機で吸いながら削っています。
ゴミが散らなくて片付けが楽ですよ。
反対側も同じように削っています。
これで後戻りできなくなってしまいました。
続きは明日また更新できると思います・・・
明日も天気予報には雪のマークがついていますから外の仕事は無理かな!?
特にイグニッションモデルのレジン収縮や下地洗浄不足の記事は大変参考になりました。現在イグニッションモデルを中心にコレクションをしていますが、ブログを拝見させていただ中で、他のメーカーに乗り換えようかと考えるようになりました。そこでレジンについていくつか教えていただいきたいことがありますので、よろしくお願いします。
①レジンの収縮は、進行し続けるのか、それとも一定度合い収縮が進むと収まるのかどちらでしょうか。例えば窓浮きの修理をお願いしたとしても、収縮が進行し続ければ、また窓浮きが発生する恐れがあります。
②レジンの収縮の進行度合いは、保管方法(湿度、温度、紫外線など)によって変わるのでしょうか。
③ 43分の1と18分の1のモデルで、レジンの収縮度合いや、窓浮きの起こる可能性は異なるのでしょうか?
④イグニッションモデルは、レジンの収縮が発生しやすいようですが、(最近は改良されているとも聞きますが)、逆に収縮が発生しにくいミニカーメーカーはどのあたりでしょうか。
⓵のご質問につきましては・・・一般的にですがレジンのモデルは多分、半永久的に収縮するのではないかと思います。
②については温度で変わると思います。
光とか湿度紫外線については不明です。
温度については押し入れに入れていたモデルがひどく収縮していまして考えたら光は当たらないし・・・押入れの後ろ側の外壁が日があたるので結構夏場は高温になっていたのではないかと考えています。
③スケールによる収縮度合いや窓浮の可能性ですが・・・スケールが1/43と1/18の場合同じ樹脂を使って造形しますと同じパーセンテージで収縮すると思われます。
当然ですが1/43よりも1/18の方が収縮する寸法は大きい訳でして・・・ゴム系接着剤の許容寸法を考えますと明らかに1/18の方が収縮する寸法が大きい訳です。
つまり1/43よりも1/18の方が収縮に対しては厳しいのではないかと思います。
④のご質問にはこの場では答えにくいですね(笑)
他のメーカーさんにご迷惑がかかると困りますからね。
どうしてもということであればプロフィールの部分に書かれているメールアドレスにご連絡ください。
参考的に書くならばどこのメーカーさんも耐久性を高めるためにいろいろ努力をしていらっしゃるということですね。
過去には良くなかったけど改善されているメーカーさんもあります。
でも全く進歩のないメーカーさんもあるのです。
どこのメーカーがどうだとはここでは書けません(笑)
長い間修理をしていますと少しづですが見えてくることもありますからね〜。
レジン製ミニカーの収縮の要因ですが、温度がポイントなのですね。ヤフオクとかで、同じ時期に発売された同じモデルが複数出品されており、片方は「窓浮きあり」で、もう片方は「窓浮きなし」となっていることがあって不思議に思っていました。
渡部様に窓浮きの修理を依頼してきたお客様には、再度の収縮による窓浮きで困らないよう保管方法などのアドバイスもされているのでしょうか。
収縮しにくいレジン製ミニカーのメーカーにつきましては、こっそりとメールさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
実は修理のブログもどこまで書けるのか難しいところなのです。
修理のご依頼のお客様には実情を報告してどのような修理を行なったのかご理解を戴かなければなりません、一方でメーカーさんの邪魔になるような事を書くのは私の本意ではありません。
どこまで書くのか・・・なかなか難しい線引きなんです。
ヤフオクで同じモデルで状態が違うというのはありますね。
まあ量産品とは言ってもハンコを押したように全部が同じ訳ではありません、その上保管状態によってかなり変わってくるでしょう。
中には私の所に修理を出したものが即ヤフオクに出ているなどという事もありました(笑)
まあオークションに出す前に整備なり修理をしたという事なんで別にこれについてとやかく言いません。
一つだけアドバイスをするなら・・・
コレクションケースにエアコンつけて光も遮って保管するなどという事は出来るはずもないですし電気代が高騰する中では一般的ではありませんよね。
ではどうするのか・・・!?
自分で修理が出来るように努力するのが一番かもしれません。
そしたら修理代はかかりませんし自分の好きな様に直すことも出来ます。
また自分が好きな様にカスタムすることも出来ます。
将来的には「自分で欲しいミニカーを作る」ということにつながる可能性もあります。
自分で思った通りの物を作るのは楽しいですよ。