近未来SFのようなタイトルと宣伝なのだが、フタを明ければタイトルは部屋番号のことで、題材もSFではなくネクラ男の妄想物語に近い。妄想というか主人公が創作した小説内の物語。
そもそもウォン・カーウァイとSFという取り合わせに、違和感と不安と期待を持っていたのだけど、なんてことないいつものウォン・カーウァイ映画だったのでホッとした。(反面彼の描く本格SFを観たかったという気持ちもあるが…大金はたいてセット作ったのに、シナリオ変えたからいらない、ってことになりそうだし大作向きではないのだな)
話はトニー・レオンの女性遍歴。からむのは3人の女(ガキ=チャン・ツィーイ、バカ=フェイ・ウォン、大人=コン・リー)。それぞれ独立しているといってもいいほど、女が変わればストーリーがガラリガラリと変わっていき、話がどうころぶかわからないカーウァイ節は絶好調。
ヒロインは変わっても主人公トニー・レオンは同じだから、恋愛にもがく男の話として統一性はあるが、女たちの苦悩は「花様年華」に比べると表面的な描写ばかりという感じがする。それでも、一つ一つのエピソードが重い、というか痛い。
男の悩むだけ悩んで行動に出ず、かわりに小説で妄想を表現する、そのもどかしさも、痛さを増幅させる。
トニーと3人のヒロインは演技も熱く、見せ場たっぷりだが、他のキャストは…多分撮り進める内に興味を失ったのだろうな。
一番割をくったのは5年もかかったあげく、印象希薄のキムタクだね。
チャン・ツィーイはエロエロ大爆発。田舎から都会に出てきた娘の転落人生みたい。でも女優として大輪の華をさかせつつある。
そもそもウォン・カーウァイとSFという取り合わせに、違和感と不安と期待を持っていたのだけど、なんてことないいつものウォン・カーウァイ映画だったのでホッとした。(反面彼の描く本格SFを観たかったという気持ちもあるが…大金はたいてセット作ったのに、シナリオ変えたからいらない、ってことになりそうだし大作向きではないのだな)
話はトニー・レオンの女性遍歴。からむのは3人の女(ガキ=チャン・ツィーイ、バカ=フェイ・ウォン、大人=コン・リー)。それぞれ独立しているといってもいいほど、女が変わればストーリーがガラリガラリと変わっていき、話がどうころぶかわからないカーウァイ節は絶好調。
ヒロインは変わっても主人公トニー・レオンは同じだから、恋愛にもがく男の話として統一性はあるが、女たちの苦悩は「花様年華」に比べると表面的な描写ばかりという感じがする。それでも、一つ一つのエピソードが重い、というか痛い。
男の悩むだけ悩んで行動に出ず、かわりに小説で妄想を表現する、そのもどかしさも、痛さを増幅させる。
トニーと3人のヒロインは演技も熱く、見せ場たっぷりだが、他のキャストは…多分撮り進める内に興味を失ったのだろうな。
一番割をくったのは5年もかかったあげく、印象希薄のキムタクだね。
チャン・ツィーイはエロエロ大爆発。田舎から都会に出てきた娘の転落人生みたい。でも女優として大輪の華をさかせつつある。