今、自主映画を撮っている。SF仕立ての人情ものだ。
23世紀のシーンで主人公の女性を助ける「時空工学の天才エキスパート」役の男性との打ち合わせで・・・
頭がよく冷静で論理的な言動、他人をやや見下した感じ・・・という役のイメージとして私と妻(共同監督)は協議の結果、「『ガリレオ』の福山雅治っぽくいこう」と決めた。
ところがその役の男性は・・・
私 「『ガリレオ』の福山で」
男 「フクヤマ・・・っすか・・・歌なら聴いたことあるんですけど・・・」
これはいかん。「福山」では監督と役者の間でイメージを共有できない。
撮影ミーティングは一旦中断し、監督と役者との共有情報探しが始まる
私 「ガンダムは詳しい?」
男 「さ・・・最初の方は観ましたよ・・・」(戸惑いの表情)
ガンダムはダメだ。
私 「何か、詳しいアニメとかドラマとかない?」
男 「『のだめ』なら大好きっすよ」(嬉々として言う)
ダメだ。私は『のだめ』など観たことも読んだこともない。
私 「な・・・なにか他にないかな。これなら詳しい。大好きだってやつ」
男 「え・・・えと、ジブリアニメ」
それだ!!
私 「よし、じゃあジブリのキャラで言うと・・・この役のイメージは・・・えーと・・・『ラピュタ』の悪い奴(ムスカのこと)。でも「人がゴミのようだぁぁぁ!!」とか思わなくてもいい。悪に走る前の善良なムスカのイメージで」
以降、話はスムーズに進み(「善良なムスカってどういうんだよ、という突っ込みはさておき」)、監督と役者は同じイメージを共有することができた。
で、思ったのは、「みんなが知ってる宮崎アニメ」ってなんて便利なんだろう・・・ということ。
個人的には宮崎作品は「ルパン」と「トトロ」と「千と千尋」以外は高く買ってない。批判的な感想の方がスラスラと出てくるぐらいだ。それでも、どの作品でもあんなキャラ、こんなキャラというのがばっちり頭に入っている。キャラクタは類型的でありすぎるのかもしれないが、それ故に判りやすく感情移入が容易で宮崎作品の人気を支えている(ついでにそれ故、作品批判もしやすい)。老若男女を問わず皆で共有できるコンテンツを次々と送り出す宮崎駿はなんだかんだで偉大だなあ、と思った次第。
ところで、私が宮崎アニメを高く買わない理由の一つは、悪のキャラクタ設定にある。
「根はいい奴」、「憎めない敵」、「実はいい人」
・・・そんなのばかりなのがどうも気にくわない。
そんな中でも「ムスカ」(と「カリオストロ公爵」)は、宮崎作品ではめずらしい、「根っからの悪」、「ぶち殺されるのが楽しみな憎むべき敵」、「結局最後まで悪」・・・なキャラであり、いつか職場で使ってみたい台詞・トップ3に余裕でランクインする「見ろお! 人がゴミのようだぁぁぁ!!」の名台詞とともに私の心に深く焼き付けられた大好きキャラである。
(『ラピュタ』という作品自体はあまり評価してないが)
***参考***
---いつか職場で使ってみたい台詞 トップ3---
「あえて言おう、カスであると!!」
(「機動戦士ガンダム」よりギレン・ザビの台詞・・・大勢を前にした大切なプレゼンの時に使えたら最高です)
「見ろお! 人がゴミのようだぁぁぁ!!」
(「天空の城ラピュタ」よりムスカの台詞・・・できれば首相クラスの地位に登り詰めてから使いたいですね)
「ブタをかっているのか? やっぱりブタか…ブタはブタ小屋へ行け!」
(「北斗の拳」よりケンシロウの台詞・・・「ブタ小屋」でなく「場」でも可。この台詞は、嫌いな上司やムカつく客先相手がすごいデブで、しかも「ブヒヒ」と笑ってくれないと使えないので、実現はもっとも難しそうです)
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みなさんにはありますか? いつか職場で使ってみたい台詞・・・
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23世紀のシーンで主人公の女性を助ける「時空工学の天才エキスパート」役の男性との打ち合わせで・・・
頭がよく冷静で論理的な言動、他人をやや見下した感じ・・・という役のイメージとして私と妻(共同監督)は協議の結果、「『ガリレオ』の福山雅治っぽくいこう」と決めた。
ところがその役の男性は・・・
私 「『ガリレオ』の福山で」
男 「フクヤマ・・・っすか・・・歌なら聴いたことあるんですけど・・・」
これはいかん。「福山」では監督と役者の間でイメージを共有できない。
撮影ミーティングは一旦中断し、監督と役者との共有情報探しが始まる
私 「ガンダムは詳しい?」
男 「さ・・・最初の方は観ましたよ・・・」(戸惑いの表情)
ガンダムはダメだ。
私 「何か、詳しいアニメとかドラマとかない?」
男 「『のだめ』なら大好きっすよ」(嬉々として言う)
ダメだ。私は『のだめ』など観たことも読んだこともない。
私 「な・・・なにか他にないかな。これなら詳しい。大好きだってやつ」
男 「え・・・えと、ジブリアニメ」
それだ!!
私 「よし、じゃあジブリのキャラで言うと・・・この役のイメージは・・・えーと・・・『ラピュタ』の悪い奴(ムスカのこと)。でも「人がゴミのようだぁぁぁ!!」とか思わなくてもいい。悪に走る前の善良なムスカのイメージで」
以降、話はスムーズに進み(「善良なムスカってどういうんだよ、という突っ込みはさておき」)、監督と役者は同じイメージを共有することができた。
で、思ったのは、「みんなが知ってる宮崎アニメ」ってなんて便利なんだろう・・・ということ。
個人的には宮崎作品は「ルパン」と「トトロ」と「千と千尋」以外は高く買ってない。批判的な感想の方がスラスラと出てくるぐらいだ。それでも、どの作品でもあんなキャラ、こんなキャラというのがばっちり頭に入っている。キャラクタは類型的でありすぎるのかもしれないが、それ故に判りやすく感情移入が容易で宮崎作品の人気を支えている(ついでにそれ故、作品批判もしやすい)。老若男女を問わず皆で共有できるコンテンツを次々と送り出す宮崎駿はなんだかんだで偉大だなあ、と思った次第。
ところで、私が宮崎アニメを高く買わない理由の一つは、悪のキャラクタ設定にある。
「根はいい奴」、「憎めない敵」、「実はいい人」
・・・そんなのばかりなのがどうも気にくわない。
そんな中でも「ムスカ」(と「カリオストロ公爵」)は、宮崎作品ではめずらしい、「根っからの悪」、「ぶち殺されるのが楽しみな憎むべき敵」、「結局最後まで悪」・・・なキャラであり、いつか職場で使ってみたい台詞・トップ3に余裕でランクインする「見ろお! 人がゴミのようだぁぁぁ!!」の名台詞とともに私の心に深く焼き付けられた大好きキャラである。
(『ラピュタ』という作品自体はあまり評価してないが)
***参考***
---いつか職場で使ってみたい台詞 トップ3---
「あえて言おう、カスであると!!」
(「機動戦士ガンダム」よりギレン・ザビの台詞・・・大勢を前にした大切なプレゼンの時に使えたら最高です)
「見ろお! 人がゴミのようだぁぁぁ!!」
(「天空の城ラピュタ」よりムスカの台詞・・・できれば首相クラスの地位に登り詰めてから使いたいですね)
「ブタをかっているのか? やっぱりブタか…ブタはブタ小屋へ行け!」
(「北斗の拳」よりケンシロウの台詞・・・「ブタ小屋」でなく「場」でも可。この台詞は、嫌いな上司やムカつく客先相手がすごいデブで、しかも「ブヒヒ」と笑ってくれないと使えないので、実現はもっとも難しそうです)
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