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あみものと手仕事と旅の記録

制服って…

2006-06-05 20:37:46 | すいかの芽
タイでは今日から新学期の大学が多いようです。それにあわせて、すいかのタイ語学校も始まりました。もう、初日からエピソードてんこ盛りで、めっちゃ疲れた~ 何から説明したらええやら、というかんじですが、"タイ人の国民性"でうんざりしたことをご紹介。

ジーパン、ブラウス(シャツ出し)、スニーカーという格好で行ったのですが、担任のR先生に「制服で来なくていいの?」と言われてしまいました。タイでは大学生も制服(白いシャツに黒いスカート)を着るところが多く、先生はどうやらこの格好をわたしにさせたい様子。「いやそんな、大学に通ってるけど、正規の学生じゃないし(学部に留学している日本人は制服を着用、と聞いてはいました)、大学院に留学してる日本人の友達もジーパンって言ってたし、必要ないでしょー」と軽く考えていました。といっても「まあ、ジーパンはまずいかも…」という認識はあったのですが…。

授業のあと、R先生と一緒に大ボスのW先生に確認に行ったところ、ひと言、

 W先生「ええ、そうね。上は今着てる柄入りでもいいわよ」。
 すいか「…え?」

W先生はそれだけ言うと、タイ人がよくやる"言うこと言ったし、もう関係ないし、聞く耳持たず"体勢に入ってしまいました。横でR先生に「これから自転車で通学する予定なので、スカートだと困るんですけど」と言ってみるものの、W先生は全く無関心(=聞こえてないふり)。

さすがにR先生は「あら、自転車なの。でも、ま、スカートでね。黒いの持ってる?茶色でもいいわよ」…"大ボスに許可を取ったし、もう有無を言わせない"なノリで畳み掛けて来ます。予想外の展開に、すいかのアタマ混乱 なんとか「そういうスカートは持っていないので、明日には間に合わないかもしれないけど、分かりました」と答えました。

タイのパブリックな場所では女性はスカート着用が必須です。それは知っているけれど、仕事しているわけじゃないし、勉強するのになるべく動き易い格好の方が何かと都合が良いので、敢えてパンツスタイルで挑んでみたのですが、玉砕、でした

だいたい、スカートなんて履いた日にゃ、乗り合いバスに乗るのすら大変。そのうえマメに洗濯してアイロンかけなきゃいけないわけで、そんなことに気を回すくらいなら、勉強に時間を割きたい、というのが正直なところです。

夕方、タイ人の友達と約束があったので話してみました。「そこまで厳しくしなくてもいいのにね、他の学生さんはどうしてるの?」と親身に相談にのってくれたので、何とか思いつめずに済みましたが、彼らもやっぱり"大ボスがそう言ってるなら、しょーがないかも…"な印象を持っているようでした。

制服って、このトシになってコスプレじゃあるまいし タイの学校に通うということは、こうした服装も含めた異文化を受容することなのだからそこは"郷に入れば郷に従え"なのかなと思ったりもしますが、何か割り切れないものがあるのは否めません。タイ人の国民性はおおらかなところ、と言われます。一方で、このように形式ばったお仕着せをするところがあって、これがわたしは好きではないのだ、とはっきり気づかされました。

あー、今日は何を着ていこうかなあ…

 *写真は昨夜、食事中にレストランの前を通りかかったゾウ。サトウキビをあげて、記念撮影しました