今日の朝日新聞には、最近、というか、ここ数年では初めて、ちゃんとしたジャーナリストとしての仕事をしていた記事があった。
勿論、これ以上、中国寄りの記事を書いたり、子会社のテレビ朝日の報道ステーションでは、特派員たちが、新華社と同様の発表をしたり、コメンテーターとして登場させた、朝日新聞ご用達と言う以外に表現のしようがない中島岳志に、南シナ海問題について、南シナ海を中国側から見ると、こうなんですね、などと、本当に開いた口が塞がらない事を言わせたりして来たままでは、いよいよ、中国や韓国に操縦されている新聞であるとの確証を国民につかまれ、公称690万部が、実売部数は470万部であるという猛烈な落ち込みに歯止めがかからなくなるという危機意識から書かれた記事でもあるのだろうと私は思いもしたのだが。
この記事が証明している事は、梅棹忠夫の結論の正しさと、共産党一党独裁主義者たちの悪、否、共産党の悪、というものでもある。
但し、朝日新聞の事だから、歪んだ思想に凝り固まった原真人や論説員たちが使う大きな紙面などとは大違いの、見落とす人も多いのではないかとも思われる小さなスペースで、目に飛び込む大見出しは無しの、ささやかな扱い(つまりは、おっかなびっくり書いている様な様子がありありのような記事構成でもあるのだが。)
南シナ海判決の裁判官「公正に選んだ」
元国際海洋法裁判所長の柳井氏
中国の批判に反論
南シナ海での中国の権利を否定した常設仲裁裁判所の判決をめぐり、裁判官の人選にかかわった柳井俊二氏を中国が批判していることに対し、柳井氏は14日、朝日新聞の取材に「条約上の手続きにのっとり公正に選んだ」と強調した。 判決を受け、中国側は5人の裁判官のうち4人は当時、国際海洋法裁判所の所長だった柳井氏が「指名した」と指摘。
外務省の劉振民次官が「裁判手続きの過程で影響を与えた」と述べるなど、名指しで批判している。
だが柳井氏によると、5人のうち2人は裁判の当事国が1人ずつ選べ、フィリピンはドイツ人裁判官を選んだが、中国は権利を行使しなかった。
このため、国連海洋法条約の取り決めに基づき、国際海洋法裁判所長だった柳井氏が任命することになり、柳井氏は「紛争当事国でも関係国でもなく、中立的な立場にある」としてポーランド人裁判官を任命した。
残り3人はフィリピンと中国が協議して決める規定だが、中国が参加しなかったため、取り決めで柳井氏がフランス、オランダ、ガーナの裁判官を指名したという。
柳井氏は自身が任命した4人について「有能な法律家で、海洋法の知識を持つ、公平で誠実な人ばかりを選んだ」と話した。
(鈴木暁子)