だいぶ前の週刊新潮が出て来たから、高山正之のコラム「変見自在」を読んでみた。
この号では、朝日新聞の論説委員冨永格(ただし)が、妙にメルケルを持ち上げる記事を書くことについてがメインテーマだった。
メルケルが長期政権を築いている事を賞賛している冨永を、高山ならではの視点から批判していた。
この冨永と言うのは、後に、安倍首相の支持者はナチス支持者だだとか、嫌韓デモの支持者は安倍首相支持者が多いだとか、本当に戯けた事(だが、朝日の論説委員たちと言うのは、彼のような者が殆どであることは、もはや周知の事実なのだが)をツイッターに書いて、更迭された男であるから、さもありなんと思って読んだ次第だった。
高山の批判(この冨永と言う人間の欠陥を高山は感知していた)は的を射ていたことを事実が証明したわけである。
さて、
実質的には、今でも世界第二の超経済大国であるだけではなく、文明のターンテーブルが回っている国である日本が、国際社会で、著しく発言権を落とし続けて来た原因を作って来たのも、実は朝日新聞なのである。
冨永が賞賛したメルケルも、その前のコールも、長期間にわたって、ドイツの首相だった。
一方、日本がどうだったかは言うまでもない。
誰が、安倍首相が登場するまでの長期間、日本の首相を猫の目のように替えて来たのか。
「自民党一強だ」などというが、自民党で、コールやメルケルのように、長期政権を率いて、「日本と言えば、○○首相」などと言われたような首相は、殆どいなかったのである。
かろうじて、佐藤栄作が浮かぶぐらいのものだろう。
つまり自民党の一強だなどと言いながら、実態は、常に、朝日の論説委員たちにかき回されて、コップの中の争いを繰り広げて来たのである。
民主党政権時代に菅直人などという史上最低と言っても過言ではない男を首相に担いだのは、朝日新聞で重鎮面をしていた星浩であることは、読者は、良く知っているはずだ。
彼のような人間が、入れ替わり立ち代わり、論説委員に成って、自民党の有力者たちをそそのかし、争わせてきたのである。
今回の小池百合子の件…彼女が独断で都知事立候補宣言をして、自民党内にさざ波を立てている件について、私は、この首謀者の一人が、今はニュース23の司会者をしている星浩ではないかと推測している。
安倍首相の基盤を崩したい朝日新聞社の意向を、星浩が体現している男であることは言うまでもないだろう。
この日、たまたま観ていただけでも、星は、石破茂の名前と顔を画面に出して解説していた。
安倍首相に長期政権を築かせたくない朝日新聞は、これまでと同様に、何とか自民党内部をかく乱したいと考えていることも言うまでもないだろう。
参議院選挙が公示されてからの朝日の社説や論説は、もっともらしい論調や、朝日新聞御用達の学者などを動員しての、安倍首相を貶めようとするアベノミクス批判などであることも周知の事実である。
ドイツのような、日本から遥かに遠くにあるだけではなく、かつてナチズムを生んだ国の指導者が長期政権を築いていることは賞賛して、日本の首相が長期政権を築くことは絶対に許さない態様を続けて来た事の異常さに、朝日新聞の論説委員たちは全く気付いていない。
読者は、彼等に対する私の批判が全く正しい事を痛感するはずである。