文明のターンテーブルThe Turntable of Civilization

日本の時間、世界の時間。
The time of Japan, the time of the world

しかしやってきたことはまともな日本人がうんざりするような強欲な成り上がり者でしかなかった。

2024年11月28日 21時54分47秒 | 全般
以下は、日本人よ!目覚めよう プーチン・習近平・金正恩 朝日新聞の嘘を暴く、と題して、2022年9月1日に出版された高山正之の著作からである。
本論文も彼が戦後の世界で唯一無二のジャーナリストであることを証明している。
随分前に、世界中のプリマから大変な尊敬を受けているモナコ王立バレエ学校の老女性教授が来日した。
その時に彼女が芸術家の存在意義について語った言葉である。
『芸術家が大事な存在なのは、隠された、隠れた真実に光を当てて、それを表現する事が出来る唯一の存在だからです。』
彼女の言葉に異議を唱えるものはいないだろう。
高山正之は戦後の世界で唯一無二のジャーナリストであるだけではなく、戦後の世界で唯一無二の芸術家と言っても全く過言ではない。
私が、今の世界で、最もノーベル文学賞に相応しいのは、高山正之を措いて他にはいない、と言及している事の正しさを、本論文も見事に証明している。
日本国民のみならず世界中の人達が必読。

ゴーン捜査を批判する仏メディアと弁護士に問う
世界的経営者と自認するがまともな日本人ならうんざりだ 

「日本の司法は人質司法だ」と 
日産を食いものにしてきたゴーンの勾留についてAFPの元東京特派員フィリップ・リエスは「100日以上も勾留し自白を強いるのは共産党政権下のポーランドよりひどい」(仏レゼコー紙)と毒づいた。
日本の司法はまるで人質司法だと。 
だから被疑者は耐え切れず自白させられる。
「99%以上という自白率はスターリン治下のソ連よりひどい」とも。 
お言葉だが、スターリン治下では裁判などない。
スターリンは気が向くと誰かを執務室に呼びつけ、その場でただの死刑か拷問付き死刑かを宣告する。 
執務室には「バケツとモップを持った士官が控え、宣告を受けて失禁する者の後始末をした」と斎藤勉『スターリン秘録』にある。
ゴーンが取り調べで失禁したとは聞いていない。 
「家族と面会させない日本の司法はまるで中世」と別の仏紙も腐す。 
ここでいう中世とは「5世紀の西ローマ帝国滅亡から15世紀、東ローマ帝国がオスマントルコに滅ぼされるまでの1千年間」を指すと思われる。 
その時代、欧州では魔女の嫌疑をかけられるとまず、18リットルの泥水を呑まされ、次に親指責めで指を砕かれ、真っ赤に焼けた鉄靴を履かされた。 
そういう訊問に耐えられず自白すれば財産は没収され、本人は火炙りにされる。
天地創造を否定したジョルダノ・ブルーノも火刑に処され、彼とは学者仲間のガリレオは屈して地動説を引っ込めた。 
ただ中世の終わりを人々が「人道や公平な裁判を意識するようになった」と規定すると、15世紀どころか300年も先、19世紀の入り囗までが「中世」になる。 
実際、18世紀のハプスプルグ家の女帝マリア・テレジアは、魔女審問に使う親指責め道具の規格を決めている。 
欧州最後の魔女の火炙りは1782年スイスで執行されている。

公平な裁判があった江戸時代   
欧州でおぞましい中世がまだ続く1776年、スウェーデン人ツュンベリーが長崎から江戸参府をして日本を観察した記録がある。   
そこには欧州の中世風の残酷さは欠片もなく、日本人は礼儀正しく、清潔で、羊の群れみたいに歩く欧州と違い、きちんと左側通行をしていた。  
「法律で自由と権利は守られ、奴隷というものを知らない人々は奴隷を使うオランダ人を憎んだ」
「治安は守られ、弁護士はいないものの裁判は被告の身分に左右されず正しく行われていた」  
彼の言葉を補えば、当時100万都市だった江戸は南北町奉行が交代でその治安を与り、奉行の下に検事兼弁護士兼判事の与力が23人、その下に140人の同心。
その同心が使う岡っ引きが500人ほどいた。  
それだけで江戸の治安が保たれ、かつ公平な裁判が行われていたことはツュンベリーには本当に驚きだっただろう。  
とくに弁護士がいない点は随分と感銘している。
というのも、当時の欧州では弁護士が既に問題の存在だった。
シェークスピアの「ヘンリー6世』では弁護士は領主の威を借りて威張る強欲な悪人として描かれる。
「公正な世を作るためにまず弁護士を殺せ」というセリフがある。   

「報道しない自由」で日本蔑視   
ディケンズの『荒涼館』は遺産相続争いをする家族が気付いたとき、遺産はすべて訴訟費用に消え、弁護士だけが太りましたという話だ。   
日本では弁護士を三百代言という。
詭弁を弄する者という蔑称で、例えば朝鮮人売春婦を「軍に性奴隷を強制された」風に仕立てた福島瑞穂弁護士やその亭主、海渡某など三百代言屋は多い。  
ただ日本の歴史にはそんな連中が司法に首を突っ込めなかった。
公平な裁判が行われていたともいえる。  
「中世ヨーロッパの狂気と日本の司法は同じ」というフィリップ・リエスの言い分は、意図的な人種差別か無知を装った嘘のどちらかだ。
彼は東京特派員時代に何を学んだのだろう。  
もう一つ。
仏紙は長期勾留を問題視するが、例えば排ガスを誤魔化したフォルクスワーゲンの事件。
独検察庁はこの捜査で「アウディ部門統括のルパート・スタドラーを逮捕、5か月間勾留」(ニューヨーク・タイムズ紙)している。 
オランダの司法システムは日本と同じく「被疑者取り調べに弁護士立ち合いは認めない」のが形だ。 
仏紙はスタドラーのケースやオランダの仕組みには一切触れない。
朝日新聞と同じく「報道しない自由」を行使することで非白人国家・日本を野蛮司法国家に仕立てる。
意図は日本蔑視だろう。 
そういう誤報は日本側が礼すべきだが、カミソリとか自称する弁護士・弘中惇一郎は批判する前に「こんなことで偉いゴーン様を長期勾留したら外国から優秀な経営者が日本に来なくなる」という。 
外国人で優秀な経営者とは誰のことか。
オリンパスを乗っ取ろうとした英国の平民マイケル・ウッドフォードか、ソニーを潰したハワード・ストリンガーか。
とくにストリンガーはソニーの企業秘密をサムスンに売ってもいる。             

強欲者を立派と思う俗物弘中
世界には創業200年を超す企業が2,600社あるが、半分は日本企業だ。
日本人の日本的経営がいかにすぐれているかの証左だろう。
外人経営者は決して優秀じゃない。
弘中もまた、意味もなく外人を崇拝する俗物でしかない。 
それを端的に示したのがゴーンを電気作業員にして拘置所を出したお粗末だ。
計画したのは別のダメ弁護士というが、弘中がそれを知らないわけもあるまい。
あんな茶番がバレても「茶目っ気があってよかったのでは」と反省もない。 
ゴーンは世界的な経営者と自認し、成功者ぶってきた。
しかしやってきたことはまともな日本人がうんざりするような強欲な成り上がり者でしかなかった。 
そんなレバノン人を崇拝し、立派な外人社長と思う弘中。
もしかしたらお似合いの組み合わせかもしれない。                                   
(2019年4月号)

2024/11/28 in Kyoto
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