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石破氏のルール変更の特徴は、そこに公益がないことだ…石破氏自身が助かりたいがために、世論に迎合し、朝日新聞などにほめられたいがための私益による変節

2024年10月12日 16時52分13秒 | 全般

以下は、本日発売された週刊新潮の掉尾を飾る櫻井よしこさんの連載コラムからである。
本論文も、彼女が最澄が定義した国宝、至上の国宝であることを証明している。
日本国民のみならず世界中の人たちが必読。

石破首相の怨念、安倍派の徹底破壊
石破茂氏の組閣陣容を見たとき、その本質は「反安倍」で徹底的安倍派潰しだと直感し、「プライムニュース」でもそのように発言した。 
石破氏が10月6日に示した政治資金不記載議員に対する新たな処罰の基準を見てその確信は深まった。
新基準は以下の3点だ。
①「選挙での非公認」より重い党の処分を受けた者は非公認、
②役職停止の処分が継続している者は政治倫理審査会で説明責任を果たした者を除いて非公認、
③処分された議員で説明責任が十分でない者も非公認、である。 
また不記載議員は公認しても比例重複を認めないことも決定。
前記3点とこの組み合わせで、安倍派は確実に力を殺がれる。 
石破氏は「自民党にルールを守る倫理観をつくる」と言う。
石破氏にだけは言ってほしくない言葉だ。
総裁選期間、そして首相就任後1週間の短い期間に、氏ほどルールを変えた政治家は他に例をみない。
確かに政治の世界は何でもありでルールや政策の変更も珍しくない。
しかし、石破氏のルール変更の特徴は、そこに公益がないことだ。
石破氏自身が助かりたいがために、世論に迎合し、朝日新聞などにほめられたいがための私益による変節としか思えない。 
代表例が先述の不記載議員への対処策だ。
総裁選で石破氏が真っ先に言ったことのひとつが、不記載議員一人一人に自ら事情を聴いて公認か否かを決めるという点だった。 
だが、右の発言は一夜で引っこめ、「新体制が、どうするかを決める」に変わった。
背景に二階派の重鎮だった武田良太氏の怒りがあったのは間違いないだろう。
武田氏は不記載問題で1年間の役職停止中だが、総裁選当初から菅義偉元首相と共に、小泉進次郎氏・石破氏の支援に回った。
石破氏が推薦人20人を集められていなかったとき、4人ないし6人の推薦人を石破氏に回したと言われる。
石破氏はそれでようやく総裁選に出られたのだ。 
だが、一人一人に事情を聴くことや公認問題についての発言は、武田氏に刃向かうことになる。
氏の怒りに直面したであろう石破氏は、発言を引っこめるしかなかったのだろう。
この稿続く。

 


2024/10/1 in Umeda


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