今月初めのゴールデンウィークでは、帰省や観光で神社を訪れた方も多かったのではないかと思います。その時、社殿に貼られた“千社札”をご覧になった方はいますでしょうか?
鈴鹿明神社本殿大扉上に貼られた千社札
境内の手水舎にも貼られています
“千社札”とは参拝をしたしるしに名前などを書いて貼る紙の札で、神社の扉、柱、天井などに見ることができます。
室町時代ころから、順路を決めて庶民が神社仏閣を参拝してまわる事があったようですが、江戸時代中期から“千社詣”として巡拝することが流行しました。始めは手書きの札でしたが、今使われているのはほとんど木版刷りのものです。
今はあまり広くは行われていないようで、私も千社札を貼っているところを見たことはありません。断りなく札を貼るのに抵抗のある方もいるかもしれませんが、神社として千社札を断るのは無粋だという意見もあります。(文化財など保護しなければならない神社はもちろんその限りではありませんが)
探してみると意外と沢山の所に貼ってあるものです。お参りの際は注意してみてはいかがでしょうか。