この社務日記でもお伝えしましたが、今はちょうど秋祭の季節。 先週末、また今週末にも多くの兼務神社で「例祭(れいさい)」が予定されています。
年に一度、その神社に縁の深い日を選んで行われる一番大きなお祭の事を例祭、または例大祭と呼びますが、“例のお祭”… 改めて見てみると不思議な名称に思えますね。
今年8月1日、鈴鹿明神社例大祭の様子
この例祭という呼び方は比較的新しいもので、以前は「大祭(おおまつり)」や「御祭(おんまつり)」と呼ばれていたようです。
或いは著名な江戸三大祭りの「神田祭」「山王祭」「深川祭」のように、神社や地名から呼び名が付けられる事も。
例祭の『例』の字には“同じ習わしに従って”という意味があり、現在は正式には「例祭」という名称で統一されています。
ちなみに例祭と同じく“大祭”に区分されるのは、遷座祭など臨時で特別なものを除くと2月の「祈年祭」と11月の「新嘗祭」のみ。
例祭が年中祭事の中でいかに大切な存在であるかが判るかと思います。