昨日は一日小雨が降ったり止んだり、また小雨と言っても傘を差さずに済むほどでもなく… 非常に悩ましい天気でした。
神社では意外と屋外での神事も多く、雨天の時は特に装束に気を遣わなければなりません。
私達がお祭りで着る『狩衣』という服は基本的にサイズが一種類で、着る時に帯の部分を折り込み、自分の身長に合せて着用します。
そのため着ける前の丈はかなり大きめで、雨の時に汚さず着けるのはなかなか難しいものです。
大きめの衣紋掛けで陰干しに
狩衣も和服ですから、“洗い張り”といって糸や紐を全て抜いて一枚ずつの布に戻してから洗う、というのが丁寧であるのかもしれません。
しかし手間や時間の掛かる事でもあり、また外祭りの狩衣には化繊の入ったものを使っているという事もあります。 汚れたままの装束をお見せしたくはありませんので、実際には適宜袖や裾の部分洗い、時には丸洗いをして装束を洗濯しています。
“雨でも手を抜かず普段通りのお祭りを心掛ける”というのも一つの礼儀作法です。 特に装束はお祭りの間じゅう注目される部分でもありますので、気をつけるようにしています。