座間郷総鎮守 鈴鹿明神社ブログ「社務日記」

神奈川県座間市入谷西鎮座、座間郷総鎮守 鈴鹿明神社の神事や日々の様子、神社の豆知識をお知らせ致します。

外祭りの装束の洗濯事情

2016年09月12日 | 神社知識・作法・歴史

昨日は一日小雨が降ったり止んだり、また小雨と言っても傘を差さずに済むほどでもなく… 非常に悩ましい天気でした。

神社では意外と屋外での神事も多く、雨天の時は特に装束に気を遣わなければなりません。

私達がお祭りで着る『狩衣』という服は基本的にサイズが一種類で、着る時に帯の部分を折り込み、自分の身長に合せて着用します。

そのため着ける前の丈はかなり大きめで、雨の時に汚さず着けるのはなかなか難しいものです。

 

大きめの衣紋掛けで陰干しに

狩衣も和服ですから、“洗い張り”といって糸や紐を全て抜いて一枚ずつの布に戻してから洗う、というのが丁寧であるのかもしれません。

しかし手間や時間の掛かる事でもあり、また外祭りの狩衣には化繊の入ったものを使っているという事もあります。 汚れたままの装束をお見せしたくはありませんので、実際には適宜袖や裾の部分洗い、時には丸洗いをして装束を洗濯しています。

“雨でも手を抜かず普段通りのお祭りを心掛ける”というのも一つの礼儀作法です。 特に装束はお祭りの間じゅう注目される部分でもありますので、気をつけるようにしています。


七五三の授与品準備はじめ

2016年09月10日 | 御祈祷・授与品

秋が深まり葉が色づいてくると、神社では七五三詣の季節を迎える事になります。

この季節でなくとも七五三詣の成長祈願のお祓いは一年を通して受付をしておりますが、毎年これからの時期はやはり大勢のお子様方の御祈祷があります。

そのため少し早く感じられるかもしれませんが、お渡しする授与品の確認、準備をはじめる事となりました。

かつて七五三が武家の子供の御祝だった頃は御正月に行われる行事であったそうですが、現在は11月15日、またそれに先立つ10月11月に行われるのが一般的になっています。

ようやく蝉の声も小さくなってきたようですので、綺麗にお着付けされた姿を境内で見られるのもそろそろでしょうか。 御祝の季節は私達神主にとっても心晴れる季節です。


どんぐりがいっぱい落ちています。

2016年09月09日 | 境内の様子

今日も午前中は雨が降ったりやんだり。午後になると少しずつ陽が差してきました。

午前中雨がやんでいる隙を狙って境内の清掃を行いました。

先日銀杏が落ち始めたお話を致しましたが、どんぐりも葉が付いた状態で次々と落ちています。

まだ熟していないような気がしますが。

小枝に付いて落ちています。

もしかすると小鳥の仕業かもしれませんが、昨日も同じように落ちていました。

10月頃になると近隣の幼稚園や保育園児らが散歩がてら拾いに大勢来られます。

来週頃から秋雨前線の影響で天気が崩れるそうです。 その頃になると朝晩少しずつ涼しくなってクーラーをかけずに過ごす事が出来そうです。

秋の足音も少しずつ大きくなってきましたよ。

 

 


浦安の舞の練習

2016年09月08日 | 境内の様子

今朝本殿の扉を開ける頃は大変な大雨でした。

予報と違ってそれ以降は小雨が降ったり止んだりというところですが、天気を警戒してか神社を訪れる人も今日は少なく感じます。

週末までは祭典の予定も落ち着いていますので、本日巫女による神前神楽「浦安の舞」の練習会が行われました。

 

この舞は昭和15年、「皇紀二千六百年奉祝祭」を行うに当たって全国の神社で舞えるようつくられたもので、神楽としては特に新しい部類に入ります。

しかしその経緯から、今では各地の神社例祭などで数多く奉納されている舞の代表格ともいえるものになっています。

“浦安”とは心の平穏、つまり“平和”を意味しており、一聴では判りづらいかもしれませんが以下のような歌詞が歌われています。

 『天地(あめつち)の 神にぞ祈る朝なぎの 海のごとくに 波たたぬ世を』(昭和天皇御製)


当神社では例祭をはじめ大きな祭事の時、また神前結婚式の時などにこの浦安の舞が奉納されています。

舞う機会はそう多いものではありませんが、神社の女性によって今も引き継がれています。


暦の見方

2016年09月07日 | 神社知識・作法・歴史

カレンダーは多くの方が普段使用されているものと思いますが、『暦』をご覧になっている方はどれくらいいるのでしょうか?

暦は日付に加え季節の目安・吉凶を占う各種の要素を記載した物で、昔は特に農作業の日取りの参考に広く使用されてきたものです。

書店に行くと思いのほか沢山の種類の暦があるのに驚きますが、ここでは社頭で出している「鈴鹿暦」を参考に簡単な説明をしてみたいと思います。

今日は9月7日。 上の項目から見ていきます。

『日付・曜日』 …これはカレンダーに載っているのと同様です。

『干支』 …今日は“みずのえ たつ”。 昔は十干十二支の組合せで年や日にちを数えていました。十二支が“いぬ”の日であれば“安産戌の日”となり、安産を祈願するにあたって吉の日となります。

『九気』 …今日は“二黒”。 「九星」「九気性」とも呼ばれます。人にも生まれた年によって一から九までの内一つの星が割り当てられており、その星同士の兼ね合いによって吉凶を占うものです。

『行事』 …二十四節気など季節の目安、有名な寺社の祭日など様々な事柄が記載されています。 今日は“白露”。説明は写真の通りです。 明日は“天一天上”という日で、天一神が天上にいるためここから十六日間は方角の災いが無いと言われています。

 

『旧暦』 …明治時代以前、日本では月の満ち欠けを基準にした太陰暦が使われていました。 その旧暦での日付で今日は“8月7日”。ちょうど一月の開きがあります。

『六輝』 …今日は“友引”。 今でもカレンダーに載る事が多いためご存知の方も多いかと思います。 大安が最高の吉日で仏滅が凶日。友引は“ともに引いて勝ち負けなし”の意で勝負事に向かない日、また真昼以外の時間で運気の上がる日とされています。

 

『宿』 …「二十八宿」とも言い月の通り道にある二十八の星座によって吉凶を占うものです。 今日は“箕(き)”。建築・土を動かす・池を掘るのに吉、葬儀をするのに凶の日とされています。

『直』 …「十二直」「中段」とも言い、江戸時代の「かな暦」の中段に書かれていてかつては最も重要視されていた部分です。 今日は“危(あやぶ)”。万事慎むべしと言われる日で旅行・登山・乗船は凶とされています。

 

大分割愛した部分もありますがこれ以外にも色々な事が書かれていて面白いものです。

占いの所を見ると全て良い、という日は中々無いので頼りすぎは考え物ですが、興味のある方は一度ご覧になってみてはいかがでしょうか。


境内の銀杏の実が落ち始めました。

2016年09月06日 | 境内の様子

今日も強い陽射しがありとても暑い一日になりました。

風も午前中は少し強く吹いて掃いた落ち葉が直ぐに流れて行ってしまう事もありました。

参道を掃いていると手水舎の屋根を叩くような音がして下を見ると銀杏の実が落ちていました。

小粒の銀杏の実ですが。

もう落ち始めていました。

参道の砂利や駐車場入口の道にも落ちていました。

色もまだ緑色で熟しているようには見えません。 匂いもそれ程ないので少し時期的には早いのかもしれません。

まだまだ蝉の声がして暑い日が続いていますが、明日は24節気の白露。

秋本番が徐々に近づいてきているそんな感じです。


“例祭”の由来

2016年09月05日 | 神社知識・作法・歴史

この社務日記でもお伝えしましたが、今はちょうど秋祭の季節。 先週末、また今週末にも多くの兼務神社で「例祭(れいさい)」が予定されています。

年に一度、その神社に縁の深い日を選んで行われる一番大きなお祭の事を例祭、または例大祭と呼びますが、“例のお祭”… 改めて見てみると不思議な名称に思えますね。

今年8月1日、鈴鹿明神社例大祭の様子

この例祭という呼び方は比較的新しいもので、以前は「大祭(おおまつり)」や「御祭(おんまつり)」と呼ばれていたようです。

或いは著名な江戸三大祭りの「神田祭」「山王祭」「深川祭」のように、神社や地名から呼び名が付けられる事も。

例祭の『例』の字には“同じ習わしに従って”という意味があり、現在は正式には「例祭」という名称で統一されています。

 

ちなみに例祭と同じく“大祭”に区分されるのは、遷座祭など臨時で特別なものを除くと2月の「祈年祭」と11月の「新嘗祭」のみ。

例祭が年中祭事の中でいかに大切な存在であるかが判るかと思います。


兼務社 鹿島神社例大祭斎行

2016年09月04日 | 兼務神社

本日、相模原市南区上鶴間本町に鎮座する鹿島神社で例大祭が斎行されました。

例大祭の前に午前8時より町内神輿の御霊入れ清祓いが執り行われました。

谷口(やぐち)町内7町内の大人神輿や子供神輿が並んで行われました。

御神輿の清祓い終了後、午前9時より例大祭が大勢の参列のもと厳粛に斎行されました。

午前11時に宮出しが行われ、御神輿は只今各町内へと巡幸しています。

午後7時半頃還御祭を斎行する予定です。


兼務神社の例大祭次々と斎行。

2016年09月03日 | 神社祭事

午前中は青空もあり良い天気ですが、天気は下り坂。

台風12号も九州地方の接近中とのこと、又他の地域にも影響が出ないと良いのですが。

九月に入ってから初めての土日。

当社が兼務している相模原市の神社で例大祭が斎行されました。

午前9時には小田急相模原駅近くに鎮座する二宮神社で例大祭が斎行されました。

当社は春季と秋季、年に2度例大祭を執り行っています。

前を通る行幸道路の拡張工事に伴い、2年前に石垣など新しく施工し直しました。

祭典は、総代や崇敬者多数の参列により恙無く斎行され、御神輿へ御霊をお遷ししたの後渡御となりました。

午後6時半には浦安の舞が奉納され、その後踊りや歌の奉納演芸が行われる予定です。

又、午前10時には、相模原市南区新戸の山谷地区の鎮座する諏訪神社にて例大祭が斎行されました。

祭典実行委員長を始め神社委員、自治会長、婦人会、敬老会など大勢の方々の参列により斎行されました。

早朝より多くの方々の奉仕により境内の飾り付け等が行なわれていました。

社殿には玉串拝礼をされる方10名弱しか入る事は出来ませんが、境内に多くの方が参列され代表の方と一緒にお参りされていました。

例大祭斎行の後、子供神輿の清祓いが行なわれました。

この御神輿は、山谷地区子供会の為に手造りされたものだそうで、午後には町内を練り歩きます。

夕方には婦人会の踊りや子供会のダンス、歌謡等の奉納行事が行われる予定です。


境内の木々の消毒

2016年09月02日 | 境内の様子

暦の上では処暑を過ぎ、暑さもそろそろ治まってくるころです。

秋も間近という事で、境内では職人さんにより虫の付きやすい桜を中心に、木々へ薬を撒いていただきました。

春もそうですが、人にとって過ごしやすい時期は虫などにとっても同じようで、秋は虫の増える季節でもあります。

山や森を持つ神社と比べればそれほど大変ではないかもしれませんが、多くの人がいらっしゃる参道の事でもありますので、安全と清潔には気を遣っていかなければなりません。

今年は蜂が巣を作るような事もなく、とりあえず一安心というところでしょうか。


9月神社行事予定

2016年09月01日 | 神社祭事並びに行事予定

今日から9月に入ります。

実際には残暑の厳しい日が続いていますが、夏が終わって夜が長くなった事を感じる事から“長月(ながつき)”とも呼ばれる月です。

当神社にとっては兼務神社の例祭が多く行われる秋祭りの月でもあります。

今朝の月次祭の様子

《今月の行事予定》

1日(木)  7:00~ 月次祭 安産戌の日

3日(土)  9:00~ 兼務神社 二宮神社 例祭  10:00~ 兼務神社 諏訪神社 例祭

4日(日)  8:00~ 兼務神社 鹿島神社 例祭

       10:00~16:00 七五三お着付・お写真 予約展示会(入場自由)

10日(土)  10:00~ 兼務神社 金山神社・東林間神社 例祭  11:00~ 兼務神社 長嶋神社 例祭

13日(火)  安産戌の日

15日(木)  7:00~ 月次祭

25日(日)  14:30~ 神前結婚式 安産戌の日

また毎月の“まことの道”、今月は上の一首です。

今月22日の秋分の日はお彼岸の中日に当り、御先祖様へ感謝を捧げる日とされています。

両親や御先祖様への感謝の心が、神道のそもそもの始まりとも言えるかもしれません。 皆様はお彼岸をどうお過ごしになる予定でしょうか?