カレンダーは多くの方が普段使用されているものと思いますが、『暦』をご覧になっている方はどれくらいいるのでしょうか?
暦は日付に加え季節の目安・吉凶を占う各種の要素を記載した物で、昔は特に農作業の日取りの参考に広く使用されてきたものです。
書店に行くと思いのほか沢山の種類の暦があるのに驚きますが、ここでは社頭で出している「鈴鹿暦」を参考に簡単な説明をしてみたいと思います。
今日は9月7日。 上の項目から見ていきます。
『日付・曜日』 …これはカレンダーに載っているのと同様です。
『干支』 …今日は“みずのえ たつ”。 昔は十干十二支の組合せで年や日にちを数えていました。十二支が“いぬ”の日であれば“安産戌の日”となり、安産を祈願するにあたって吉の日となります。
『九気』 …今日は“二黒”。 「九星」「九気性」とも呼ばれます。人にも生まれた年によって一から九までの内一つの星が割り当てられており、その星同士の兼ね合いによって吉凶を占うものです。
『行事』 …二十四節気など季節の目安、有名な寺社の祭日など様々な事柄が記載されています。 今日は“白露”。説明は写真の通りです。 明日は“天一天上”という日で、天一神が天上にいるためここから十六日間は方角の災いが無いと言われています。
『旧暦』 …明治時代以前、日本では月の満ち欠けを基準にした太陰暦が使われていました。 その旧暦での日付で今日は“8月7日”。ちょうど一月の開きがあります。
『六輝』 …今日は“友引”。 今でもカレンダーに載る事が多いためご存知の方も多いかと思います。 大安が最高の吉日で仏滅が凶日。友引は“ともに引いて勝ち負けなし”の意で勝負事に向かない日、また真昼以外の時間で運気の上がる日とされています。
『宿』 …「二十八宿」とも言い月の通り道にある二十八の星座によって吉凶を占うものです。 今日は“箕(き)”。建築・土を動かす・池を掘るのに吉、葬儀をするのに凶の日とされています。
『直』 …「十二直」「中段」とも言い、江戸時代の「かな暦」の中段に書かれていてかつては最も重要視されていた部分です。 今日は“危(あやぶ)”。万事慎むべしと言われる日で旅行・登山・乗船は凶とされています。
大分割愛した部分もありますがこれ以外にも色々な事が書かれていて面白いものです。
占いの所を見ると全て良い、という日は中々無いので頼りすぎは考え物ですが、興味のある方は一度ご覧になってみてはいかがでしょうか。