ショートシナリオの館

ボケに抵抗するため、日常生活の中から思いつくままに書いています。月2回・月曜日の投稿を目指します。

茨城味自慢:茨城県産の海面養殖マサバが初出荷

2024-04-15 06:57:48 | 日記

 

茨城県は、冷蔵倉庫大手のヨコレイと協力して、那珂湊漁港のいけすでマサバの養殖を始めました
情報通信技術(ICT)を活用して、脂肪量や寄生虫のリスクを管理し、年間を通じて高品質なマサバ
を生産することを目指し、半年前の
令和5年12月15日、その養殖マサバの初出荷が行われました
県内の飲食店に生食用や料理の素材として約500匹が無料で提供されたのです。
餌やりは県立海洋高
校の生徒さんが担当しました
この出荷の様子は地元のテレビや新聞で報道されました。

この養殖マサバは、天然ものに比べて脂が乗っており、刺し身や寿司などで味わうことができます
県の養殖産業の創出に向けて、今後もさらなる品質向上や流通拡大に努めていくとのことです。

今回は初出荷の養殖マサバを話題の中心に置いて、全国及び茨城県の海面養殖業を紹介します。

 

<海面魚類養殖の生産量の多い国>

海面魚類養殖とは、海面にいけすやネットを設置して、魚類を養殖することです。1位: 中国(70.48百万t、
57%)、2位: インドネシア(14.85百万t、12%)、 3位: インド (6.43百万t、5%)、 4位: ベトナム(4.18百万t、
3%)、5位: フィリピン(2.41百万t、2%)。海面魚類養殖は、世界の養殖業生産量の約8割を占めています。

 

<日本の海面養殖業漁獲量ランキング>

2022年の海面養殖業の収獲量は、全国で約920,000tでした。1位は北海道で約139,000t、2位は広島県
が約111,000t、3位が佐賀県で約80,000t、4位が茨城県でした。海面養殖業の主な魚種は、ホタテ貝
(18.7%)、カキ類(18.0%)、ノリ類(25.3%)、ブリ類(12.4%)、マダイ(7.4%)などです。尚、日本の養殖業は、
海面だけでなく、陸上や内水面でも行われています。陸上養殖では、ヒラメ、ニジマス、クルマエビ、
トラフグ、ウミブドウなど、内水面養殖では、うなぎ、マス類、アユ、コイなどが養殖されています。

 

<国内の食用魚種の養殖生産の割合(2023年)>

(1)マダイ➙養殖(81%):天然(19%)、(2)ブリ類➙養殖(55%):天然(45%)
(3)クロマグロ➙養殖(61%):天然(39%)、(4)クルマエビ➙養殖(86%):天然(14%)、
その他に、トラフグ、カンパチ、シマアジなども、養殖の生産量が天然よりも多いのです。
今や、養殖魚なしでは日本の食はまかなえません。

 

<魚の完全養殖の方法と魚種>

1.海面養殖

海上に網で隔離した筏を設けて魚を飼育する方法です。この方法は、海の自然環境を利用できると
いう利点がありますが、台風や赤潮などの自然災害に弱いという欠点もあります
。海面養殖で生産
される魚は、日本の水産物の約3割を占めており、重要な食料源となっています。マダイ、カンパチ、
クロマグロ、トラフグ、マサバ、ヒラメ、ブリ、ハマチ、シマアジ、イシダイ、クルマエビなど、
様々な魚が海面養殖で生産されています。

2.陸上養殖(閉鎖循環式)

  陸上に設置したプールや貯水槽などで魚介類を養殖する方法です。海水や人工海水を利用して、
  ヒラメ、ニジマス、クルマエビ、トラフグなどを生産しています。メリットは、水質汚染や病気
  のリスクが低く、土地の有効活用にもなることです。

3.内水面養殖(掛け流し式)

  内陸部の川や湖などで魚介類を養殖する方法です。淡水域で、ウナギ、マス、アユ、コイなどを
  生産しています。メリットは、淡水を利用して和食文化に根付いた魚介類を生産することが多い
  と言えます。

 

<茨城県の養殖漁業の現状>

令和4年の海面養殖業の収獲量は全国で92万t。そのうち、茨城県は8万6,870t(9.5%)で全国4位です。
このうち、貝類の収獲量は3万7,900t(43.6%)で全国で2位。茨城県の貝類の収獲量は全国の11.2%で
す。内訳は、ほたてがいが1万7,200t(45.4%)、かき類が1万5,400t(40.6%)、しじみが3,100t(8.2%)、
あさりが1,000t(2.6%)などです。茨城県は貝類の養殖が盛んなのです。比べて、養殖魚の方は貝類
ほどのシェアはありませんが、ブリ類やマダイが主力で、「チダイ」、「カンパチ」、「イサキ」、
「クロマグロ」などが養殖されています。そこに今回紹介する「マサバ」が加わりました。全国のシェ
アは約13.0%です。尚、茨城県の県の魚は「ヒラメ」なのですが、ヒラメは自然産のものが多く、養殖
はほとんど行われていません。

 

<養殖魚の豆知識>

1.海面漁業養殖されている魚種たち

 (1)生産量No.1養殖魚:ブリ・ハマチ。この魚は適水温が広い(18~27℃)ことと種苗(モジャコ)
     が安定して確保できることから、静岡県以西の各地で養殖が盛んに行われています。鹿児島県
     がトップです。
 (2)生産尾数No.1養殖魚:マダイ。この魚は適水温(20~28℃)が広く、しかも天然種苗に比べ成
     長が早い養殖用種苗(人工種苗)が安定して確保できることから、これも静岡県以西の各地で
     盛んに養殖が行われています。愛媛県がシェア57%です。
 (3)太平洋沿岸で育つ:カンパチ。この魚の養殖はブリ同様、天然種苗を利用していますが、養殖生
     産量の増加に伴い、近年では中国の香港や海南島から種苗を輸入して養殖しています。この魚
     の適水温(20~31℃)はブリに比べると高いことから、我が国では黒潮分流が流れ込む三重県
     以西の太平洋沿岸に限られています。長崎県、鹿児島県が上位です。
 (4)若魚(よこわ)が主体:クロマグロ。現在、この魚の養殖は人工種苗生産が行われていますが、
     技術が確立されていないことから、曳き縄釣りやまき網で捕らえた若魚が主体となっています。
     酸素の消費量が他の魚に比べはるかに多かったり、体に似合わず非常にデリケートな魚で直接人
     間の手で触れることが出来ないなどの課題を抱えています。又、この魚は養殖魚の中では泳ぐ速
     度が最も速いスピード王であり、体重も最も重い500㎏にまで達する魚ですが、実際の養殖では
     取り扱い、作業性などを考慮して体重50~60㎏程度まで育てて販売しています。

   養殖ものは天然ものに比べ脂の乗りが良い、いわゆる”全身がトロ”で人気商品の一つです。
   長崎県、鹿児島県が1,2位です。

 (5)厄介な魚:トラフグ。この魚の養殖は「噛み合う」、「膨れる」、「鳴く」などの他の魚にはみら
     れない特性をもつ魚であり、仲間の体を傷つけたり、飼育網を破るなど、養殖にあたっては厄介
     な魚と言えます。フグの代表的な特徴でもある膨腹習性(ふくれる)はフグを水から取りあげた
     り、つかんだりする強い刺激に対し、防御や威嚇のため、水や空気を胃に吸いこむことで起こり
     ます。又、怒った時には上下4枚の歯を噛み合わせて「グゥーグゥー」と鳴くこともあります。
     長崎県が約5割で九十九島トラフグが有名ですね。
 (6)陸上での養殖が可能な魚:ヒラメ。この魚は海面養殖と陸上養殖の2つの方法で養殖しています。
     酸素の消費量が比較的少ない(動き回らない)魚であり、適水温(18~24℃)が比較的一定して
     いることから、近年では後者の陸上での養殖方法が主流を占めています。大分県、鹿児島県が
     1,2位を占めています。

   魚種養殖だけに絞ると、日本で1,2位を占める盛んな県は長崎県と鹿児島県です。

2.養殖魚には、天然の魚にはない特徴や問題もあります。例えば、養殖魚は遺伝子組み換えやホルモン
   投与などの技術を用いて、早く大きく育つように改良されることがあります。また、養殖魚は病気
   や寄生虫に感染しやすく、抗生物質や殺菌剤などの薬品を使用することがあります。これらの技術
   や薬品の使用は、養殖魚の生産性や安定性を高める一方で、消費者の健康や環境への影響について
   も慎重に検討する必要があります。
3.危うし!!日本の魚介類自給率
   昭和50年以降急落した自給率はこの20年間低位水準で推移しています。現在、魚介類の約半分は
   輸入物なのです。
4.海面養殖のメリットとデメリットとは?

   ~メリット(長所)~

  「海面養殖」のコストは餌代が約70%、稚魚代が約10%で、合計80%を占めております。水槽はもと
   もとの自然環境を網で仕切っただけなので、ほどんど費用が掛かりません。そのため、イニシャル
   コストとランニングコストが低く、「割安で生産できる」のが最大のメリットです。

  ~デメリット(短所)~

  海面養殖は水槽を自然環境の中で作成するため、環境のコントロールができません。台風や赤潮、病
  気の流入等外部からの影響を受けやすく「安定生産が難しい」のが問題です。また、新規で養殖ビジ
  ネスを始めたい方にとって海面養殖は新規参入のハードルが高いことも大きなデメリットとなります。
  海には漁業権があります。そのため、養殖可能なスペースも限られているので新規参入が難しいです。
  ※漁業法の改正により、民間業の新規参入促進も行われてきてはいます。

<茨城県の海面漁業>

茨城県では野菜や果物とともにおいしいと思うのが魚介類です。2020年の海面漁業生産量は全国2位。サ
バの水揚げは1位でしたが、そんな水産県にも海を超えて様々なリスクが忍び寄っています。直近ではウ
クライナやイスラエルの戦争です。輸送ルートの迂回や燃油高の影響で値上がり傾向、更にチリ産などへ
の代替が増え、輸入魚種の卸値は全般に平年より3~4割高いそうです。
ただ水産品の品薄は今に始まった話ではないのです。コロナ禍に伴う世界的な金融緩和が株高などを招き、
富裕層の購買意欲を刺激した面も見逃せません。世界的なカネ余りと供給不安は原油高も加速させました。
燃料油のほか漁業用の網や発泡スチロールも値上がりしました。円安も重なり、国内漁業の経営環境は厳
しさを増しているのです。

そんな中、茨城県は冷蔵倉庫大手のヨコレイと組み、マサバの養殖を22年度に始めると発表しました。情
報通信技術(ICT)を活用し、漁港のいけすで養殖します。サバの養殖は西日本で多く、湾や入り江が少な
い茨城は不向きとされますが、「海の状況に応じ、いけすの網を浮沈させるなどの新技術が登場したため
挑戦する」(水産振興課)ことにしたのです。なぜサバかというと、クロマグロやカニほどではないが、
大衆魚のサバにも買い負けの懸念がくすぶるのです。輸入品のサバは平年比3~4割高いそうです。缶詰大
手ではサバ缶の値上げが相次ぎ、資源量や気候変動に影響されにくい漁業の育成は必要なのです。隣県の
福島県浪江町でも常磐線浪江駅でエビの養殖実験を始めた。

<茨城県初の養殖マサバ>

茨城県は漁港内のいけすで、マサバの稚魚1万300匹を養殖して、検討してきました。アニサキスの寄生リ
スクが低く、刺し身で食べられるなど、高い収益性を見込んでいるのです。餌で脂肪量を調整できるため、
脂が乗った良質なマサバを年間を通して提供できることがもくろみです。
いけすは海洋高水産クラブの生徒が管理。部員9人がタブレットやスマートフォンで日々観察し、自動給餌
器への補充やいけすの見回りなどを担ってきました。初出荷を控えた談話で、1年生の生徒さんは「自分た
ちが育てたマサバを多くの人に食べてほしい。地域活性化に貢献できたらうれしい」と話していました。

実は、茨城県のサバ類の漁獲量は全国トップクラスなのです。農林水産省によると、2021年は7万3800トン
で全国1位、22年は3万3000トンで2位だったのです。県水産試験場によると、23年は茨城県沖への到来が遅
く、サイズは小さめなのだそうです。県はこうした気候などによる漁獲量の変動に備えるため、海面養殖業
を発展させたい考え、マサバ養殖の実証事業を成功させて、将来的には民間業者と協力し、特産化を目指し
ているのです。

すでに来年度の出荷を目指し、新たなマサバの稚魚2万5000匹の養殖を始めています。県水産振興課では
「茨城の新たな特産品として定着させたい」と期待を込めています。昨年末12月の初出荷分は、県内で水揚
げされた魚介類やその加工品を扱う「いばらきの地魚取扱店」のうち、希望した26店舗に計約500匹無料で
提供され、今年の1~2月には小売店に計約1500匹が出荷されて販売されました。

 

茨城県の養殖魚介類にもご注目を頂き、是非ご賞味あれ!

 


茨城味自慢:茨城県はレタスの生産量が2位のレタス王国だ!

2024-04-01 08:00:46 | 日記

 

レタスの一大生産地は長野県で、全国のレタス生産量の約3分の1を占めています。そして、
2位の茨城県と合わせると、2県で全国の生産量の約5割を生産しています。茨城県は冷涼
な気候を好むレタスに適しています。茨城県では、春レタス(3~5月)と秋レタス(10~
12月)の年2回の栽培で市場に出荷しています。夏場の栽培は高原などが適している一方で、
長野県などが気温が低すぎて栽培できない時期こそが、茨城県の出番だという位置づけに
あります。全国第2位のレタス生産量を誇る産地にあって、特にJA岩井園芸部(坂東市)の
レタス作付面積は圧倒的です。広大な畑で育ったレタスは、品質・おいしさ・新鮮さとも
に満点です。甘くてみずみずしく、歯ざわりが良いと好評です。玉レタス以外にも、非結
球のリーフレタス類も栽培されています。県内最大の生産地ですから、生産過程では有機
質豊富な専用肥料を使い、健全土づくりにこだわり、高い品質を追求しています。そして、
収穫直後に5℃前後まで冷やし、鮮度を保ったまま出荷するのも、こだわりのひとつです。
こうした日頃の努力が認められ、品質や安全性など、厳しい基準をクリアした産地にあた
えられる「茨城県青果物銘柄産地」の指定を1991年に受けています。ここは夏ネギも有名
で、レタスより先の1984年に指定を受け現在に至っています。実はこのブログで過去に、
坂東市のレタスに特化して紹介していますが、今回は生産量全国2位を支えている県内産レ
タス栽培の現状をレタスの品種他、レタス雑学を交えて紹介します。

<レタスとは> 

レタスは、地中海沿岸および西アジア原産のキク科アキノノゲシ属の一年草または二年草
で、野菜として広く利用されています。「学名」: Lactuca sativa、「和名」: チシャ、
「英名」: Lettuce レタスは、葉が巻くものと巻かないもの、茎を食用にするものなど、
多くの品種があります。
古くから日本では「チシャ」と呼ばれており、英名の「lettuce」から派生した日本名「レ
タス」も広く使われています。この名前は、レタスの切り口から出る白い液体の見た目に
基づいて付けられたものです。レタスは、生育初期には茎が短く、ロゼットを形成します。
高温条件が続くと開花のために茎を伸張・分枝させることがあります。この現象を「抽苔
(ちゅうたい)」と呼びます。葉を食用にする際は、抽苔が起こる前に収穫する必要があ
ります。
栽培は比較的容易で、涼しい季節に栽培することが一般的です。また、レタスはアブラナ
科の野菜と混植することで、互いに雑草を抑制し、害虫を防ぐ効果があります。

<レタス生産量ランキング> 

1.世界の生産量ランキング (2021年)
  1位は中国、2位アメリカ、3位インド、4位スペイン、5位イタリア、6位日本
  中国が断トツで約56%のシェア、アメリカは13%・・・日本は2%です。
  中国で生産されているのは、主に 「茎レタス」と呼ばれるタイプです。茎レタスは、
  焼肉やサムギョプサルのときにお肉を包んで食べるのに相性がいいです。他にも、
  「葉レタス」や 「立ちレタス」などのタイプも栽培されています。

2.国内の生産量ランキング (2021年)
  全国計は546,800tですが、トップは長野県の178,800tで、シェアでは32.7%となって
  います。2位は茨城県で87,000t(15.9%)、3位は群馬県で54,500t(10.0%)で、こ
  の3県で約60%のシェアです。生産量日本一の長野県の主力レタスは「結球タイプ」
  の「ヘッドレタス」という品種です。結果として、この品種が一番多く日本では生
  産されていることになります。

<レタスのタイプと品種>

レタスは、見た目から「結球」、「非結球」、「立ち」、「茎」の4つのタイプに分別さ
れます。

1.結球レタスのタイプ
  文字通り結球するレタス。日本で栽培されているレタスの主役です。

 ①玉レタス:もっとも生産量の多い品種で、大きく丸い形をしています。葉は淡い緑色
   で層を成しており、シャキシャキとした食感が特徴です。苦味やクセがなく、サラ
   ダや炒め物などに使われます。特に1996年に長野県農業試験場で育成された「ヘッ
   ドレタス」は大玉で緑色の葉が特徴です。夏でも栽培できるので、長野県を中心に
   全国で栽培されています。単にレタスというとこの玉レタスを指します。
 ②サラダ菜:玉レタスに比べて巻きがゆるめで、厚みがあり鮮やかな緑色でツヤがあり
   なめらかな葉です。β-カロテンや鉄分などの栄養素が玉レタスよりも多く含まれて
   います。甘みがあり、巻き寿司や付け合せなどに使われます。
 ③アリスト:玉レタスの中でも早生品種で、耐病性が高く収穫しやすいのが特徴です。
   葉はやや厚く、シャキシャキとした食感があります。サラダやサンドイッチなどに
   使われます。

2.非結球レタス(葉レタス・リーフレタスともいう)のタイプ
   結球しないレタス。栽培時期が短く玉レタスに比べて栽培が容易です。

 ①サニーレタス:葉先が赤紫色でやわらかい葉質が特徴です。苦味がほとんどなく、生
   のままでも食べやすい品種です。スーパーでは玉レタスと並んで人気です。
 ②グリーンリーフ(グリーンカール):葉が緑色でカールしているので、サラダに加え
   ると華やかな印象になります。生のままだと、少し苦味があるのが特徴です。
 ③フリルレタス:たくさん切り込みが入ったような葉が特徴的です。葉が波打っていて、
   ドレスやスカートのフリルに似ています。みずみずしくて苦味がマイルドなので、
   サラダやサンドイッチなどにおすすめです。
 ④ブーケレタス:その名の通りブーケのような形をしています。葉は明るい緑色で、少
   し細長く葉先には丸みのある切り込みが入っています。苦味やくせが少ない味わい
   なので、生のままいただくのがおすすめです。
 ⑤サンチュ:葉のフチが波うっているように縮れていて、ヒラヒラとしています。焼肉
   などを巻いて食べるのが、サンチュの一般的な食べ方です 。
 ⑥エンダイブ:苦味があるのが特徴的で、別名「ニガチシャ」とも呼ばれます。原産地
   は地中海沿岸で、4月〜11月頃と旬の時期が長いです。

3.立ちレタスタイプ

 ①ロメインレタス(コスレタス):立性して、半結球のタケノコ型になるレタス。葉が
   ほとんど巻かずに立っているレタスです。一般的な玉レタスと比べて、葉が厚くて
   肉厚で、食感がシャキシャキしています。サラダだけでなく、加熱調理にも向いて
   いるのが特長です。葉は濃緑色で、内部の葉は淡黄色で、シーザーサラダにも使わ
   れることが多いです。
 ②レッドロメインレタス:ロメインレタスの半分ほどの大きさで、日のあたる部分が赤
   く色づくのが特徴のレタスです。

4.茎レタスのタイプ

  茎の部分が食用になります。皮をむいて細切りにして生食や炒め物、和え物などにし
  て食べられています。日本では「掻きチシャ」や「包菜」ともいわれています。

 ① チシャトウ:中国原産の品種で、茎は白くて太く、葉は緑色でやや厚みがあります。
   茎はシャキシャキとした食感で、漬物や炒め物に向いています。
 ②ステムレタス:これを乾燥したものが「山くらげ」です。日本で栽培されている品種
   で、茎は緑色で細く、葉は淡い緑色でやわらかいです。茎はコリコリとした食感で、
   サラダやスープ、そして漬物にも向いています。
 ③貢菜:台湾原産の品種で、茎は紫色で細く、葉は紫色の縁取りがある緑色でふわふわ
   とした感触です。茎は甘みがあり、生食や煮物に向いています。
 ④皇帝菜:中国原産の品種で、茎は白くて太く、葉は緑色でやや厚みがあります。茎は
   シャキシャキとした食感で、漬物や炒め物に向いています。

<レタスの豆知識>

1.レタスはなぜ一年中流通しているのか

  レタスの生育は涼しい気候が適しており、夏は長野県などの高冷地、春の3~5月、秋
  の9月~11月は茨城を中心とした平野部、冬は四国や九州などの暖地というように、季
  節ごとに栽培に適した産地へ移り変わります。4〜5月に収穫されるレタスを春レタス、
  6〜9月に収穫されるレタスを夏秋レタスと呼びます。この2つの時期に生産量が多いの
  が茨城県です。

2.レタスの原産地

  ヨーロッパや中近東が原産で、中世以降にオランダやフランスで改良された後に、ア
  メリカに伝わり、そして、そのアメリカから日本に伝わったと言われています。

3.レタスの栄養価と効果

  レタスは95%以上が水分なので、低カロリーで栄養価はそれほど高くありませんが、
  美容や老化予防に良いビタミンC・E、β-カロテン、葉酸などのビタミンや、利尿作用
  のあるカリウム、貧血予防効果のある鉄などのミネラル、整腸作用のある食物繊維な
  どをバランスよく含みます。生食の方が栄養素の残存率は高いですが、加熱調理して
  しんなりさせれば、カサが減るのでたくさん食べることができ、レタスの栄養分を多
  くとることができます。また、レタスは火が通りやすいので、加熱は短時間で大丈夫
  です。そうすることで、ビタミンCの損失が最小限に抑えられ、見た目もきれいに仕上
  がります。βカロテン、ビタミンC、ビタミンE、カリウム、カルシウムなどの栄養素は、
  結球型よりもリーフレタスやサラダ菜の方が多く含まれています。

4,レタスの茎から出てくる白い液体の正体は?

  レタスの茎を切ると白い液体が出てくるのを見たことがある方も多いと思います。こ
  の白い液体は「ラクチュコピクリン」というサポニン様物質のポリフェノールの一つで、
  苦味成分が含まれています。催眠効果や鎮静作用があり、食欲増進、肝臓や腎臓の機能
  を高める、リラックス効果、イライラを鎮めるなどの効果が期待出来ます。

5. レタスは包丁で切ると酸化して切り口が茶色く変色し、苦味が出やすくなるので、手
  でちぎるのがおすすめです。ドレッシングも絡みやすくなりますよ。

6.レタスの食感を良くする簡単なコツ!
   レタスをカットしたらしばらく氷水にさらし、水気を切って冷蔵庫に入れておくだ
   け!シャキシャキ食感が損なわれることなく、見た目も良くなりますよ。また、し
   っかりと水分を除去することでドレッシングの絡みも良くなり、一石二鳥です。

7.レタスの食べ合わせで注意すること
   食べるときに気を付けた方が良いポイントがあります。

  ①不溶性食物繊維の摂りすぎ
    レタスには不溶性の食物繊維が特に多く含まれているのですが、不溶性の食物繊維
    は水溶性の食物繊維とは働きが違い、便の量を増やす効果があります。水溶性の食
    物繊維を多く含むものを積極的に合わせるのがおすすめです!

  ②全体的な栄養バランスが偏ってしまう
    約95%が水分なうえ、生食で食べることが多いので、摂取出来る栄養素が偏りがち
    になります。レタス、きゅうり、キャベツ、大根などは淡色野菜ですが、緑黄色野
    菜と比べると栄養素が少なめです。さらに、野菜サラダのみの場合は栄養素が不足
    しやすいですから、緑黄色野菜を追加したり、豆類、肉類、魚類、海藻類など淡色
    野菜だけでは摂取出来ない栄養素が含まれているものと組み合わせると栄養バラン
    スが整い、身体に良い料理になりますよ。

  ③身体を冷やしすぎてしまう
    レタスには利尿作用のあるカリウムが豊富に含まれています。カリウムには身体の
    余分な熱を排出して冷やしてくれる効果がありますが、冷え性の方がレタスをたく
    さん食べてしまうと身体が冷えすぎてしまう可能性もあります。冷え性の方は、生
    食よりも加熱して食べることを心がけましょう。

9.レタスの名称は、ラテン語で言う「乳」に由来しているそうです。レタスをちぎった時
  に出てくる液体が乳白色であることから、そのような名前が付けられました。

10.近年は設備の発達が進み、屋外ではなく植物工場で栽培されるものも増えてきています。
   淡色野菜として知られるレタスですが、実は水耕栽培のレタスはβ-カロテンの含有量が
   100gあたり710μgあるので、緑黄色野菜に分類されます。その他、カリウムやカルシウ
   ム、マグネシウム、リン、マンガンなどのミネラルも、土耕栽培より水耕栽培の方が多
   く含まれています。

 

<茨城県のレタス栽培の現状>

茨城県はレタス生産量が、2021年度には約9万トンを収穫しました。そのうち水耕栽培で栽培
されたレタスは約1万トンで、全国の水耕栽培レタスの約3割を占めています。茨城県には水耕
栽培の農場が多くあり、その中でも大規模なものとしては、[株式会社サニープラント]や[株式
会社美浦ハイテクファーム]などがあります。[株式会社サニープラント]は、リーフレタスやホウ
レン草などの水耕栽培を行っており、1日5千株、年間174万株を生産するという記念式典が2024
年1月に行われました。[株式会社美浦ハイテクファーム]は、国産パプリカの栽培や販売加工も行
っており、太陽光利用型の植物工場では水耕栽培を採用しています。ですから、茨城県のレタス
栽培は水耕栽培割合がとても高いのです。この水耕栽培については別の機会に紹介しますので、
今回は触れないことにします。

 

<茨城県産レタスの特長>

茨城県では、特に県西地域で盛んに生産されています。広大な畑で育ったレタスは、品質・おい
しさ・新鮮さともに満点です。甘くて、みずみずしく、歯ざわりが良いと好評です。茨城県のレ
タスは、品質や安全性など、厳しい基準をクリアした産地にあたえられる「茨城県青果物銘柄産
地」の指定を受けています。有機質豊富な専用肥料を使い、健全土づくりにこだわり、高い品質
を追求しています。さらに、栽培の管理・記録を徹底しているので、安心して食べられます。
収穫直後に5℃前後まで冷やし、鮮度を保ったまま出荷するのも、こだわりのひとつです。

 

(茨城県で主力として生産されているレタスのタイプと品種)

(1)「結球レタス」タイプ:玉レタスの生産量が一番多いです。品種としては「さとのそら」、
    「きぬの波」、「ゆめかおり」などがあります。パリッとした食感と甘みが特徴です。
(2)「非結球レタス」タイプ:葉先が赤紫色のサニーレタスや、焼肉を包んで食べるサンチュ
     の生産が多いです。栄養価が高く、色鮮やかなサラダに向いています。
(3)「茎レタス」タイプ:ステムレタスという品種が多いです。茎を食べるタイプで、アスパ
    ラガスに似た食感と風味があります。山クラゲはこれを乾燥したものです。

 

茨城県のレタスは、有機質豊富な専用肥料を使い、健全な土づくりにこだわり、高い品質を追求
しています。また、収穫直後に冷やし、鮮度を保ったまま出荷しています。品質や安全性など、
厳しい基準をクリアした産地にあたえられる「茨城県青果物銘柄産地」の指定を受けている理由
です。茨城県のレタスは、作付け面積が一番大きい坂東市を中心に、古河市、境町、結城市、八
千代町、常総市、筑西市、下妻市、土浦市、つくば市など県西地区で生産が盛んです。

 

(茨城県で一番生産量が多い玉レタスの栽培カレンダー)

玉レタスの栽培時期は、一般的に春と秋に種をまきます。茨城県では、冬どり栽培と春どり栽培
が主流です。冬どり栽培は、8月下旬から10月上旬に種をまき、11月から2月に収穫します。耐寒
性の強い品種を選び、低温時には保温対策を行います。春どり栽培は、10月中下旬から3月上旬に
種をまき、3月から6月に収穫します。早生の多収種や高温でも育つ品種を選び、栽培初期には保
温対策を行います。玉レタスが播種から収穫まで2か月~3か月ほど。リーフレタスであれば50日
~60日程度で収穫できます。玉レタスは秋まき栽培が、リーフレタスは春まき栽培が栽培しやす
いといわれます。作型は、冬どり栽培、春どり栽培、夏秋どり栽培の3つに大きく分けられます。

<玉レタス栽培の手順(畑)> タキイ種苗KKより

手順1:畑の準備
    種をまく前の2週間前~10日前までに土づくりと施肥をします。肥料は、全面施肥で行い
    ます。畑に、堆肥と苦土石灰を入れよく耕します。その後、化成肥料を施肥し、土とよ
    く混ぜます。畝幅100cmの平畝をたて、ポリマルチを張ります。
手順2:定植
    株間30cmに植え穴を掘り、苗を植えつけます。株元にたっぷりかん水します。
手順3:追肥
    地植えの場合は、元肥をしっかり施しておけば追肥は不要です。
手順4:収穫
    球の頭を軽く押し、硬く弾力が出てきたら収穫のタイミングです。球の下方から切り取
    とって収穫します。

玉レタスの栽培には、土壌や肥料、病害虫の防除なども注意が必要です。家庭菜園初心者の場合
は、市販の苗を購入して植え付けると手軽でおすすめです。

 

是非、茨城県のレタスをご賞味あれ!


茨城味自慢:おいしさ弾ける茨城のイチゴ!

2024-03-18 06:57:28 | 日記

 

茨城県は全国でも有数のイチゴの産地で、全国7位の生産地です(令和3年出荷量)。鉾田市、
行方市、筑西市などを中心に、県内全域で栽培されており、各地域では市場への出荷から、
直売、摘み取りも積極的に実施しています。茨城県内におけるイチゴの栽培施設は、複数の
パイプハウスを組み合わせた「パイプハウス群」として構成されている場合が大半を占めて
います。パイプハウス群を利用するイチゴ経営は、作業効率は低いものの棟ごとに作型別の
管理が可能であることや、作業やリスクの分散に対応しやすいといったメリットがあるとと
もに、生産性も大規模ハウスに劣らず高い収益性が得られている事例が多数あります。さら
に、イチゴは嗜好性の高い品目であるため、直売経営体も多いことが特長です。過去に茨城
県のブランドイチゴ「いばらキッス」に特化したイチゴの紹介をしていますが、茨城県では
その他にも多くの品種を栽培しています。今回は県内で栽培されているイチゴの品種とその
特徴、そして、イチゴの摘み取りができるスポットなどを紹介します。

<世界のイチゴ生産量ランキングと品種>

日本のイチゴは「世界一おいしい」と評判で、輸出も始まっていますが、まだまだほとんど
が国内消費されているのが現状です。生産量1位は中国で約338万トン。2位はアメリカ、3位
はトルコです。日本は11位です。世界的に有名なイチゴの品種を紹介します。

(1)ラナイ: 食味が日本のイチゴに似ていると言われています。
(2)デルレイ:世界的に知名度が高い品種です。
(3)M-284: 他の品種とは異なる特徴を持っています。
(4)アデレード: 日本のイチゴと似た食味を持つ品種です。
(5)カマリロ: 世界的に有名な品種の一つです。
(6)パサディナ: 食味が良いとされています。

この中にご存知の品種はありましたか。
日本では夏~秋の時期に輸入イチゴが店頭に並ぶ時期がありますが、そのほとんどがアメリカ
産と韓国産です。中でもアメリカ大手企業のDriscoll’s(ドリスコル)社 のカリフォルニア産
イチゴが一番多いと言われています。品種についてはあまりこだわっていないとのこと、それ
は生食よりジャムなどの加工品に使う方が圧倒的に多いからでしょうね。

<国内イチゴ生産量ランキングと品種>

一方、日本のイチゴ生産は各都道府県で熾烈な競争が繰り広げられています。2021年産のイチ
ゴの生産量ランキングでは、1位が栃木県で2万4,400トン(14.8%)主要品種は「とちおとめ」
や「スカイベリー」、「とちあいか」。2位は福岡県で1万6,600トン(10.1%)で「あまおう」。
3位は熊本県で1万2,100トン(7.3%)で、「ゆうべに」や「ひのしずく」、「恋みのり」。4位
は愛知県で1万1,000トン(6.7%)で「とちおとめ」、「章姫」、「紅ほっぺ」、「ゆめのか」。
これらの上位県が全体の7割弱の収穫量を占めており、収穫量が1万トン以上の6県で全体の52%
を占めています。茨城県は7位で、1万トンに届かず9,220tトン(5.6%)。主要品種は「いばら
キッス」、「とちおとめ」、「ひたち姫」、「パインベリー」です。日本のイチゴは、新品種
の開発が盛んで、各県で主要品種が異なっていますね。それだけ多くのオリジナル品種が育成
されているのです。日本のイチゴが世界で一番おいしいと言われるゆえんですね。国内産地の
特色ある品種を食べ比べるのも興味深いですね! 国内のイチゴ品種に関してはくわしい方も多
いでしょうね。

<イチゴの豆知識>

1.日本で食べられるようになったのはいつから?

  江戸時代末期の1830年代と言われています。当時はオランダ船によって持ち込まれたいちご
  が、オランダイチゴと呼ばれていました。その後、明治時代に農業が近代化され、外国品種
  を使った営利栽培が始まりました。

2.いちごは野菜なの?果物なの?

   園芸学では、木の実(木本性)は果物(果樹)、草の実(草本性)は野菜と分類されます。
  草本性であるいちごは野菜とされていますが、実際は果物と同じように食べられているため、
  「果実的野菜」とも呼ばれています。メロン、スイカ、バナナも同じです。

3.いちごの表面のツブツブは果実?

   いちごの表面にあるツブツブは種ではなく、ひとつひとつが果実なのです。一粒のイチゴは
  200個から300個の果実が集まった「集合果」です。私たちが食べている甘い部分は、実際は
  茎の先端の花床が膨らんだ偽果(ぎか)です.

4.いちごの栄養成分は?

  いちごはビタミンCが豊富で、みかんやグレープフルーツの約2倍。葉酸も多く含まれていま
  す。また、アントシアニンというポリフェノールも豊富で、目の働きを高めたり、眼精疲労
  を予防したりする効果が期待できます.

5.いちごの保存方法は?

  「生で食べるとき」:パックから出し、重ならないようにポリエチレン袋などに入れて、冷蔵
            庫で保存。水洗いした場合は、カビが生える可能性があるので水分を取
            ってから保冷。
  「ジャムにするとき」:いったん冷凍するのがおすすめ。生のいちごを使用するよりも、なめ
             らかにできあがる。冷凍するときは、いちごを水洗いしてヘタをとり、
             水分も取り除いてフリーザーバッグに入れて冷凍室へ。

6.毎月22日はショートケーキの日

  カレンダーを見ると22日の1週間前が15日。15(イチ・ゴ)が上にのっている22日が、ショート
  ケーキを連想させることからショートケーキの日とされています.

7.イチゴは「一季なり」と「四季なり」がある。

(1)一季なりイチゴ:春に実が成ります。その後、来季のためにランナーがたくさん伸びて新しい苗
       を作ることに力を注ぎます。一季なりイチゴは、約2ヶ月間(5月~6月の品種が多い)
       収穫できます。寒さに当てないと花が咲きにくい特性があります。全国で栽培されて
       いる商用のイチゴ栽培は、ほとんどがこの一季なりです。
(2)四季なりイチゴ:夏から秋にかけて実が成ります。地域や品種によって異なりますが、一季なり
       よりもランナーの数は少ないです。温度や日照条件にあまり左右されずに花芽分化が
       行われ、次々に開花・結実して収穫できます。真夏でも花芽分化が続く特徴がありま
       す。四季なりイチゴは、長期間にわたって美味しい実を楽しめるため、家庭菜園で育
       てるのにおすすめです。

8.いちばん甘いのは先端部分

  イチゴは部位によって甘さが違います。最も甘いのは先端部分。先端のほうから熟していくため、
  甘さが蓄積されるのだとか。確かに、ヘタに近い部分は少し酸味が強いですね。一口でパクっと食
  べたくなるいちごですが、ぜひ少しずつ口に含んで味の違いを確かめてみてくださいね。

9.あまり知られていませんが、イチゴはバラ科の植物です。

  バラ科の植物の特徴は、花びらとガクが5枚であること。実だけでなく花もぜひ観察してみてくだ
  さいね。ちなみに、イチゴだけでなくリンゴやナシ、ビワなどもバラ科に分類されます。

10.日本一収穫量が多い品種は「とちおとめ」

   関東から東北で栽培される「とちおとめ」は収穫量日本一。鮮やかな赤と甘みが特徴で、子ども
   からお年寄りまで食べやすいいちごです。とちおとめは主に関東で消費されていますが、関西で
   は「あまおう」が主流です。いちごにはたくさんの品種があるので、味や見た目にどんな違いが
   あるのか食べ比べてみたいですね。

11.収穫や輸送でも進む技術革新

   ①手間のかかるいちごの収穫作業の自動化に取り組んだのが農研機構(国立研究開発法人 農業・
    食品産業技術総合研究機構)です。2013年に開発した「イチゴ収穫ロボット」は、高設栽培す
    るいちごを自動的に収穫できる装置です。
   ②選別やパック詰めの作業も労力がかかるうえ、経験を要する作業ですが、農研機構はこれにつ
    いても2014年に、収穫箱に入れたいちごを自動的に取り出し、大きさを判別して、出荷容器に
    向きを揃えて並べられる「イチゴパック詰めロボット」を開発しています。
   ③輸送でも新たな技術が登場しています。硬い果皮を持たないいちごは傷つきやすいため、果実
    同士や果実と包装が触れることで表面が損傷してしまいます。とくに傷みやすいのが完熟した
    いちごです。また近年、大きな粒のいちごも人気となっていますが、通常のパックに収めるこ
    とができません。こうした課題を解決できるのが、宇都宮大学発のスタートアップ企業アイ・
    イート(株)が開発した「フレシェル」です。完熟したものや大粒のものを保護しながら輸送
    できる専用の容器で、収穫からパック詰めを経て消費者の手元に届くまで、いちごの可食部を
    保護するため、傷みを抑えることができます。イチゴ栽培の風景も将来は様変わりしそうです。

<茨城県で生産量の多いイチゴの品種>

1.いばらキッス: 茨城県で8年の歳月をかけて開発し、平成24年(2012年)に品種登録されたいちごで
     す。果肉がしっかりとした「とちおとめ」を母親に、甘くて大きい「レッドパール」と、酸味
     が少なく甘みが強いやわらかな「章姫(あきひめ)」の掛け合わせを父親に交配して誕生しま
     した。一番の特長は糖度と酸味のバランスが良く、濃厚でジューシーな味わいです。生産者に
     よる毎日の細やかな水や肥料、温度の管理により美しい三角形の果実を出荷しています!生産
     者の工夫と努力が詰まったイチゴは絶品です!主な産地は鉾田市、行方市、小美玉市などで、
     旬は12月~4月(ピークは2月~4月)です.
2.とちおとめ: 栃木県農業試験場で、紅ほっぺとオーリンズの交配によって誕生しました。生産量日本一
     の栃木県でも80%以上のシェアを誇る、いちご界のスーパースターで、茨城県でも多く栽培さ
     れており、生産されるイチゴの多くを占めます。糖度が高く、ほど良く酸味があるのが特長で、
     果肉もしっかりしていて美味しいイチゴです。
3.ひたち姫:平成20年(2008年)に品種登録された茨城県のオリジナル品種です。糖度が高く、酸味が少
     ないので、甘く感じられ、歯ざわりが良く、サクサクとした食感が特長。ひと粒でも大満足な
     食べ応えがあるイチゴです。
4.バインベリー: 完熟での収穫にこだわった、JA常陸のブランドイチゴです。品種は「とちおとめ」で、
     鮮度を保つためにつる(バイン)を付けたまま朝採りで収穫した後に、素早く冷却しているの
     で、実がしまっていて果肉はしっかり丈夫です。豊かな甘みと香りが口いっぱいに広がります。
5.やよい姫:平成17年(2005年)に品種登録された群馬県生まれのイチゴ。果実はオレンジ色がかった
     赤色。酸味が控えめで、甘みが強いいちごです。茨城県でも広く栽培されています。

<県内でイチゴ狩りが楽しめるスポット>

1.来場者10万人突破!日本最大級の「空中いちご園」グランベリー大地

  常総市に2022年4月にオープンした日本最大級の「空中いちご園・グランベリー大地」は宙に浮かぶ
  イチゴを立ったまま食べる新感覚のいちご狩りスポットです。約19万本のいちごが皆様をお待ちして
  います。いちごの品種も豊富で、甘さと酸味のバランスが良い「とちおとめ」や「あまおとめ」、高
  い糖度と優れたバランスを持つ「やよいひめ」などがあります。観光農園の営業時間は通常は9:30か
  ら17:00までですが、夜のいちご狩り開園日は20:00まで受付が行われています。予約は不要ですが、
  いちごが無くなり次第終了となります。今シーズンのいちご狩りは12月10日(日曜日)からスタート!
  今年はペット同伴可のレーンのほか、茨城県オリジナル品種「いばらキッス」や「かおり野」など4品
  種が登場し、全9種類のいちごを日替わりで楽しめます。建物正面の芝生エリアには全長約3メートルの
  巨大いちごオブジェが登場!SNS映え間違いなしです!

2.ストロベリーランド筑西・・・道の駅でイチゴ狩り

  道の駅グランテラス筑西のすぐ南側あるいちご農園。こだわりの土で育ったおいしいイチゴを貸切りで
  イチゴ狩りが楽しめます。やよい姫+白イチゴのOKプラン「30分食べ放題」、やよい姫・いばらキッス
  ・ひたち姫・紅ほっぺ・女峰・おいしいCベリー・とちおとめ+白イチゴの食べ比べが出来るDXプラン
  「30分食べ放題」が選べます。施設内には動物ふれあいハウスが!羊・ウサギ・モルモットに餌やり体
  験やこどもネコカフェがありお子様にも大人気です。道の駅筑西に隣接しており、ファミリーに大人気!
  のんびりいちご狩りができます。

3.星野リゾートBEB5土浦「BEBいちごパーク」

  茨城県オリジナル品種「いばらキッス」を楽しみつくす!「開催期間」2024年1月15日(月曜日)~4月
  15日(月曜日)「居酒屋以上旅未満」の体験を提供する「星野リゾートBEB5土浦」は、2024年1月15日
  から4月15日までの期間、茨城県オリジナル品種「いばらキッス」を楽しみ尽くす「BEBいちごパーク」
  をオープンします。茨城県が8年の歳月をかけて開発されたオリジナル品種「いばらキッス」を楽しみ尽
  くすため、パブリックスペース「TAMARIBA(タマリバ)」が「BEBいちごパーク」に変身!今年は「い
  ばらキッス」を使用したスイーツとして、自分で作る「いちごわたあめ」が新登場。スイーツを食べるも
  よし!いちごに囲まれた空間で写真を撮るもよし!オリジナルのいちご自転車に乗るもよし!様々な方法
  で「いばらキッス」を楽しめます。

4.茨城県アンテナショップは1月中旬からいちご尽くし!

  茨城県アンテナショップ「IBARAKIsense(イバラキセンス)」では、1月より、「いばらキッス」のほか
  県産いちごの生果販売を開始!また、店内のカフェコーナー「BARAcafe」では、県産いちごを贅沢に使用
  したスイーツの提供をスタート!定番メニューのほか、毎年大人気のパフェがパワーアップして登場します!

<イチゴ栽培専門の村田農園>

茨城県鉾田市の村田農園はイチゴ専門農家です。村田農園で栽培されているイチゴは、その味や品質の高さから、
いつしか「村田さん家のいちご」と呼ばれ、果実専門店、超一流ホテルやパティシエと多数の取引があります。
農園は東京ドームの野球場の広さに、パイプハウス群47棟で栽培しています。
村田農園のすごいところは、茨城県の10a当たりのイチゴ栽培平均収穫量は3,510kgなのですが、これに対し、村
田農園の収穫量は平均値の2倍強で、イチゴの土耕栽培としては限界収量だとも言われています。こうした土、苗、
水、すべてにこだわり、品質向上に努める村田さんでも、一連の栽培管理は経験と勘によるところが大きく、技
術の伝承が大変難しい部分があるようで、新しい技術への挑戦にも積極的です。2015年には、品質の均一化や省
力化のため、IoT、AI(人工知能)を利用する「ゼロアグリ」というシステムを導入しました。このシステムはま
ず、土に棒状のセンサーを埋め込み、水分量、肥料の濃度、地温を測定します。そしてその情報を「ゼロアグリ」
に送ると、土壌の状態をAIが判断し、適量の水や栄養を畑に供給するシステムです。畝(うね)の間にはわせた
チューブの穴から点滴のように水と肥料が出ます。機械は考えるヒントをくれる、と表現する村田さんは、「示し
てくれる数値を参考にしつつ、日々苗と対話しています。若い世代に技術を継承するためにも、栽培データを蓄積
し、AIによるコントロールに取り組んでいくつもりです」と言います。
村田農園では海外からの研修生も受け入れていて、現在はインドネシアからの実習生が住み込みで働いています。
村田さんは「繁忙期には地元の高校生たちもアルバイトで来てくれるんです。うちで働いたことがきっかけになっ
て食品関係の仕事を目指すようになった子もいるんですよ」と目を細めます。さまざまな人たちがチーム一丸とな
っていちご作りに励んでいます。
農業を次世代の人が始めたくなる、かっこいい仕事にしたい、という思いを持つ村田さんは、経営の多角化にも熱
心です。農園の敷地内には、いちごを使ったドリンクを提供する「畑のラウンジ Hati-Hati」という直売所兼カフェ
を構え、オリジナル商品も開発。赤いちごと白いいちごのコンフィチュール(果実の形が残るジャム)は、贈答用
として人気の一品です。「農業はやり方次第、夢のある仕事です」と村田さんは力強く言います。

是非、おいしさ弾ける茨城のイチゴをご賞味あれ!

 


茨城味自慢:春の風物詩「大洗沖のこうなご漁(いかなご漁)」

2024-03-04 07:19:23 | 日記

 

現代人に不足しがちなカルシウムや鉄分が豊富で、春にしか食べられない春の味が「こうなご
(小女子)」です。こうなごとは、いかなごの稚仔魚のことです。茨城県のこうなごは1~2月
ごろに仙台湾で生まれ、早春に冷水に乗りやってきます。3月ごろには体長は2cmほどとなり漁
獲対象となります。見た目はしらすによく似た透き通った体をしていて、表層を群れで泳いで
いるところを、しらす同様に船曳網で漁獲します。4月には体長約3cm、8月には約10cmまで成
長しますが、体長7cm以上のものは「メロード」と呼ばれ、あまり食用には出回りません。こ
うなごの時代だけが高値で取引されるのです。茨城県では、平潟、大津、久慈町、久慈浜丸小、
大洗町の5つの漁協で水揚げされます。水揚げされたこうなごは、すぐに塩茹でした「釜揚げ」
や、干した「ちりめん」に加工されますから、生で市場に出ることは稀です。それだけ傷みや
すいのです。こうなごはカルシウムや鉄分などの栄養素が豊富で、甘辛く炊く「くぎ煮」が春
の味覚として親しまれています。しかし、ここ数年は全国的に漁獲量が減少しており、不漁が
続いています。茨城県では、通常3~5月に水揚げがあるのですが、2022年は4月の1カ月に
も満たず、年間12トンにとどまりました。今年も「中漁」予想で、水揚げは増加しない見通し
です。いかなご漁(西日本での呼称)と言えば瀬戸内海の春の風物詩として、全国的に有名で
すが、2023年の解禁日には、明石市の林崎漁港では水揚げがゼロになるなど、厳しい状況だと
の報道がありました。今ではどこの漁業者も資源の保護のために、漁獲量の制限や投網開始時
間の設定などを行っているそうです。漁獲量の減少はまことに残念ですが、こうなごの釜揚げ
やちりめんは絶品ですよね。今回は、貴重品になりつつある茨城県の「こうなご」を紹介します。

<いかなごとはどんな魚>

いかなごは、スズキ目・ワニギス亜目・イカナゴ科に属する魚類の総称で、日本各地の沿岸に
生息しています。体長は約20cmまで成長し、紡錘形で細長く、下顎が突き出ています。腹鰭が
なく、色は赤銅色です。いかなごはプランクトンを食べる魚で、冬から春にかけて砂底に産卵
します。イカナゴは沿岸の砂泥底に生息し、暑さに弱く、6月頃から晩秋過ぎまで砂に潜って
夏眠する珍しい魚です。いかなごは移動性が小さく、各地に固有の系統群が存在しています。
いかなごは食用として古くから親しまれており、様々な料理法があります。特に春の稚魚(こ
うなご)は、釘煮やちりめん干し、釜揚げなどに加工されて人気があります。成魚は刺身や塩
ゆで、煮つけなどにして食べられます。また、香川県ではいかなご醤油という魚醤も作られて
います。いかなごは栄養価が高く、たんぱく質やカルシウム、ビタミンB12などを豊富に含ん
でいます。ただし、食べ過ぎるとコレステロールや尿酸が上昇する可能性があるので注意が必
要です。

<いかなごの生息分布>

「日本産魚類検索全種の同定第三版」によると日本近海での分布は北海道全沿岸、陸奥湾、宮
城県~鹿島灘の太平洋沿岸、東京湾(稀)、伊勢湾周辺、瀬戸内海、山形県~九州北岸の日本
海沿岸となっており、海外においては朝鮮半島全沿岸、渤海、黄海、東シナ海に分布していま
す。いかなごは日本の春の風物詩の一つであり、美味しく楽しむためにも資源保護に配慮する
ことが大切です。乱獲や海砂の採取によって生息環境が悪化しており、漁獲量も減少していま
す。いかなごの漁期や漁獲量は各地で調査されており、禁漁期間や漁業規制が設けられていま
す。いかなごは、他の魚のエサにもなる重要な魚種ですが、日本では科学的根拠に基づいた資
源管理が十分に行われていません。一方、ノルウェーでは厳格な漁獲枠を設定して、水産資源
を持続的に保護しているようです。

<いかなごの漁獲量ランキング> (2020年度)

1位は断トツで北海道   8,639 t(75.5% )稚内市、利尻富士町、紋別市、2位は香川1,153 t
(10.1%)高松市、多度津町、丸亀市、3位は兵庫1,025 t(9.0%)姫路市、淡路市、たつの市、
この3か所でほとんど漁獲されています。茨城県は9位です。2位以下の順位は漁獲量の減少で
年度毎で大きく入れ替わりますので参考程度にしてください。

<いかなごの豆知識>

1.多くの名前を持ついかなご

稚魚のときは、東日本では「コウナゴ(小女子)」や「コオナゴ」、瀬戸内沿岸部では稚魚で
もイカナゴ、大阪では特に2cm前後の小さなものは「シンコ(新子)」、九州では「カナギ」
と呼ばれます。成熟した個体は、北海道では「オオナゴ」、東北では「メロウド(女郎人)」、
西日本では「フルセ(古背)」や「カマスゴ(梭子魚子)」などと呼ばれます。フルセ/カマ
スゴサイズのものは釜茹でされた状態で店頭に並ぶことがあります。

2.生態と産卵場所: イカナゴは砂泥質の海底で生息し、海底のプランクトンを捕食しています。

産卵期は春から夏で、北の寒冷地ほど遅くなります。また、鹿ノ瀬という明石市沖合の場所は
イカナゴの産卵場として有名です。イカナゴは、瀬戸内海を豊かにしている重要な魚であり、
明石の美味しい魚の一つとして知られています。

3.「こうなご漁」と「いかなご漁」は、どちらが正しいのか?

こうなご漁といかなご漁は同じ魚を獲る漁業なのですが、呼び方が地域によって異なるのです。
一般的に、東日本ではこうなご漁と言い、西日本ではいかなご漁と言います。これは、いかな
ごの稚魚のことを東日本ではこうなごと呼び、西日本ではしんこと呼ぶことに由来します。
また、成長したいかなごのことも地方によって様々な名前で呼ばれています。したがって、名
前の違いは地域の習慣や文化によるものなのです。

4.茨城県のこうなご漁

県民に親しまれているこうなごは、船曳網漁業で漁獲されますが、水揚げが多いのは、平潟、
大津、久慈町、久慈浜丸小、大洗町の5漁協になります。こうなご漁はしらす漁と同様1隻の
船で網を曳く1艘曳きです。1艘曳きの方がこうなごの魚体をいためず、鮮度が良いまま水揚
げすることができます。また、漁業者は資源を守るため、時節毎の投網開始時間等を設定する
とともに漁獲量を制限して操業しています。

5.イワシやカタクチイワシ、ニシンとの比較でわかる独自の特徴

イワシやカタクチイワシ、ニシンは、イカナゴやキビナゴ、コウナゴと比較することで、それ
ぞれの独自の特徴がより明確になります。イワシは、身が柔らかくて栄養豊富であり、主に佃
煮や煮付けにされますが、イカナゴはより細長く、刺身や佃煮に適しています。カタクチイワ
シは、小型で骨が柔らかく、しらすやちりめんに加工されることが多いです。また、ニシンは
身が大きくて脂が乗っており、干物や寿司に使われることが多いです。

6.いかなごの名前の由来

語源としては、ある人がなんの子供(稚魚)なのですかと尋ねたことに、なんの子供(稚魚)
であるか分からないので、“いかなこ(如何なる(魚の)子であるか)”と答えたことに由来す
るとする説が有力です。いかなごは漢字で「玉筋魚」と書きます。これは群れて泳いでいる様
子が「玉」に見え、姿が「筋」のように見え、群れをなす細い魚を表しているそうで、中国で
も同じ表記であるとのこと。

7.くぎ煮の由来

関西ではこのイカナゴを使った釘煮が有名です。昭和10年頃神戸市垂水区の魚屋さんに「イカ
ナゴを佃煮にしてくれないか」との依頼があり、イカナゴに醤油・砂糖(ザラメ)・生姜を使
い、苦労して炊きあげたそうです。その後評判になり魚屋さんの店頭にも置くようになったと
か。「釘煮」の名称は、昭和30年代半ば頃に神戸市垂水漁協の組合長さんが、出来上がりを
みて「さびて折れ曲がった釘」のようだと言われたことが「くぎ煮」の由来であったとのこと。
今では各家庭で我が家流「釘煮」を炊くようになり、関西に春をつげる風物詩のひとつです。

くぎ煮の基本的な作り方>

(材料)■イカナゴ 1キログラム■濃い口醤油 180CC■砂糖 300グラム■みりん20CC
    ■生姜 100グラム■酒 5CC

(調理)■いかなごを水洗いする■ザルに上げて水を切る■鍋に濃い口醤油、みりん、砂糖、酒、
    生姜を鍋に加えて強火で煮立たせる■煮立たせてから、いかなごを鍋に加えて中火
    ■加えた後は、基本的に混ぜないのがポイント(揺する位)■アクをすくった後は、落
    し蓋をする■汁気が無くなって来たら弱火にしてザルに上げ、煮汁を別の容器に入れる
    ■適度な煮汁を戻して冷やす

    完全に煮詰まらせてしまうと塩辛いので、慣れない内は、味見しながら煮詰めて行くと
    失敗しにくいです。

8.いかなごの釘煮の保存方法と賞味期限について

市販品のいかなごの釘煮の場合は、常温保存で1ヶ月〜3ヶ月と言う場合も多いのですが、基本的
に、ジップロック等の気密性の高い容器に入れ、冷蔵保存するのが正解です。調理された後、常
に酸化して行きますので、冷蔵保存で1週間〜2週間以内には食べきるようにしたいです。ジップ
ロック等で空気に当たらず小分けで冷蔵保存している場合は、3ヶ月〜6ヶ月位は持つと言われて
いますが、温度変化が激しい冷蔵庫のドア付近では無く、奥の方に入れた方が良いですね。
冷凍保存に関しては、最長で1年程度と言われていますが、可能な限り温度変化が少ない奥の方に
入れた方が良いですね。調理時に砂糖が沢山使われていますので、ガチガチに凍ると言う事は起
こりにくく、自然解凍で十分です。

9.こうなごの栄養価・効能

こうなごに含まれる栄養素には、・カルシウム・リン・亜鉛・ビタミンD・ビタミンB12・ビタ
ミンB2などがある。こうなごは、カルシウムやリン、亜鉛などのミネラルのほか、ビタミン類
が豊富に含まれている小魚です。カルシウムやリンは歯や骨の生成に必要不可欠な栄養素で、
こうなごに含まれるビタミンDはリンの吸収を促す作用があります。亜鉛は基礎代謝や免疫力
を高める作用があるほか、美肌や美髪効果も期待できます。また、ビタミンB12は葉酸ととも
に血中のヘモグロビンの生成を促す作用があり、貧血予防にも効果的な栄養素です。ビタミン
B2は皮膚や粘膜などを健やかに保つほか、体内で糖質や脂質・タンパク質をエネルギーに変換
する働きもあります。

10.こうなごは鮮魚としてではなく、ちりめん、釜揚げ、佃煮などの加工品として、スーパ
   ーマーケットで並んでいいます。小さいものほど値段が高く、大きくなると安くなりま
   す。大型になると途端にマイナーな存在となり、ときに飼料などになることもあります。

<茨城県のこうなご漁>

一艘式のいかなご敷き網漁業(火光を利用する敷き網)で漁獲します。夜間に集魚灯でイカナ
ゴ稚魚を集め、敷き網ですくい取る漁法です。通常、敷き網は船縁にあるローラー軸に巻き付
けられ、操業の際はイカナゴの群れの集まり方によって、網の長さを調整して垂下します。漁
期は短いものの、漁業のみならず加工業などの地域産業を支える非常に重要な漁業となってい
ます。しかしながら、同漁業では、魚群の形成状況によって一晩で少ないときには数kg、多い
ときでは数百kg以上の漁獲があり、漁期が短く出漁日数が限られる中では、漁獲量が多い日の
出漁回数が年間漁獲量を大きく左右し、さらに単価が、漁獲量のほかに魚体サイズによって変
化することから、漁獲金額の変動が激しく不安定な漁業といえます。このため、一回の操業で
より効率よく漁獲するために無線で情報を交換し、複数の操業ポイントを移動しながら漁を行
っています。

(1)こうなご漁は日の沈む前に出港し漁場に向かいます。
(2)漁場に到着したら船を止めて、網やかごの準備をします。
(3)魚群探知機で魚を探し、ライトでこうなごを集めます。船の上からすっごく明るいライ
   トで海を照らすと、光に誘われてこうなごたちが、ひょろひょろと海面近くまで集まっ
   てきます。大漁の時はライトをつけて10秒くらいで集まってきます。
(4)魚が集まったら、網を海に入れます。
(5)魚群の下に網を通して魚をすくうように、網をたぐり寄せ、こうなごを船側に寄せます。
   一連の流れに焼く3分ぐらいかかります
(6)更に、網をたぐり寄せ、魚を1ヵ所に集めます。こうして、光に集まったこうなごを一
   網打尽にします。
(7)集まったこうなごを、かごに移します。この作業を、決められたかご数になるまで繰り
   返します。
(8)水揚げしたこうなごは、海水氷を入れて、鮮度を保ちます。かごがいっぱいになったら
   魚市場へ向かいます
(9)到着した船から、こうなごの入ったかごを陸に上げます。
(10)魚市場に上げたら、セリにかけられ、その後、ほとんどが加工場に向かいます。

<生のこうなごが買えるお店>

やはり、傷みが早いので水揚げされた地域の鮮魚店や直売所などに限られるようです。

  1. 鮒甘露煮 田村屋 本店(古河市)
     新鮮なこうなごを釜揚げやちりめんに加工して提供しています。カルシウムや鉄分が
     豊富で、春にしか食べられない美味しい逸品です.
  1. 井戸道丸漁業(日立市)
     こちらは直営店で、美味しいこうなごを取り扱っています.
  1. 魚富(常陸太田市)
     こちらのお店では、しじみ、あんこう、ヒラメ、わかさぎ、マグロなども販売している。

 

これらのお店で、こうなごを手に入れて、春の美味しさを楽しんでください!
楽天市場でも、生のこうなごを取り扱っているお店がいくつか見つかりました。

今では、春先のほんの一時しか獲れないこうなごは、まさに春の風物詩。

是非、茨城県のこうなごをご賞味あれ!

 

 


茨城味自慢:茨城の「ほうれん草」は周年で栽培されている

2024-02-19 08:00:36 | 日記

ほうれん草は、西アジアが原産地で、日本には江戸時代に伝わりました。ほうれん草は
種類があまり多くなさそうと言うイメージがありませんか。実際にはかなりの種類が存
在します。葉物野菜全般にいえることですが、ほうれん草も鮮度が命ですから、多くは
大消費地の近郊で栽培されています。点在する消費地の周りには、その土地の気候風土
に合った品種が栽培されているのです。今はハウス栽培が盛んで一年中スーパーで見か
けますので、旬が分かりにくいですが、もっとも美味しい旬の時期は冬から春にかけて
です。理由は、ほうれん草は寒さに強く、冬の寒さを乗り越えると甘みが増すからなの
です。でもこれは関東圏を中心とした話で、北海道では6月~8月が旬なのです。茨城県
はほうれん草の生産量が全国4位の産地です。2021年度の生産量は16,100トンで、全国シ
ェアは7.4%でした。水戸市、笠間市、常陸太田市などで多く栽培されています。ほうれ
ん草は、ヒユ科の一年草で、葉や茎にはビタミンAやカルシウムなどの栄養素が豊富に含
まれています。ほうれん草は、サラダや炒め物、鍋物などに使われるほか、おひたしや
スープなどにもなる万能野菜です。ほうれん草の花も食用になります。今回は栄養価が
高い万能野菜である茨城県産「ほうれん草」の紹介です。

 

<ほうれん草の品種>

現在では、東洋種と西洋種の交配種が主流ですが、それぞれに特徴があります。

1.交配種(中間種):東洋種と西洋種の特徴を受け継いだ品種で、生育が旺盛で収量が
   多く、病害にも強いです。葉の形は剣葉系と丸葉系があります。代表的な品種には、
   アトラス、豊葉ほうれん草、チェックメイトなど。
2.西洋種:ヨーロッパから伝わった品種で、葉が丸くて厚みがあり、葉柄が短いです。
   高温に弱く、夏には花が咲きやすい。葉の食感はしっかりしており、加熱調理に向
   いています。代表的な品種には、ビロフレー、ノーベルほうれん草など。
3.東洋種:日本に最初に伝わった品種で、葉に切れ込みがあり、葉柄が長いです。低温
   に強く、冬にもよく育ちます。葉の食味はやわらかく、和食に合います。代表的な
   品種には、治郎丸ほうれん草、山形赤根ほうれん草、禹城など。
4.その他の品種:特別な特徴を持つ品種で、生食や寒じめなどに適したものがあります。
   代表的な品種には、サラダほうれん草、ちぢみほうれん草(寒締めほうれん草)、
   赤茎ほうれん草、雪美菜など。

実は、ほうれん草には別の分け方もあります。

①葉が大きくて厚い「大葉ほうれん草」、②葉が小さくて薄い「小葉ほうれん草」、③葉が
縮れている「ちぢみほうれん草」などです。味の違いは、大葉ほうれん草は水分が多くてシ
ャキシャキ感があり、小葉ほうれん草は水分が少なくてコクがあり、ちぢみほうれん草は甘
みが強くてエグミが少ないとされています。旬の時期は、大葉ほうれん草は冬から春、小葉
ほうれん草は秋から冬、ちぢみほうれん草は冬になります。

ほうれん草は種類や味の違いによって、料理の仕方や食べ方も変わってくると思います。ほ
うれん草は栄養豊富で美味しい野菜なので、ぜひ色々な種類を試してみてください。

 

<世界の「ほうれん草」生産量ランキング>(2021年)

 世界のほうれん草生産量は約2983万トンでした。この内、約2983万トン(約92%)が中国
 で生産されています。2位はアメリカの約31万トン、3位はトルコの約22万トンを大きく引
 き離しています。日本は約21万3900トンで4位にランクインしています。ほうれん草の生産
 量は、1961年から2021年の間に約10倍に増加しており、そのほとんどが中国の増産による
 ものです。中国では、ほうれん草は主に冬季に栽培され、餃子や炒め物などの料理に使われ
 ます。

<国内の「ほうれん草」の生産量ランキング>(2021年)

 1位は埼玉県22,800t(10.8%)、2位は群馬県21,500t(10.2%)、3位は千葉県 18,500t
 (8.8%)、4位は茨城県17,800t(8.5%)、5位は宮崎県13,100t(6.2%) でした。
  ・・・関東圏の生産量が多いです。

 

<ほうれん草は露地栽培とハウス栽培ではどちらが多いか>

農林水産省の統計によると、2020年のほうれん草の全国の生産量は15万トンでした。そのうち、
露地ものは9.5万トン(63.3%)、ハウスものは5.5万トン (36.7%)でした。したがって、露地ものの
方がハウスものよりも約1.7倍多く生産されています。

茨城県でも同様で、露地ものとハウスものの生産量の比率は約6対4で、露地ものの方がやや多
いです。ほうれん草の生産量は季節によって大きく変動します。一般的に、露地ものは 11月~
2月にかけて旬を迎えますが、ハウスものは一年中栽培できます。

 

<ほうれん草の豆知識>

1.ほうれん草の栄養素と効果
  ①ビタミン類:鉄の吸収を助けるビタミンCのほかに、葉酸とビタミンB群など、ミネラル
     とともに働くビタミンが豊富。不足しがちな栄養素を含み、消化もよい食材なので体
     質改善にも向いています。
  ②カロテン:カロテンは抗酸化作用があると言われ、発ガン性物質の毒性を軽減して、がん
     予防に効果が期待できるほか、動脈硬化を防ぐ作用もあるとされています。またカロ
     テンとビタミンCの相乗的な効果で、肌荒れの防止、かぜ予防にも有効です。
  ③鉄:「鉄」の含有量は野菜ではトップクラス。鉄は赤血球中のヘモグロビンの合成に必要
     で、酸素を運ぶ役割をします。ほうれん草に含まれるビタミンCが、鉄の吸収を助け
     てくれます。また一緒にお肉や魚、卵などの動物性タンパク質を含む食品を食べると
     吸収率もよくなります。逆にお茶やコーヒーなどに含まれるタンニンは鉄の吸収を妨
     げるので、一緒に摂取するのは控えたほうがよいかもしれません。
  ④ほうれん草はとっても栄養価の高い野菜:なにせ100g食べるだけで1日に必要なビタミ
     ンAやビタミンC のほぼ全量を摂取できるほど。ポパイが食べるはずです。
  ⑤ほうれん草の根元の赤い部分には骨の形成に関わるマンガンが、また葉の部分にはカルシ
     ウムといった日本人に不足がちな栄養素が多く含まれています。体の基礎を作る成長
    期の子供にオススメの野菜と言えます。
2.ほうれん草にはシュウ酸というアクがあります。アクは茹でて水にさらすことで、溶け出し
   ます。アクはカルシウムと結合して体内に吸収されにくくします。そのため、ほうれん草
   を食べるときは、牛乳やチーズなどの乳製品と一緒に摂るとよいと言われています。現在
   は品種改良によってシュウ酸を少なくした、生食でも食べられる「サラダほうれん草」な
   どが人気です。
3.「寒締め」:ほうれん草は冬の露地ものが夏ものと比べて、栄養価が高く、おいしさも上回
   ります。霜にあたって甘みが増すので、収穫前にあえて冬の寒さにあてて栽培したものは
   「寒締め」と呼ばれ、甘みが強く、うま味の濃さが特徴です。
4.午後2時のほうれん草は栄養価一番:ほうれん草の葉は、下の葉ほど葉柄が長くなって、ど
   の葉にも日光が当たるように広がっています。冬の寒さに耐え、養分を蓄えているほうれ
   ん草は、冬を乗り切る活力源です。そして、「収穫するなら午後2時のほうれん草」と言
   う話があります。朝から日光を受けたほうれん草は、午後2時頃には栄養分をタップリ蓄
   え、そのころ収穫した物が栄養価も味も一番だといわれています。
5.品種によっては種まき時期が異なる:秋~冬まき、春~夏まきの品種が多いのですが、中に
   はほぼ通年種まき出来るものもあります。このため、スーパー等で季節問わず購入できる
   のです。種まき後、約一か月で出荷できます。高温期は約30日で収穫可能なため、春~秋
   の温かい時期だけで4~5回の作付けがされます。もちろん品種を変えて育成時期を調節す
   ることも可能です。私たちが一年中ほうれん草を食べられるのは、多様化した品種のおか
   げなのです。
6.他の食材との相性:ほうれん草は、魚介類・肉類・乳製品など、ほとんどの食材との相性が
   いいです。ある意味、なにとでも相性が良く栄養価満点の万能な野菜です。パスタメニュ
   ー、キッシュ、サラダ、鍋、煮もの、お浸しなど考えれば色々なメニューに使われていま
   すね。
7.ほうれん草の名の由来:ほうれん草の原産地はコーカサスからイランにかけての西アジア。
   ほうれん草の「ほうれん」とは、中国語でペルシャ(現在のイラン)のことを意味します。
   日本へは江戸時代初期に中国から伝わりましたが、その際ペルシャからシルクロードを経
   て中国に伝えられた葉菜ということでペルシャの草、すなわちほうれん草と呼ばれるよう
   になったと言われています。漢字で一番使われるのは「菠薐草」です。中国ではペルシャ
   を「菠薐」と呼んでいたことに由来します。この言葉からほうれん草に変化したようです。
   他に「法蓮草」「鳳蓮草」「赤根草」など、正しい漢字として認められたものがあります。
8.ほうれん草の花:ほうれん草は雌雄異株という雄花と雌花が別々の株につく植物です。ほう
   れん草の花期は5月から6月で、花の色は、ピンク、黄色があります。雄花は0.2ミリ
   ほどで、雌花も0,5ミリほどと小さい。花は穂状に多数つき、1つ1つの花はとても小さいた
   め肉眼では確認することができません。
9.調理に関するもの:ほうれん草は、葉先からどんどん水分が蒸発してしまうので、鮮度が命
   です。新鮮なうちに調理することがおすすめです。

 (1)ほうれん草の選び方:
     ①鮮やかな緑色をしている ②葉先がピンとしている(鮮度の目安になる)③ 葉に厚
     みがある ④葉脈が左右対称になっている(養分が行き渡っている)⑤根本が赤くな
     っている(根本が赤いほうれん草は甘みが強くておいしい)
 (2)加熱時間:ほうれん草には水溶性の栄養素が豊富に含まれているため、長時間茹でてしま
     うと大切な栄養素を損なってしまうだけでなく食感も悪くなります。1分程度でサッと
     手早く茹でるのがポイントです。お鍋にお湯を沸かしたら、まずは茎の部分のみを先に
     30秒くらい浸けてから葉の部分をお湯に入れ、数回かき混ぜて取り出します。茹でた後、
     冷水につけることで色やシャキシャキ感を保てますよ!
 (3)茹で方:茹でる時は、根元に十字に切れ目を入れると、土が落ちやすく、火の通りもよく
     なります。
 (4)レンジで茹でるメリット:レンジで茹でれば、お湯で茹でる場合に比べて、栄養素の流出
     を防げます。ほうれん草の栄養素をしっかり残して茹でたいときは、レンジで茹でるの
     がおすすめです。
 (5)フライパンで茹でるメリット:ほうれん草のアクをしっかり抜きつつ、手軽に茹でたいとき
     は、フライパンで茹でるのがおすすめです。
 (6)保存方法:水分が蒸発しやすいので、湿らせた新聞紙やキッチンペーパーに包んでビニール
     袋に入れ、冷蔵庫に立てて保存してください。長期間保存する場合は、かためにゆでてか
     ら適当な大きさに切り、ラップで包んで冷凍します。

<茨城県で栽培されている「ほうれん草の品種」について>

茨城県では露地栽培そしてハウス栽培で年間を通してほうれん草が栽培されています。当然種まき時
期や栽培環境にあった品種を使い分けているので、栽培している品種は多いです。スーパーで見かけ
るほうれん草は、常に同じに見えますが、季節により品種が違うのです。
生産量が多いのは、タキイ種苗栽培技術の品種です。秋~年内どりには「タフスカイ」や「吉兵衛」、
冬どりには「寒兵衛」や「伸兵衛」、春どりには「福兵衛」や「徳兵衛」などが植えられます。
「福兵衛」「伸兵衛」「タフスカイ」は多収性と作業性を両立したべと病抵抗性品種です。この3品種
を組み合わせることで、周年栽培を可能にしているのです。

そして、JAグループ茨城が出荷している冬季限定のほうれん草があります。葉がちりめんのように縮
れているので「ちりめんほうれんそう」や「寒締めほうれん草」とも呼ばれています。寒締め栽培とい
う、昔ながらの露地栽培で作物が寒さから身を守ろうとする力を活かした栽培方法で育てられています。
通常のほうれん草より栄養価が高く甘みが強くなり、エグミが少ないのが特徴です。

<茨城県のほうれん草栽培>
 
秋まき栽培:9月下旬から10月上旬に種まきをしたホウレン草は秋から晩秋にかけて収穫が見込めます。

1.種まき・間引きと畑の準備
   肥料をまいて、畑をたがやします。ほうれん草は酸性の土に弱いので、タネをまく前に石灰で酸
   性を弱めておきます。また、「うね」をつくって地面より少し高くしておきます。溝に2cm間隔
   でタネをまきます。本葉が2枚になったら、間引いて、株と株の間を5cmぐらいにします。
2.管理
   本葉が4枚ぐらいになったら、列と列の間をたがやして、雑草をとりのぞき、肥料をまきます。
   ほうれん草は若い葉を食べる作物で、雨や風に弱いので、ビニールハウスの中で育てることもあ
   ります。
3.収穫・調整・出荷
   葉が10枚ぐらい、高さ20cmほどに成長したら、根元を切るか、そのまま引きぬいて収穫します。
   ほうれん草は1ヵ月程度のサイクルで年間4~5回も収穫できる人気の作物です。

是非、茨城県産のほうれん草をお召し上がりあれ!