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ショートシナリオの館

ボケに抵抗するため、日常生活の中から思いつくままに書いています。月2回・月曜日の投稿を目指します。

茨城味自慢:日本一の栗産地

2021-03-22 11:08:03 | 日記

「栗」といえば、ホクホクした甘さとカリウム、ビタミン、食物繊維などがバランス良く

豊富に含まれた栄養満点が魅力の秋の味覚。カリウムはりんごの4倍、ビタミンCは温州み

かんと同じくらい、食物繊維はさつまいもより多く含まれるので、高血圧予防や便秘改善、

疲労回復等の効果が期待できるといわれています。

 

「栗」は、ブナ科クリ属の落葉樹になる果実の総称です。世界中にいろんな種類がありま

すが、大きく分けて日本栗、中国栗、ヨーロッパ栗、アメリカ栗の4つに分類されます。

日本で栽培される栗のほとんどは、山野に自生するあの小さな芝栗を品種改良したものです。


その栗の生産量日本一が茨城県だということを、ご存知でしたか?2019年に全国で収穫

された栗の量は計15,700トンで、その中で1位は茨城県のシェアは20%。2位は熊本県の

シェア18%、3位が愛媛県のシェア9%です。実は2018年の茨城県はシェア27%でした。

この落ち込みは台風被害の影響です。そんなハンデがあっても日本一の座を15年間連続

維持しているのです。茨城県こそが真に栗の王国です。

でもどんなに威張っても、茨城栗の知名度は生産量の少ない丹波栗(京都)や小布施栗

(長野)、中津川の栗きんとん(岐阜)などに水をあけられてきました。その理由は県

で生産されたほとんどの栗が東京方面の市場に出荷されているからです。

 

茨城県のなかでも笠間市が栽培面積1位を誇る産地です。茨城県中央部に位置する笠間市

は、日本三大稲荷である笠間稲荷神社の門前町として、また笠間城の城下町として古く

から栄えてきました。現在は「笠間焼」の産地として知られ、約300人の陶芸家の窯元や

ギャラリーが点在するアートのまちでもあります。

そんな笠間を代表する農産物が栗です。甘みが強く味が濃い笠間の栗のおいしさは、全国

の名菓子店で選ばれるほど。年間を通して穏やかで昼夜の温度差がある気候や、通気性に

優れた火山灰土壌が香り高い栗を育むのだそうです。9月上旬~中旬の早めの時期に収穫さ

れる「丹沢」という品種から、10月上旬~中旬の遅めの時期に収穫される「岸根」という

品種まで、さまざまな栗が栽培されています。これに「大峰」と「筑波」を合わせた4つの

品種は、笠間の栗のなかでも特に甘くて、香りが高いそうです。例年ですと9月下旬から

10月上旬の週末には「新栗まつり」が開催されます。私は笠間に何度も通っていますので、

栗の生産量日本一を知っていましたが、全国区から見た知名度は低いのだと知ったのは最

近のことです。

 

<県もトップブランド化に力を入れている>

県も自覚しているようで、栗の都道府県別収穫量・出荷量がともに全国一位なのに「ブラ

ンドと呼べるものがなく、知名度も低い、これではいかん」と、新たにPR予算を計上して、

県産栗のトップブランド化を進めると、先日の地方版に報道されていました。具体的には栗

のマロングラッセなどの高級加工品を開発し、首都圏の富裕層をターゲットにした商品を置

く店に売り込む戦略、又素材の味がストレートに出やすいために品質が問われる「焼き栗」

を実演販売して、話題作りを進めるそうだ。アンテナショップでは目玉商品になるはずです。

これまでにも笠間市では毎年栗シーズンに「かさま新栗まつり」などのイベントや、周遊

マップつきの栗グルメガイド「笠間てくてく栗図鑑」を発行しています。掲載店で、1,000

円以上購入するとスタンプが1つもらえ、3つ集めると抽選で栗関連商品などが当たる用紙

が同封されているので、ぜひ参加してみては?

 

<栗のカロリーはどれくらい?>

国産栗のカロリーは生で100gあたり164kcal、ゆで栗で167kcalとなり、調理して甘露煮に

すると238kcalへ上がります。炊きたての白いご飯は168kcalなので、栗とカロリーがあま

り変わらないですね。

 

<栗の保存方法?>

家庭の冷蔵庫に保存する場合は、乾燥を防ぐためビニール袋に入れれば、3~4ヶ月は大丈

夫です。また、栗は冷やされるとデンプンが糖に変わるため、生の状態で冷蔵庫の中で一

ヶ月くらい保存することで甘味が増し、いっそうおいしく食べられます。栗の渋皮煮、栗

ごはんなどが人気の食べ方ですが、栗の渋皮煮を天ぷらにして食べるのも意外においしく

ておすすめです。

 

<いばらきの栗はココが凄い>

(1)マロングラッセ

   皮をむいた大粒の栗をシロップをしみ込ませながら煮付けた「マロングラッセ」は、

   砂糖でコーティングしたものを「マロングラッセ」、されていないものは「マロン

   コンフィ」と呼ばれる。今、注目のスイーツブランドだ。マロングラッセは日持ち

   も良く、幅広い年齢層の方に好まれる優しい味わいで贈り物にも人気です。

(2)厳選された貯蔵栗を集めた至極の栗『極み』

   「極み」は、特に甘くて香り高い「丹沢」「筑波」「岸根」の3品種を厳選し、その

   中でも大粒のみを貯蔵栗として冷蔵熟成させ、甘みを約3倍まで高めた、まさに究極

   の栗といえる栗です。収穫してから1ヶ月ほど貯蔵するので例年11月頃販売されます。

(3)焼き栗

   「極み」の焼き栗は甘くてホクホクと絶品。焼くことによって皮が程よくはじけ、皮

   がむきやすくなりました。簡単で美味しく食べられ、電子レンジで加熱すれば焼きた

   ての味が楽しめます。 冷凍した場合は長期保存がきき、手間がかからず、簡単で美味

   しく食べられる焼き栗をどうぞご賞味下さい。おすすめ品です。

 

県は遅まきながら、知名度を上げようとブランド力のある製品作りに力を入れるようになり

ました。これからの頑張りで知名度が上がって、丹波、小布施そして中津川と並ぶブランド

力のある栗製品が生まれることを期待しています。皆さまも是非ご賞味あれ!

 

 


茨城味自慢:「霞ヶ浦レンコン」をご賞味あれ!

2021-03-08 08:02:12 | 日記

 

「レンコンの産地はどこ?」と問われて、茨城県と答えられる人は少ないでしょうね。

でも、茨城県はレンコンの生産量が断トツで日本一なのです。令和元年の農林水産省調べで、

全国のレンコン収穫量は、52,700t。うち、茨城で生産されたレンコンは26,400tで、全国のレ

ンコンの約半分は茨城県産です。更に、東京都中央卸売市場でのシェアは9割超えです。

 

茨城県の中でもレンコンの生産地といえば霞ヶ浦周辺です。土壌が肥え、水温が高いという

自然条件が、おいしいレンコンを育てるといわれています。霞ヶ浦のレンコンは、肉厚で繊

維質が細かいのが特徴です。近年では、レンコンを粉末にして練り込んだうどんや、漬物、

お茶などの商品が人気です。

 

<レンコンとは> 

レンコン(蓮根)は、蓮(はす)の根ではなく、地下茎(ちかけい)という茎がふくらんだ

ものですので、ジャガイモやサトイモと同じということになります。ただそれらの野菜と比

べて大きく違うのが、畑ではなく、水をたっぷり張った泥の中で育つことです。その為、空

気を運ぶ通気組織である気孔が発達し、茎に九つほどの穴が空いています。このことから、

「先が見える、見通しがきく」縁起物として、お正月や慶事には欠かすことができない食材

となっています。ちなみに"蓮"には観賞用と食用があり、観賞用のものは食用に向きません。

 

<なぜ霞ヶ浦湖畔が日本一のレンコン産地となったのか

常陸風土記(713年)に鹿島地方での栽培の記録があるほどの歴史を有しますが、本格的な販

売目的のレンコン栽培は昭和20年代が始まりです。飛躍的に栽培量が伸びたのは、昭和45年か

ら始まった国の指導による米の減反政策です。この地は田んぼが深く水害が多かったことから、

水稲栽培は不向きの地域でした。稲作にはあまり向かない環境の中で苦労していた稲作農家が、

これを契機に一斉にレンコン栽培に切り替えたのです。

レンコンは、ほかの作物と違って場所を選びます。元が田んぼだからといって栽培が可能なわ

けではないため、全国でもレンコンの産地は限られています。幸いにも豊富な水と、肥沃な土

壌に恵まれている霞ヶ浦の湖畔は稲作には不向きでしたが、良質なレンコンが育つ環境として

はドンピシャの適地だったのです。日本一のレンコン産地として、40年以上も栽培を続けています。

<霞ヶ浦レンコンの特徴>

霞ヶ浦のレンコンは、ほかの県産のものと、特徴も異なります。金澄や福ダルマといった品種

が主で、節と節の間が短く、ぷっくりと丸みがあります。このぷっくりとした団子状で柔らか

な肉質、ほんのりとした甘味、そして肌がきめ細かく、美しく白いのも特長ですが、最大の魅

力はサクサクとした食感です。この歯ごたえのよさこそ、霞ヶ浦育ちのレンコンなのです。

 

<レンコン栽培>

成長期の若いレンコンを食する早生栽培は3月に植え付けて、8月末には収穫します。柔らかく

あっさりした美味さですが、傷みが早いので店頭販売は少ないです。普通のレンコン栽培は

4月~5月に植え付けて、10月~翌年3月頃と長い期間が収穫期です。農家さんは収穫時期にな

ると、水面に出ている蓮の茎や葉を全部切り倒し、レンコンの生育を止める作業を行います。

こうすることで地下茎であるレンコンは、泥の中で大きさや形が変わらない休眠状態に入り、

夏から冬にかけてゆっくりとデンプン質をため込んでいくことから、同じ産地のレンコンで

も収穫時期によって味わいが違うのです。秋に収穫されたレンコンはみずみずしく、サクサ

クとした歯ごたえが楽しめ、冬に収穫されたレンコンはモッチリ、ホクホクとした食感が楽

しめます。

 

トマトならば、赤く色づいたら収穫しなければなりませんが、レンコンは休眠状態のものを

収穫しますから、いつ収穫しても品質に変わりはなく、注文のある分だけ収穫できるのです。

ですから、農家さんは常に新鮮なレンコンを出荷しています。

レンコンは実が一度に落下することもなく、台風の影響も受けず、農家さんにとってはあり

がたい作物ですが、収穫の方法は、レンコンを傷つけないよう水圧でまわりの土を落とし、

レンコンを浮かび上がらせる「水掘り」という手法です。これが、水の中での作業なので大

変です。近年は大型ハウスの普及や品種の改良が進み、1年を通して品質の高いレンコンを

栽培できる体制が整いました。早生レンコンはハウス栽培が主流です。

 

<レンコンの美味しい食べ方>・・・・好きなレシピを紹介します。

(1)レンコンのお好み焼き

まずレンコンは皮をむかずにすりおろし、小麦粉、卵を加えて混ぜ合わせます。その後みじ

ん切りにしたキャベツを加えたらタネの完成。ホットプレートに豚肉を並べて焼き、その上

にタネを広げます。周囲が固まってきたら裏返し、中まで火が通ったらとんかつソースを塗

ります。お好みで削りガツオをのせたら出来上がり。

(2)レンコンともやしのさっぱりあえ

レンコンを薄い半月切りにして酢水にさらし、水を切ります。その後は、ボウルにレモン汁

とマスタード、塩、こしょうを合わせ、油を少しずつ加えながら攪拌。熱湯でゆでたレンコン、

もやしと和えて冷ましたら完成です。

(3)酢ばす

レンコンは皮をむき、3mm程度の輪切りにします。お湯を煮立てた鍋の中に入れて、透明にな

るまで茹でたらザルに上げて冷まします。別にボウルに酢大さじ3、レモン汁大さじ1、砂糖大

さじ2をよく混ぜ、そこに加えて和え、お好みで輪切りとうがらしも加えて、ラップをして密封

します。2時間ほど漬けたらできあがりです。

 

是非是非、霞ヶ浦のレンコンをご賞味ください!