ショートシナリオの館

ボケに抵抗するため、日常生活の中から思いつくままに書いています。月2回・月曜日の投稿を目指します。

文豪や芸術家が暮らし、交流を育んだ田端文士村を歩く

2017-05-29 07:36:17 | 日記


首都圏に住んでいる高校の同級生3人が喜寿を迎えたことを契機に始めた街歩き。首都圏
を中心に歴史探訪や文学散歩を楽しんでいます。今回、JR山手線田端駅に集まった3人が
向かったのは駅から2分の場所にある田端文士村記念館です。

ヒデ: 今回は文学散歩だ。懐かしい文豪や芸術家たちの名前が出てくるぞ。ところで、
    ここ田端文士村(北区)以外にも都内には文士村があるけど知っているかい。

ヤス: 馬込文士村(大田区)、阿佐ヶ谷文士村(杉並区)、落合文士村(新宿区)ちょ
    っと離れて鎌倉文士村というのもあるね。馬込文士村を歩いたことがあるんだ。

ヒデ: さすがだ。文士村と言われる由縁は、その地域に単に文豪たちが暮らしていただ
    けではなく、遊んだり、恋をしたり、酒を呑んだりと濃密なコミュニティーを
    形成し、結果として人々に感動を与える数々の作品を創作したという点にある。
    こんなのは世界的にも類を見ない価値だから文化遺産に登録されてもおかしく
    ないと思うんだ。

ノブ: 各文士村を代表する文豪の名前を教えてくれないか?

ヒデ: 芥川龍之介を筆頭とする田端、川端康成の馬込、井伏鱒二の阿佐ヶ谷、尾崎一雄
    の落合かな。文豪たちは転居を繰り返しているので、中心人物一人を挙げるの
    は難しい。
    さて今日歩く田端文士村の成り立ちだけど、明治22年、上野の東京美術学校
    (現・東京芸術学校)の開校が引き金で、卒業生たちは交通の便が良くて、田園
    が残る静かな田端に住むようになったんだ。明治33年に画家の小杉放菴、36年
    には陶芸家の板谷波山が窯を起こし、その後、彫刻家の吉田三郎、鋳金家の香取
    秀真らが集まり、芸術家たちの親睦会・ポプラ倶楽部が誕生している。
    文士村としての転機は大正3年の芥川龍之介の転入だ。そこへ彼を慕って室生犀星、
    菊池寛、堀辰雄、萩原朔太郎らの文士たちが続々と移って来た。
    この田端文士村の他とは違う特徴は1キロ四方の狭い地域に、明治中期から昭和初
    期の半世紀に約100人の文士・芸術家たちが次々と集まり、様々な人間模様を繰り
    広げていたことなんだ。しかし、昭和20年の大空襲で壊滅的被害を受けて終焉を
    迎えてしまった。

ヤス: ここが田端文士村記念館だね。入館料が無料とは驚きだ。ここで暮らしていた文士
    ・芸術家たちの業績や暮らしぶりをじっくりと勉強させてもらうよ。

3人は館内で文士芸術家たちの遺品や作品の展示物を見学した後、彼らの住居跡やゆかりの
地を、頂いた散策マップを片手に歩き始めました。

ヒデ: ここが芥川龍之介の旧居跡地だ。今は掲示板しかないけど、ここで「羅生門」「河
    童」などの作品を残している。龍之介は夏目漱石の門下生で、そのたぐいまれな才
    気と下町人の持つ世話好き気質によって慕ってくる者が多かったそうだ。

ヤス: 田端の街は道が狭くしかも坂が多いね。ここを龍之介たちは歩いていたんだね。

ヒデ: ここが天然自笑軒跡だ。割烹料亭で森鴎外・渋沢栄一らの文豪や政財界の人々にも
    愛されていた。そして、龍之介の披露宴会場でもある。向かいが楽天堂医院跡で
    龍之介の主治医であり、書家の下島勲宅だった。今では掲示板もないのが寂しいね。
    次は東覚寺に向かう。

ノブ: 何だ!あの赤紙がべたべた貼られた像は?

ヒデ: 赤紙仁王像とも呼ばれていて、江戸時代にはすでにあった。自分の身体の病がある
    所と同じ個所に赤紙を貼ると病が治る、と言い伝えられている。小杉放菴が酔った
    勢いで仁王像を倒したというエピソードが残っている。

ヤス: 俺も赤紙を貼って来るから待っていてくれ。

ヒデ: やって来たこの辺りは昔、谷田川が流れていたところで、小杉放菴、竹久夢二(画家)、
    萩原朔太郎(詩人)、堀辰雄(小説家)、田河水泡(漫画家)などが住んでいた。
    ここにある田端区民センター内にある図書館には、彼らの足跡が展示してある。
    次はポプラ坂に向かうよ。

ノブ: この道がポプラ坂だね。ここも広くはないな。

ヒデ: ポプラ坂の上にある現・田端保育園がポプラ倶楽部の跡地だ。小杉放菴、山本鼎(画家)
    らが中心で作った芸術家の親睦団体で、本格的な2面のテニスコートやクラブハウスが
    あり、垣根の代わりにポプラを植えたそうだ。この近くで板谷波山が夫婦窯を開き、
    長期にわたり創作していた。次は大龍寺へ向かう。

ヤス: 正岡子規、板谷波山らの墓所がある寺だね。

ヒデ: 板谷波山はハンサムでモテたから、奥さんの玉蘭(ぎょくらん)さんの嫉妬にはかな
    り手を焼いたようで、こりゃタマラン(玉蘭)と言ったとか・・・

ノブ: 面白い。座布団1枚だ。ところでここには正岡子規の居住跡はないけど、ここに墓があ
    るのはなぜなのかな。

ヒデ: 子規の菩提寺は上野にあったようだけど、墓にいたずらをされるのが嫌でこちらに移っ
    たようだ。それではこれから第4コーナーを回ってゴールに向かう。

ヤス: 草の陰に半分隠れた掲示板を見つけたよ。

ヒデ: この辺りに室生犀星、菊池寛らの旧居跡地であると書かれた掲示板だ。

ノブ: これで今日は最後だね。

ヒデ: いや違う。着いたぞ。ここが「♪小さい秋見つけた♪」のサトウハチロウ(詩人)の
    旧居跡地だ。これで今日の田端文士村散歩を終了とする。

ヤス: ここから千駄木方面に歩くと森鴎外記念館があるんだよね。

ヒデ: その通りだ。ここから千駄木に向かうと江戸川乱歩、夏目漱石、林芙美子、高村光太
    郎らの旧居跡地がある。この地域が文化遺産だといった理由がわかるだろう。

ノブ: 田端だけでもすごいけど、千駄木へと散策エリアを広げると,ここがいかに文化的に
    価値のある場所であるかがよく理解できるよ。

ヒデ: 田端文士村には今日紹介しきれなかった文士・芸術家が大勢いた。それはこの散策マ
    ップに書かれているから分かるよね。機会があれば探してみてください。

ヤス: 何回も下見をしたのだろうね。良い説明だったよ。ありがとうございました。

ノブ: 僕もお礼を言うよ。ありがとう。

次回は誰が、どんな文学散歩や歴史探訪を紹介してくれるのかな?
楽しみに待つことにしましょう。
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ナマズ大王の引っ越し

2017-05-22 07:41:59 | 日記


仲良し3人組が住む動物村が、今朝から時おりドコドコっと音がして揺れるという異変が
起きています。住人たちは不安そうに広場に集まり長老を囲んでいます。

長老 : こんな地響きのような揺れは初めてじゃ。人間たちの中には地面の揺れは、地
     中に住む大ナマズが暴れているからだと言う者もいるようだが、本当かどうか
     は分からない。今、みんなで手分けして揺れの元を探しているところじゃ。

ミミ : 本当にこの下で大ナマズが暴れているの?信じられないわ。

コン太: それにしても変な揺れだね。早く収まるといいな。

ポン吉: この揺れがこれから大きくなったら、動物村はどうなっちゃうんだろう。

長老 : ワシにはこの地響きはどこかで大きなものが、暴れているように思えるのじゃ。
     それで、みんなに探してもらっているのだがまだ報告が入ってこない。

話を聞いて、ミミが何かひらめいたようです。コン太とポン吉を呼び耳打ちをしました。
話し終わると3人でガッテンポーズ。そして長老に伝えました。

ミミ : 私たちも手伝う。滝つぼに相談相手がいるの。きっとこの揺れの原因を教えて
     くれるわ。

長老 : 相談相手って誰だ?なぜ滝つぼなんだ?お前たちには不思議な能力があること
     は認めるが、しかし、本当にこの地面の揺れを抑えられるというのか?

ポン吉: 長老、大丈夫だよ。うまくすると揺れは収まるよ。

コン太: ミミの言う通りだ。ナマズのことはナマズ大王に聞くのが一番だ。急ごうぜ。

仲良し3人組は大滝の滝つぼに住むナマズ大王のもとに向かいました。3人組が滝つぼに
着くと、滝つぼの水が濁っていて大王が苦しそうに、時おり尾ビレを叩きつけています。
そして、ナマズ大王が暴れるたびに地面が揺れました。

ミミ : 大変だ。ナマズ大王さんが苦しんでいる。見て、滝の上から流れる水がチョロ
     チョロよ。大王さん、どうしちゃたんですか?私たちよ。すぐに助けるわ。
     どうしたらいいの?

大王 : 仲良し3人組が来てくれたのか。助かったぞ。滝の水が昨日の夜から急に細く
     なってしまったのじゃ。滝の水がどうなっているのか様子を見てきてくれ。

コン太: 俺が滝の上を見てくるよ。待ってね。

暫くすると、コン太が戻ってきました。そして、滝に流れ込む川が土砂でふさがれてお
り、川の流れが変わっていることを知らせました。緊急事態です。3人組は相談し、ミミ
の提案で同じ水の精であるカッパの川太郎に応援を頼むことにしました。

ミミ : コン太さんは家からカッパの旗を持ってきてね。私たちは先に橋へ行って旗を
     立てる穴を掘っている。カッパの川太郎さんならきっといい考えがあるわ。

コン太: 分かった。あの旗を立てれば川太郎は必ず来ると約束してくれたものな。

ポン吉: きっと、川太郎ならナマズ大王の大ピンチを救ってくれるよ。急ごう。

ミミ : ナマズ大王さん、しばらく辛抱してね。絶対、助けに戻ってくるからね。

3人組は大急ぎで村に戻り、ミミとポン吉は動物広場を通る川に着くと、橋の袂に穴を掘
り始めました。暫くすると、旗を持ったコン太が走ってきました。

ミミ : コン太さん、早いわね。この穴に差して。みんなで川太郎さんを呼びましょう。
     カッパの川太郎さん。早く出てきて。助けて欲しいのよ~!

川太郎: もうここにいるよ。どうしたんだい。僕は今朝から動物村が変な揺れ方をして
     いることに気付いて、様子を見に来ていたんだよ。

コン太: 近くにいてくれて良かった。その揺れの原因が分かったんだ。詳しいことは大滝
     の滝つぼへ行く道で話すから、すぐに俺たちと一緒に来てくれないか。

川太郎: ちょっと待って。滝つぼって山の上だろう。俺は陸の上を歩くのは弱いんだ。君
     たちに出会ったのだって、道を間違えて脱水症になっちゃったからだからね。

ミミ : そうだったわ。でもこの川は滝つぼから流れ出る川とは直接繋がっていないのよ。

コン太: 俺たちが連れて行こう。脱水症の時に運んだように葉っぱタンカーを作るんだ。

ポン吉: それがいい。ミミは水筒を作って、時々川太郎の頭に水を掛けてやってくれ。

ミミ : 分かった。川太郎さん、暫く苦しいけど我慢してね。

川太郎: みんながこんなに協力してくれるなら、やるしかないな。

急ごしらいの葉っぱタンカーに川太郎を乗せた一行は、山道を登り滝つぼへ急ぎました。

川太郎: ナマズ大王さん、カッパの川太郎だよ。事情は3人組から聞きました。これから僕
     がきれいな水がある川まで運ぶので安心してください。

川太郎は滝つぼの水を手で汲み上げると頭のお皿に入れ、ぺちゃぺちゃと叩きました。する
と、飛び散った水滴が一つ又ひとつと川太郎に変身したのです。こうして生まれた川太郎た
ちが肩を組み合い、大きくて広い川太郎の肩組みイカダができました。そして、滝つぼに入
るとナマズ大王の体の下に潜り込んで、ナマズ大王をすくい上げました。

ミミ : すごい。ナマズ大王が持ち上がった。数えきれないほどの川太郎さんがいるけど、
     本物の川太郎さんはどこにいるの~。返事をして!
     ヤダ~、全員が手を挙げたわ。

川太郎: もう大丈夫だよ。これから大王を運ぶぞ。

大王 : 仲良し3人組よ。よくワシを助けてくれた。ワシが滝つぼの水の濁りで、苦しくて
     暴れたから、動物村の地面が揺れたのではないかな。ワシがいなくなればもう揺
     れはない。安心してよいぞ。

ポン吉: カッパの川太郎は何にでも変身できることは知っていたけど、まさか自分をいっぱ
     い作れるとは思わなかったな。

コン太: ナマズ大王も水の精なのに、大王はどうして変身できないの?

大王 : ワシが大王だからだ。大王が勝手に変身すると困る者が大勢いるのじゃ。だからワ
     シは変身できない生き方をしておる。新しい水の流れが生まれて、この滝が元に
     戻ればここに戻ってくる。それまで暫くの間、引越しじゃ。さらばじゃ。

全員 : きっと戻ってきてくださいよ。川太郎さんお願いしま~す。

3人組はナマズ大王を見送ると急いで村に戻り、長老にもう地面の揺れは起きないと伝えまし
た。3人組の活躍で動物村に落ち着きが戻りました。

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春の里山を歩く

2017-05-08 07:42:44 | 日記


5月に入ると節分草やカタクリなどのスプリング・エフェメラル(春の妖精)と呼ばれる大きな
花たちが休眠し、代わって小さな花たちが主役に躍り出てきます。老夫婦宅に奥さんの妹さんが
京都から遊びに来ました。彼女は街中に住んでおり、普段の生活の中では里山歩きや山野草に関
心を持つことはないそうです。

夫: 今日は私たちが歩いている里山の散歩道を一緒に歩こう。きっと可憐な花たちが待ってい
   るよ。

妻: 今日は午後から雷雨の予想が出ているから、天気が良い午前中には戻って来ましょう。

妹: 確かに、里山歩きはしないから、どんな春の野草たちが咲いているのかについては知識が
   ないな~。デジカメでしっかり記録を残しておくわ。楽しみにしている。

三人は園芸種の花で彩られた各家庭の庭先を通り抜け、中学校脇の坂道を下って、水張りが始ま
った広い田んぼにやってきました。

夫: 広い田んぼだろう。ここは関東でも米どころなんだよ。里山とは田んぼに隣接した森林など
   の人の手で管理されたエリアを指すと思うけど、その散歩道には季節ごとに多様な野草た
   ちがこの環境を好んで咲いている。先ず「キンラン」だ。そこの傾斜面の林の中で咲いて
   いる。黄色い花が黄金色だというわけだ。見つけたよ。可憐な花だろう。

妻: この場所は毎年群生して咲いてくれるのよ。地域によっては絶滅危惧種に指定されているら
   しいけど、ここでは毎年咲いてくれるわ。後で見つかると思うけど、白い花の「ギンラン」
   というのもあるのよ。

妹: キンラン、ギンランの名前を初めて知ったわ。本当に可愛い花ね。園芸店に置いたら売れそ
   うだから、盗掘が心配じゃないの?

夫: キンランもギンランも地中の菌類から栄養を取っているから、採掘して庭に植えても育たな
   いんだ。だから園芸店でも売っていないよ。でも盗掘は常に心配だね。

妻: ここはまだ背丈が低くて花の数も少ないものが多いけど、別の場所に行ったらもっと大きい
   のが生えている群生地があるのよ。

妹: あら、今、鳥のような声がしたけど何かしら?

夫: キジの声だ。見てごらん。遠いけど、あの田んぼのあぜにオスがいるよ。

妹: 本当にキジがいる。初めて見たわ。あっ、羽ばたいた!

妻: この時期に散歩していると、この辺りではよく見かけるのよ。

妹: こんなのどかな散歩道を歩いているなんて羨ましいわ。

三人は横綱稀勢の里が少年野球をしていた野球グランドの脇を通り、池のほとりに出ました。運が
良ければカワセミに逢えるのですが、残念ながらいませんでした。三人は咲き始めたアヤメを鑑賞
しカエルの鳴き声に耳を傾け、草陰から急に飛び出してきたカルガモのペアを見つめた後、更に先
方にある沼地へ通じる遊歩道を歩き始めました。

妻: 貴女に教えたい花を見つけたわ。この青い花が「春リンドウ」よ。これも群生して咲いてい
   るから、周りを見回してね。ほら、そこにも咲いている。

妹: これがリンドウ。歌にも出てくるから名前は知っているけど初めて見るわ。可愛い花ね。なん
   だか私、花の名前を何も知らなくて恥ずかしいわね。

夫: この辺りに咲いているのは春リンドウだ。よく似たものに標高が少し高いところで咲く筆リン
   ドウそして小ぶりな苔リンドウがある。春リンドウはキンランと違って種から育てられるから、
   山野草店などでも売っているようだ。

妹: 見回してみると春リンドウって、濃い青から薄い青まで色の濃さに違いがあるのね。

夫: そうなんだよ。ちょっと来て。ここにピンク色を見つけた。僕も滅多に見ていないから嬉しいな。
   僕たちはまだ見たことがないけど、白色の春リンドウもあるんだよ。

妻: 見て、あそこにギンランを見つけたわ。あの白い花がギンランよ。これでキンラン、ギンランの
   そろい踏みね。

妹: ギンランはキンランより少し小さいのね。でも可愛いわ。

夫: あそこにはナルコユリが群生している。実は近縁種にアマドコロというのがあってとても似てい
   るんだ。だから本当はどちらが正しいのかわからないんだけどね。

妹: 春の花たちはキンランのように花を上に向けるもの、ナルコユリのように下に向けて咲くものな
   どがあるのね。こうして現物を見て認識を新たにしたわ。

夫: この散歩道には春蘭、二輪草、浦島草、ホタルブクロなどこれからどんどん咲いてくる。それを
   楽しみにしながら歩いているんだ。ところでブロックの脇で群生しているこれは何だかわかるかな?

妹: 初めて見る。名前は分からないわ。花じゃないみたい。

夫: これは小判草だ。外来種で今では雑草として嫌われ者だ。でも形を見ると名前が納得できるだろう。

妹: 私には上の方のハート型が気になって小判には見えなかったわ。でも言われてみれば納得のネーミ
   ングね。それにしても花の名前は聞いているだけで想像が膨らんで楽しいわね。

老夫婦にとって見慣れた花たちも、義妹にとってはすべてが新鮮でした。実はこの先も散歩道は続くの
ですが、ちょうどその時ゴロゴロと雷の音が遠くに聞こえてきました。そして急速に黒い雲がこちらに
近づいてくるようです。今日の散歩はここまで、続きは来年として、大手スーパーの建物の中に逃げ込む
ことにしました。
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