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ショートシナリオの館

ボケに抵抗するため、日常生活の中から思いつくままに書いています。月2回・月曜日の投稿を目指します。

キンラン ギンラン

2012-06-28 09:03:13 | 日記


雪解け後から桜の咲く4月ごろにかけて一斉に咲く「スプリングエフェメラル」日本では

「春の妖精たち」と言われる一群の花たち、例えば福寿草、カタクリ、二輪草などは林の

樹木の若葉が出る前に、自分の葉の大きさに負けない大きな花を咲かせます。

そして太陽の光を十分に浴びて、わずかな昆虫たちを呼び寄せ、子孫を残して静かに

土の中で眠りにつきます。

5月の始め、春の妖精たちが眠りについてから、地上に顔を出し咲き始める一群の花た

ちがいます。

この花たちが咲くころはすでに、雑木林の樹木には若葉が出ており、地上へ降り注ぐ

陽の光はかなりさえぎられています。

こんな環境下で咲く花たちには大きな特徴があります。それは花の大きさが春の妖精

たちと比べてとても小さいことです。

こうした仲間たちには今日紹介する「キンラン」「ギンラン」の他に「春リンドウ」

「シュンラン」などのエビネの仲間たちなどがいます。

「キンラン」の茎の高さは40cmほど、「ギンラン」は20cmほどですが、花は共にとても

小さいです。

キンラン、ギンランは日本の野生蘭のひとつです。一昔前は雑木林の中や、里山の縁

の何処にでも見られた花でしたが、今や絶滅を危惧される花になってしまいました。

雑木林の下草刈りをしなくなって、生育環境が悪化したり、採取されてしまうためでしょ

う。

それでもまだ、この関東地方では散歩道の途中の林道に細々と咲いております。

今年は写真も撮れましたが、来年も見れるかどうか危惧しています。

「キンラン」「ギンラン」は「菌根菌」と呼ばれる菌類と共生する特殊な生育形態にあり、

特に菌に対する依存度が強く、この「外生菌根菌」は雑木林等の特殊な土壌にのみ生

息し、この花を採取して移植しても家庭で育てる事はできませんが、この時期に咲く同じ

地生蘭のひとつであるエビネ類と混同されて採取されるようです。

キンラン(金蘭)は金色に輝く花の意味でキンランと名付けられ、ギンランは花が白色

で、キンランに対してギンラン(銀蘭)と名づけられました。

キンランは黄色で良く目立ち、花の唇弁に赤い筋が入り、豪勢に咲くが、ギンランは地味

で、花もほとんど開きません。

今日散歩していたら、何時も咲いてくれる場所で明らかに盗掘されていました。

まことに残念!!来年も見られるかどうかと心配しながら散歩をするのも情けない話で

ある。

持って帰っても育てることができないことを知らないのでしょうね。

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季節外れの話題でごめんなさい。この記事は5月初めに書き留めておいたものです。

「ひつじが1匹・・・・」では眠れない

2012-06-25 09:04:42 | 日記


1.「ひつじが1匹・・・・」では眠れない。

  目を閉じて頭の中で羊の数を数えていると、だんだん眠くなってくるという説が昔から

  ありますが、実はこのやり方は、「日本語では」うまくいかないのです。

  この方法はイギリスから入ってきた入眠方法で、英語だからうまくいく仕掛けがある

  のです。

  羊は英語でsheep(シープ)です。これは眠るという意味のsleep(スリープ)と音感

  が近いため、頭の中で羊を数えながら何度も何度もsheepと繰り返していると、だん

  だん発音があいまいになってきてsleep(眠りなさい)に近くなります。

  sleepと繰り返し自分に言い聞かせる状態となり、いわゆる自己催眠状態となりま

  す。

  又、羊は日本人にとって身近な存在ではありませんから、羊の姿がはっきりと

  イメージできないで、かえって脳が活性化してしまうのかもしれません。

  羊に頼るのはもうやめたほうがいいでしょう.

2.眠らない動物

  海の中を泳ぎまわっているカツオやマグロなどの魚やイルカ・オットセイなどの一部

  の水中哺乳類、カモメなどのように常に空を飛び続ける鳥たちは、いったいいつ寝て

  いるのでしょうか。

  水中や空中で長時間過ごす動物たちは、実は左右の脳を交互に休ませることによっ

  て、活動を続けているのです。

  つまり、泳ぐ、飛ぶといった活動を行いながら、眠るという驚異的なことをしています。

3.陸上の動物たち

  草原に住むシマウマ、キリンといった動物たちも、ぐっすり熟睡しません。ライオンや

  ヒョウなどの天敵がいつどこから襲ってくるかわからないので、ぐっすり睡眠を楽しん

  でいる余裕はありません。

  常に浅い眠りにして、いつ敵が現れてもすぐに走って逃げられるように、立ったまま

  寝るという驚きのテクニックを身につけているのです。

  一方、ライオンは自分より強い天敵がいないので、おなかがすいた時だけ、数時間の

  狩りの活動をしますが、それ以外の一日の大部分はのんびり寝て過ごしています。

4.快眠のためにはお風呂にしっかりつかったほうがいい。

  私たちの体は、体温が低下するときに眠気を感じやすく、スムーズに寝つくことが

  できます。

  ですから、お休み前にお湯につかって体温を上げ、その後、体温が下がり始めた頃

  にお布団に入れば、より寝付きやすくなるというわけです。

  お湯の温度の目安は ちょっとぬるめの 38℃ほどがおすすめです。そして、入浴は

  就寝の1時間前 にはすませておきましょう。

  疲れた体をいやし、快適に眠りにつくために、ぜひお風呂につかりましょうね!

ミミのお見舞い

2012-06-21 08:33:06 | 日記


出演者:・ウサギのミミ   ・キツネのコン太 ・タヌキのポン吉  ・サルのモンチ
     ・ヤギのヤギー   ・イノシシのシシ夫

コン太:お~い!ミミちゃん大きなリュックを背負ってどこへ行くの?

ポン吉:ずいぶん重そうだね。リュックが落ちそうだよ。

ミミ :う~んと。どっこい。ちょっと、ひと休み。
    あら!今、声を掛けてくれたのはコン太さんとポン吉さんね。

コン太:そうだよ。ずいぶん大きなリュックを背負っているけど、何が入っているの?

ポン吉:ミミちゃん。それをどこへ持って行くんだい。

ミミ :丘の上のおばさんの家に野菜を届けるのよ。足を怪我して買い物に行けないか
    らお手伝いなの。だいこん、にんじん、じゃがいも、みんな重いものばかりよ。
    特に、にんじんは大好物だからいっぱい持っていくの。

ポン吉:重そうだね。僕たちが手伝ってあげるよ。3つに分けたら軽くなるだろう。

ミミ :ありがとう。助かるわ。
    でも手伝ってくれるなら、もっと持っていきたいものがあるの。いいかな?

コン太:僕たちは男だからどんな重いものでも平気だよ。持ってきて。

ミミ :実は重いからあそこに置いて来たんだけど・・・・

ポン吉:やや。これは大きなかぼちゃだ。重そうだな。

コン太:男の約束だから、このかぼちゃは僕たち二人で持っていこうよ。

ポン吉:わかった。でも手伝うなんて言わなきゃよかったな・・(ブツブツ)・・

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ミミ :ずいぶん丘を登ってきたわね。
    あら!あそこにイノシシさんがうずくまっているわ。

コン太:イノシシさん。大丈夫ですか?どこか悪いのですか?

シシ夫:この間の大雨で山に食べ物がなくなったから、腹ペコで動けないんだよ。

ミミ :ま~あ、かわいそう。
    この野菜の中から好きな物を食べて元気をだしてください。

シシ夫:いいのかい。ありがとう。
    それではこの大きなカボチャを全部食べても良いかい。

ミミ :いいわよ。おばさんはかぼちゃがあまり好きじゃないから大丈夫よ。

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シシ夫:ああ~あ。おいしかった。おかげで元気になったぞ。
     お礼にみんなを背中に乗せて、おばさんの家までつれていくよ。

ミミ、ポン吉、コン太:ありがとう。疲れていたから大助かりだ。

ポン吉:荷物も軽くなったし、ラクチンできるし、うれしいな。

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ミミ :シシ夫さんの背中は高いのね。遠くまでよく見えるわ。あら!あそこに猿さん達
    が集まっているわ。何かあるのかしら? ね~、どうしたの?

モンチ:この間の大雨で山に食べ物がなくなって、ここまで下りてきたんだけど、子ども
     たちがお腹をすかして動けなくなっちゃったんだよ。

ミミ :まあ~かわいそう。ここにある野菜でよかったら食べてくださいな。

モンチ:ありがとう。遠慮なく頂くよ。さあ~、みんな出ておいで。いただきます。

ミミ :おばさんが大好きなにんじんだけは残してね。

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モンチ:本当にありがとう。おかげで子どもたちの命が助かった。
     この道は崖崩れで通れないから、食べ物のお礼におばさんの家まで道案内す
     るよ。

ミミ :ありがとう。でもリュックの中はもうにんじんしか残っていないわ。どうしよう。

コン太、ポン吉:おばさんが好きなにんじんがこんなに残っているから大丈夫だよ。

ミミ :そうよね。モンチさん、道案内をお願いします。

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モンチ:この岩場の向こうがおばさんの家だよ。もう少しだ。

ミミ :あそこでしゃがんでいるのはヤギさんじゃない。元気がなさそうね。どうしたの?

ヤギー:この間の大雨で山に食べ物がなくなって、お乳が出なくなり、子どもたちがお腹
     を空かしているのよ。

ミミ :まあ~、かわいそう!ここにはにんじんしかないけど、よかったらどうぞ。

ヤギー:本当にいいのですか?とても助かります。皆さんは子どもたちの恩人です。

ポン吉:でも、これをあげちゃったら、おばさんの家に持っていく野菜が無くなるよ。

ミミ :大丈夫よ。おばさんにはお見舞いに来たことにして、野菜は今度持ってくるわ。

コン太:あれだけあった野菜が一つもないよ。本当にいいのかな。

ヤギー:事情も知らないで、みんな食べてしまってごめんなさい。
     お礼におばさんの家まで行って、私のお乳を少しあげましょう。
     このお乳はどんな怪我や病気も治してくれるのよ。

ミミ :本当!うれしいな。野菜よりもっと素敵なお土産ができたわ。

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ミミ :おばさん!こんにちは。お見舞いに来たわよ。約束の野菜は無くなっちゃったん
    だけど、私の顔を見れば元気になるでしょ。

ポン吉:ヘッヘッ、野菜はあるよ。にんじんをポケットに隠しておいたんだ。

コン太:ヘッヘッ、僕のポケットにはじゃがいもがある。

ミミ :まあ~。えらい。ところで、シシ夫さん、モンチさん、ヤギーさんが見えないわね。

ポン吉:あれを見て!軒下にミルクと小さい野菜の種がいっぱい並んでいるよ。

ミミ :ミルクを飲んで、ここで野菜を作りなさいっていうことかな。
    そうすれば、おばさんは下まで野菜を買いに行かないですむものね。

ポン吉:あの方たちは神様の使いかもしれないな。

コン太:なんかキツネにつままれたみたいだ。

ポン吉:コン太が言うとおかしいね。

(全員でハッハッハッ・・・・・)

ミミ :今日は不思議な体験をしたわね。



タヌキ囃子が聞こえる鎮守の森

2012-06-18 08:59:32 | 日記


出演者: ・ウサギのミミ ・キツネのコン太 ・タヌキのポン吉

ミミ :ねぇ~。ポン吉さん。あまり元気がないわね。今度の日曜日にタヌキ村でお祭り が
    あるんでしょう。もっと楽しそうな顔してるかと思った。
    私、お祭りに行ってもいい?

コン太:僕も、僕も。行ってもいい?

ポン吉:うん。お祭りは誰が来てもいいからおいで。
     いろんなお店やお神輿などが出るから楽しいよ。

ミミ :でもポン吉さんは楽しそうじゃないわ。どうしたの?

コン太:本当に嬉しそうな顔をしていないね。心配な事でもあるのかい?

ポン吉:実はお祭りの時に、舞台の上で腹つづみ踊りを踊るんだけど、
     失敗しないか心配でしょうがないんだ。
     夢の中でも失敗して長老に叱られているんだよ。

ミミ :お稽古はしっかりとやっているんでしょう?

ポン吉:それは毎日長老に教えてもらっているから、稽古では失敗しないけど、
     心配なんだ。とっても心配なんだ。

コン太:わかった。ポン吉は自信がないんだ。

ポン吉:違うぞ!稽古では失敗しないから、上手くやる自信はあるんだ。
     だけど心配なんだ。こんな時はどうしたらいいのかな。

コン太:きっと、大勢の前に立つことに自信がないんじゃないかな。

ミミ :そうよ。
    長老の前だけで、お稽古しているから皆の前で上手くできるか心配なのよ。

ポン吉:どうしたら、自信をもって皆の前に立てるのかな。

ミミ、コン太:最初は僕たち、(私たち)の前で練習してみたらどうかな。

コン太:ハッハッハ。二人で同じことを考えたね。

ポン吉:ありがとう。
     今から二人の前で踊ってみるね。でも太鼓の音がないからやりにくいな。

ミミ :ここに太い竹や細い竹の筒があるから、これを束ねて、この木の棒でたたくと
     いい音が出るわ。太鼓とは音が違うけどリズムは出せそうよ。

コン太:僕がたたいてあげるよ。太鼓は得意なんだ。
     テンテンツクツク、テンテンツクツク・・・・   これでいいかい?

ポン吉:違う。違う。テレツクテンテン、テレツクテンテン・・・・・だよ。

コン太:わかった。それじゃ始めるぞ。ここに線を引くからそちら側が舞台だよ。
     ポン吉の腹つづみ踊りの始まり~、始まり~。

ポン吉:よ~し。やるぞ。二人でよく見てね。

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こうしてポン吉はミミとコン太の前でタヌキの腹つづみ踊りをおどり始めました。
テレツクテンテン、テレツクテンテン、テレツク、テレツク、テン、テン、テン・・・

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ミミ :ハッ、ハッハ。おもしろい。ポン吉さんの踊りは最高ね。
    もう私、笑いすぎてお腹が痛くなったわ。

コン太:僕もだよ。竹をたたきながら、笑いをこらえるのが大変だった。

ポン吉:本当かい。僕の踊りは笑ってもらうことが大切なんだ。少し自信がついたぞ。
     でも二人だけじゃ心配だな。もっと大勢の仲間の前では大丈夫かな。

コン太:お客さんがいっぱいいればいいんだな。
     う~ん、そうだ。この間、学校でみんなが作ったカカシがあるじゃないか。

ミミ :わかった。カカシをお客さんにするのね。とってもいい考えだわ。
    これから学校にいって、カカシをもってきてここに立てましょう。

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それから、三人は学校に行って、カカシをいっぱい借りてきました。三人のいる小さな
広場はカカシでいっぱいになり、本当のお客さんがいっぱい入っているようでした。

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ポン吉:わ~!大勢のお客さんができた。でも変な顔のお客さんばかりだな。
     だけど、大勢いるから本当のお祭りの舞台みたいだ。がんばるぞ!

ミミ :ここで発表すればぜったい自信がつくと思うな。

コン太:さ~あ、始めるぞ。

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テレツクテンテン、テレツクテンテン、テレツク、テレツク、テン、テン、テン・・・
ポン吉は一生懸命タヌキの腹つづみ踊りをおどりました。

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ミミ :さっきよりもっとおもしろかった。お腹が痛いわ。

コン太:僕も面白かった。風が吹いてカカシの服と服がぶつかって音がするから、
     まるで会場のお客さんがみんなで拍手しているみたいだね。

ポン吉:僕も同じように感じたよ。自信がついた。もう大丈夫だよ。二人のお陰だ。
     ありがとう。

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テレツクテンテン、テレツクテンテン、テレツク、テレツク、テン、テン、テン・・・
お祭りの日は、タヌキ村の鎮守の森からは、楽しそうな音楽と話し声が夜遅くまで続いたそうです。

コン太の見た夢

2012-06-14 09:01:33 | 日記


出演者:キツネのコン太, タヌキのポン吉, ウサギのミミ, 長老


ポン吉:ミミちゃん、近ごろキツネのコン太の様子が変なんだよ。

ミミ :どんなふうに変なの?

ポン吉:一人で腕を組んでブツブツつぶやいたり、急に空を見上げたりして、
    声をかけたって返事もしてくれないんだ。

ミミ :親友のポン太さんに声をかけられても、返事をしないのはおかしいわね。
    どうしたのかしら?

ポン吉:あっ!うわさのコン太が来たぞ!今日も腕を組んでブツブツいってるみたいだ。
    今日はミミちゃんが声をかけてくれないかな。

ミミ :いいわよ。コン太さ~ん。

ポン吉:ほら!こっちを向かないし、返事もしないだろう。

ミミ :それじゃ、二人で一緒に声をかけてみましょう。

ポン吉:おお~い!コン太く~ん。

ミミ :おお~い!コン太さ~ん。

コン太:なんか、呼ばれたみたいだな。あれ、あそこにいるのは仲良しのミミちゃんと
    ポン吉君じゃないか。なにをしてるんだろう?

ポン吉:なにをボヤッと歩いているんだい。返事ぐらいしろよ。

コン太:やっぱり呼んでいたんだ。そこでなにしているの?

ミミ :なにしてるの?じゃないわよ。
    コン太さんの様子が変だから心配して声をかけたのよ。

コン太:そうだったのか。心配させてごめんね。僕、変な夢を見て悩んでいるんだ。

ポン吉:どんな夢なのか、僕たちに話してごらんよ。

コン太:聞いてくれる?実は夢の中で神様から「私の好きな食べ物をもってきてほしい」
    と頼まれたんだ。
    「好きなものってなに?」って聞こうとしたら、目がさめちゃったんだ。
    だからなにを、どこへ持っていったらいいのかわからないんだ。
    それで悩んでいるんだよ。

ミミ :それは夢の中の話でしょ。なにもしなくて大丈夫だと思うな。

コン太:でも毎日、同じ夢を見るんだよ。なんとかしてあげたいと思うだろう。
    好きな物ってなんだろう。 どこへ持っていったらいいのかな?

ミミ :う~ん・・・ そんな難しい話は私たちが考えたって分からないから、
    村の長老に聞いてみるのがいいと思うな。

コン太:そうか。長老はなんでも知っているから、わかるかもしれないね。
    これから三人で聞きに行こう。

長老 :フム、フムなるほど、話の内容はわかった。しかし、これは難問じゃな。
    どうしたらよいかな。今すぐには答えがでないぞ。少し考えさせてくれるかい?

ミミ :じゃあ。明日また来るね。

長老 :わかった。それまでに答えをみつけておこう。


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コン太、ポン吉、ミミ:長老!おはようございます。

長老 :みんな、おはよう。わかったぞ! 神様の家はどこにある?

コン太:森の奥にある神社だと思うけど。

長老 :そうじゃ。その神社を守っているのは誰かな?

コン太:僕たちの先祖から選ばれたキツネの勇者だよ。

ミミ :そうよ。神社の前で右と左に座って見張ってるわ。

ポン吉:うん。昔から決まっているんだ。

長老 :そうじゃな。その勇者たちが好きな物は「あぶらあげ」だな。
    おそらく、いつもお供えされている「あぶらあげ」が無くなったので、
    コン太に持ってくるように頼んだのじゃないかな。

コン太:思い出した!
    お父さんから「これからはあぶらあげを供えるのはコン太の役目だよ。
    忘れてはいけないよ」っていわれていたんだ。

長老 :そうじゃろう。
    神様はコン太にお父さんとの約束を思い出してほしいと思って、夢に出て
    きたに違いない。
    直ぐに持って行きなさい。そしたら、夢は見なくなるじゃろう。

コン太:きっとそうだね。これから直ぐに行ってくる。そして、もう忘れないよ。


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ミミ :あっ!今日はコン太君が元気にボールけりをしているわ。

ポン吉:お~い。コン太。もう夢は見なくなったかい。

コン太:や~、ミミちゃんとポン吉君。もう見なくなったよ。二人のお蔭だね。
    本当にありがとう。

ミミ、ポン吉:それは良かった。これからは、また三人で遊べるね。

コン太:うん。いっぱいあそぼう!
     さっそく、かくれんぼしようよ。