ショートシナリオの館

ボケに抵抗するため、日常生活の中から思いつくままに書いています。月2回・月曜日の投稿を目指します。

茨城味自慢:鶏卵産出額日本一の小美玉市の卵をご賞味あれ!

2023-04-24 07:20:51 | 日記

鶏卵生産量の都道府県別割合をみると、茨城県が1位で8.8%、2位、鹿児島県が7.2%、

3位、千葉県が6.0%、4位、広島県が5.3%です。(令和2年 農林水産省)この内、

2位から10位ぐらいまでは、年次により入れ替わりがありますが、茨城県のトップは

ここ10年以上変わっていません。茨城県は日本で最も安定的に鶏卵生産が盛んな県

なのです。とは言っても国内のシェアが10%を超えることはないのです。このよう

に各県の生産量が横並びになっているのは鶏卵市場の特殊性がよく表れています。

対照的に、鶏肉の9割を占めるブロイラーの飼養羽数は1位が宮崎県(19.6%)、2位

が鹿児島県(18.0%)、3位が岩手県(16.5%)となっていて、上位3県で軽く50%を

超えています。このブロイラーの分野での茨城県はランク外です。日本でトップシェ

アを10年以上守り続けている県内の鶏卵生産者は県内の各地で特色のある卵を市場

に出しています。今回はこの内、鶏卵産出額が日本一の小美玉市の卵を紹介します。

 

<地産地消で分散された市場>

鶏卵市場の特殊性とは、①取り扱う商品が卵であることから、長距離輸送には適さず、

地産地消の商品特性がある。②国内の養鶏場は大量消費都市を囲うように分散してい

てメガファームは存在しにくい。③小資本でも参入可能である。こうした特殊性は世

界の養鶏市場も同じ状況にあり、最大手のカルメイン・フーズの世界シェアは0.53%、

2位のプロアン0.43%、3位のローズ・エーカー0.35%、そして5位の日本のイセ食品が

0,26%となっており、全てシェアが1%以下の分散された市場であることが分かります。

尚、イセ食品とは日本を代表する国内最大手の鶏卵会社で、非公開の同族会社ですが、

豊田通商と資本提携関係にあります。

 

<茨城県が日本一の鶏卵生産地である背景>

関東圏での養鶏には大量消費地である東京の郊外にある県が適しています。ですから、

埼玉県や栃木県、群馬県も養鶏業が盛んです。しかし、ランクの上位には入っていま

せん。その理由とは、

(1)茨城県が養鶏に適した気候条件である:鶏は夏の暑さに弱い生き物です。毎年

     最高気温を記録する熊谷や館林がある埼玉県や群馬県は、飼育が難しい地

     域と考えられます。

(2)飼料工場から農場までの距離関係が近い:関東の飼料工場は茨城県神栖市に集

     中しており、茨城県や千葉県に飼料を運びやすいことも養鶏が盛んな理由

     と考えられます。

(3)以前は神奈川県や埼玉県にも養鶏が盛んな地域があったそうです。しかし、宅

     地化の波で郊外や県外への移転を余儀なくされているそうです。

 

<たまごの品種>

たまごは親鶏の品種による違いだけでなく、エサや環境などの鶏の育て方によっても

味や見た目に変化が現れるのです。実際に購入できるたまごの品種をまとめています。

 

1.卵用種

  レグホーン(白い卵):イタリア生まれのレグホーンは白い羽毛に立派な赤いト

    サカをもつ。世界的に最も普及しており、国内の産卵数も約80%がこの種だ

    そうです。卵用種として品種改良が進められ、年間300個近くの卵を産みます。

2.卵肉兼用種

(1)もみじ(赤い卵):純国産種である「もみじ」。卵の色は赤玉。産卵数が多く、

    年間約300個近く産卵するそうです。また病気になりにくく、ストレスにも強

    いために、比較的飼いやすい品種であり平飼いにも向いています。

(2)さくら(さくら色):純国産の「さくら」。卵の色は濃いさくら色。「もみじ」

    と同じで生産性が高く、ストレスに強い安定した生産性を発揮してくれる品種

    です。

(3)ボリスブラウン(赤い卵):日本で一番多く飼われている「赤玉系の鶏」らしく、

    産卵数も非常に多く餌効率も良いとされています。品種改良が進んでいるため、

    警戒心も弱く、まさに養鶏に適した品種と言えます。

(4)会津地鶏(赤い卵):400年以上前から会津地方で飼育されてきた固有種。一度絶

    滅の危機にあったものの、増殖に成功し生産されるようになりました。しかし、

    その数は決して多くなく今もなお貴重な品種となっています。

(5)アロカーナ(水色の卵):南アメリカのチリ生まれ。世界で唯一の殻の青い卵が特

    長です。栄養価も高いと言われています。南米では”幸せを呼ぶ鶏”と呼ばれている

    そうです。黄身は青いわけではなく、鮮やかなオレンジであり、手でつまんでも崩

    れないほどの弾力性があります。

(6)岡崎おうはん(赤い卵):黒に白いまだら模様が特長の純国産です。原産国が米国で、

    日本に輸入されてから100年以上の歴史を持つ「黄斑プリマスロック」と生産性が

    非常に優れた「ロードアイランドレッド」の交配種。卵肉兼用種であり高い生産卵

    性を持ちます。

(7)烏骨鶏(薄赤く小さめの卵):「烏骨鶏」の烏骨とは「黒い骨」を意味しており、皮

    膚、内臓、骨にいたるまで黒色をしています。羽毛は白と黒が存在します。産卵数

    が少なく、一般的な鶏卵と比較して非常に高い値段となっています。

(8)天心山の卵(赤い卵):烏骨鶏と黄斑プリマスロックをベースに育成された鶏。

 

<卵の豆知識>

(1)卵は優れたバランス栄養食品

卵はたんぱく質、脂質が豊富でビタミンA、B1、B2、Dなどのビタミン類もたっぷ

り入っています。鉄分はほうれん草の約2倍、カルシウムも牛乳の1.5倍 とミネラルの

含有率も抜群です。人間の身体に必要な栄養素を多く備え、完全栄養食品といわれてい

ます。しかし、完全とはいっても弱点はあり、ビタミンCと食物繊維に欠けているので、

卵を食べる時には野菜や海草などを組み合わせることを意識して補うといいでしょう。

尚、鶏はビタミンCを体内で合成できるので、卵に保有する必要がないのです。

(同じ理由で牛乳にも入っていない)

(2)「卵=コレステロール」といった悪いイメージがあるようですが、これは誤解です。

そもそもコレステロールは人間の体に不可欠なものであり、細胞膜・神経 線維の成分や、

様々なホルモンやビタミンDの素となる成分です。コレステロールの量は肝臓で調節され

ており、食べ物から摂るコレステロールが多くなれば、肝臓で合成される量を減らすよう

になっています。

(3)賞味期限は「生のままで食べることができる期間」で表示されていますが、これは

あくまで菌増殖の観点から算出した日数です。卵は生鮮食品ですから、産みたての美味し

さを味わうには採卵後2週間以内が推奨されています。

(4)店舗で室温に置かれていても、購入したらすぐに冷蔵庫で保管しましょう。たまご

は温度の変化に敏感です。そして、卵は呼吸をしています。においの強い食品などは一緒

に置かないでください。

(5)キユーピー(株))であつかう卵はなんと、一年で25万トンです。日本の年間生産量

の約10%になります!キユーピーの工場では割卵機が大活躍。キユーピーが独自に開発した

この機械は1分間に600個というスピードで卵を割り、自動的に卵黄と卵白に分けることがで

きます。

(6)濁った卵白って大丈夫?:卵白が濁って、どろりとしているほど、実は新鮮です。濁

りの正体は炭酸ガスで、新しいたまごほど、多く含まれています。炭酸ガスは鮮度を守る効

果があり、時間がたつと抜けていきます。割らずに新鮮さを確かめたい時は、10~13%の食

塩水に入れて、容器の底に横向きに沈んだら鮮度バツグン。丸いほうを上にして底に立てば、

産卵後数日の一番おいしいたまごなのだそうです。

(7)風邪薬と同じ成分も:卵白に含まれるリゾチームは、風邪薬にも含まれている成分。

殺菌効果や有害なウイルスを溶かす働きがあり、免疫力を高めます。生鮮食料品であるたま

ごが長持ちするのは、リゾチームを含む卵白に守られているからです。

(8)固まる温度はどれくらい?:卵黄と卵白は固まる温度が異なります。卵白は固まり始

める温度と完全に固まる温度との間に、20℃以上の幅があり、卵黄は卵白と違って10℃の幅

しかありません。この差を利用して作るのが、温泉卵です。

(9)卵黄の色に違いがあるのはなぜ?:卵黄の色はエサの色で決まります。卵黄の色と栄

養は無関係。トウモロコシが多いと黄色に、パプリカや甲殻類のエサなら赤くなります。色

素を抑えたエサなら色が薄くなります。また、殻の色は鶏の品種で決まります。いずれにし

ても、栄養価にはほとんど差がありません。

 

<近年頻発する鳥インフルエンザについて>

採卵鶏の飼養羽数が全国一の茨城県は、今シーズン鳥インフルエンザの発生が相次ぎ、飼養

羽数が100万羽超える3か所を含めた6か所で鳥インフルエンザが発生し、これまでに400万羽

以上が殺処分されています。殺処分の様子はテレビ画面に頻繁に映し出されました。なぜ近

年は発生頻度が高いのかを調べると、専門家から「鳥インフルエンザウイルスが変異してい

る」との報告がありました。鳥インフルエンザは主にアジア方面から日本に飛来してくる鳥

たちによって運ばれてきます。過去の事例では鳥インフルエンザに罹った鳥は日本に到着前

に死んでいましたが、鳥インフルエンザウイルスの変異で、罹っても死なない鳥が日本に飛

来してきている。これからは過去の数年に一度の流行では収まらず、毎年の流行になるので

はないかと警鐘を鳴らしていました。こうした背景から今の高値の卵パックの価格は下がる

ことはないだろうとのことでした。茨城県の大井川知事は2月の記者会見で「可能な限りの防

疫措置をしているにもかかわらず、各農場で感染が出てしまったという状況で、様々なことを

組み立てていかなければならない。大規模な事業者については、それなりの備えを責務として

考えてほしく、努力義務ではあるが、鳥インフルエンザが発生した時に、その処分がしやすい

ような構造の養鶏場の設備に変えていっていただくということをお願いしたい」と話していた。

何としても安定供給対策を構築してほしいものです。

 

<小美玉市が鶏卵生産量日本一>

小美玉市で鶏卵の生産が盛んな理由は、近くに航空自衛隊の百里基地があり、基地の周りは

畜産農家が多い。また、鹿島港の開発が進んで、エサ工場が集まりました。そして、出荷先

の東京の市場とエサの物流距離が短いこと、暑くもなく寒くもない気候という好条件により、

小美玉市で養鶏業を営む人が増えていったそうです

全国の市町村別比較の鶏卵産出額は1位が小美玉市で153億6000万円、2位は鹿児島県南九州

市の94億1000万円で、小美玉市は約1.5倍の産出額です。3位は広島県庄原市の86億1000万円

です。

小美玉市の一日の出荷量は約350万個。茨城県民全員が1個ずつ食べても余裕がある量です。

毎日出荷されるたまごは、スーパーなどで販売される他に、菓子の材料として出荷されるも

のもあります。市内の養鶏場では、さまざまな種類の卵が生産されています。PR作戦として、

「空の駅 そらら」では、玉子王国まつりを開催するなど「たまご」をメィンにしたイベント

の開催、そして、母子手帳を交付した方へ「初たまご」をプレゼントするなど、「ダイヤモ

ンド・エッグ」としてブランディグし、新たな小美玉市民の誕生を祝っています。

 

<茨城おみやげ大賞「おみたまプリン」>

小美玉市は個性豊かな「たまごプリン」で町おこしをしています。小美玉市のたまごは、日本

の食卓を支えているだけでなく、美味しいスイーツにも変身しています。ここでは小美玉市内

のプリンを代表して、おみやげグランプリに輝いた「おみたまプリン」を紹介します。常陸の

台地で元気に育った平飼い卵と、風味が豊かなノンホモ牛乳を使用。焼く過程でクリームとプ

リンが2層に分かれ、濃厚な卵のおいしさとなめらかでしっとりとしたクリームの風味を堪能

できる贅沢な一品です。4個入り 2,060円(山西商店)

おみたまプリンの販売店は県内に4件あります。小美玉市内に3件、(①空の駅そらら、②茨城

空港、③不二家小川店(有)すがなみ、水戸市に1件(茨城味撰倶楽部)今ではもっと増えてい

ると思います。

 

日本のプリンに明確な定義はありませんが、大きく分けると2種類に分かれます。たまごが持つ

「熱を加えると固まる」特性を生かした「カスタードプリン」と、ゼラチンなどで固める「ケミ

カルプリン」です。小美玉市内で作られているプリンの多くは、たまごを使うカスタードプリン。

小美玉市内では7種類(①タマゴぷりん、②七福プリンアラモード、③ながいのやすらぎプリン、

④おみたまごプリン、⑤でせ~るふらん、➅おみたまプリン、⑦なめらかプリン)のカスタード

プリンが食べ歩きできます。鶏卵日本一の街ならではかもしれません。

 

鶏卵産出額日本一の小美玉市の卵を是非ご賞味あれ!

 

 

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茨城味自慢:茨城県産の万能ハープ「パクチー」をご賞味あれ!

2023-04-10 07:41:58 | 日記

「(これはカメムシの匂いだ)と嫌う人」、「私は(パクチニスト)というほど大好きな人」、

こんな両極端な評価を持つ香辛野菜がパクチーですね。パクチー以外に中国名の香菜(シャン

ツァイ)の名でも流通しています。パクチーは海外ではほとんど薬味として使われますが、日

本では薬味だけでなく、パクチーをメインにした料理もあります。最近はパクチニストの急増

でパクチー専門店も登場しているようです。更に、料理の域を飛び出して、スナック菓子やド

リンク、お酒まで販売されています。こうした背景から、全国でパクチーの露地栽培やハウス

栽培は盛んで、今では店頭に通年で出回るようになっています。茨城県はこのパクチーの生産

量が全国で第3位です。

パクチーは葉・茎・根・種のすべてが食用に利用できる万能ハーブですから、世界中でもさま

ざまな料理に使われています。日本では葉の部分をパクチーといいますが、使う部位や日本に

入ってきたルートの違いで、パクチー以外の呼び方でも流通しています。このパクチーは香辛

野菜としてだけではなく、栄養価の面からもかなりの優れものなのです。今回は右肩上がりで

消費量が上昇中の人気香辛野菜「パクチー」を紹介します。

 

<パクチーとは>

パクチーはセリ科の一年草です。原産地は地中海沿岸や中東。古代エジプトでは約3500年前に

薬草として使用された記録もあるそうで、清涼感をたたえた葉は、生春巻きやトムヤムクンな

ど東南アジアのエスニック料理に欠かせない存在です。日本には中国から10世紀ごろに渡来し

たとされていますが、香りが強いために当時はあまり好まれませんでした。しかし、最近の食

の多様化や、テレビ・雑誌などで盛んに魅力的な効能などが取り上げられたことで、首都圏を

中心にパクチー・ブームが起こっています。

 

<パクチーの生産量ランキング(2020年)>

1位福岡県153t(26.8%)久留米市、大刀洗町、2位千葉県133t(23.3%)八街市、旭市、山武市,そし

て、3位が茨城県で95t(16.6%)行方市、鉾田市、潮来市。上位3県で約67%を生産しています。

生産地は北の北海道から南の沖縄までと全国に広がっています。

 

<パクチーの豆知識>

1.パクチーの呼び方の違い

日本で呼ばれている「パクチー」はタイ語ですが、中国名では「香菜(シャンツァイ)」、英

語名では「コリアンダー」、和名もありまして、正式には「コエンドロ」ですが、カメ虫の匂

いに似ていることから「カメムシソウ」とも呼ばれます。この名前の違いは入ってきたルート

の違い、そして部位の違いに起因しています。例えば、日本では香辛料として種子や葉を乾燥

させてパウダー状にしたものを「コリアンダー」、葉を生のまま野菜として使用する場合に

「パクチー」、中華料理では「香菜」と呼ぶことが多いです。その他に、スペイン語では「シ

ラントロ」、ポルトガル語では「コエンドロ」(これが和名)、ベトナム語では「ザウムイ」

と呼ばれます。それぞれの国で古くから根付いている野菜なのです。

2.パクチーの栄養価と効果

パクチーに含まれている栄養価には、以下のような効果があります。

〇美肌効果 〇抗酸化力(老化防止) 〇体内の毒素のデトックス効果 〇高血圧

などの予防と改善 〇免疫力の向上(感染症予防効果) 〇加齢臭や口臭の改善

パクチーに含まれているβカロチンの抗酸化力は、なんと大豆の10倍にもなるそうです。また、

デトックス効果も見逃せません。普通に暮らしていると知らず知らずのうちに溜まってきてし

まう体内の毒素、排気ガスや水銀、鉛などを、体外に押し出してくれるのです。そうする事で、

慢性的なだるさ、アレルギー症状などが改善されるなどの効果も期待できます。独特の匂いが

気になるパクチーに加齢臭や口臭を改善する力があるなんて、これも意外ですが、とても嬉し

い効果ですね。

3.パクチーの栄養は食べ過ぎると台無しに

パクチーにはデトックス効果や整腸作用がありますから、適量食べるのであればいいんですけ

ど…。食べ過ぎると腸の働きが活発になり過ぎて、腹痛や下痢、吐き気の原因になることがあ

るのです。また、パクチーに含まれている女性ホルモンを促す成分のゲラニオールを摂り過ぎ

ると、頭痛になることもあるのですね。とても稀ですが、セリ科のアレルギーがある人は、パ

クチーを食べるとアレルギーを起こすこともあります。美味しいし、栄養があるからと言って、

むやみにたくさん食べるのは危険なのです。

4.パクチーが苦手な人は、種子を香辛料として使ってみよう!

パクチーと言えば、葉を使うイメージで、特に中華料理、タイ料理、インド料理などではおなじ

みですね。ところが、西洋料理では、種子の部分を乾燥スパイスとして肉料理に使用し、粉末に

したものをパンや菓子類に使用します。種子を香辛料として使いますが、葉はあまり使用されな

いそうです。そういえば、英語名の「コリアンダー」は粉末のパウダーですね。

5.パクチーの花

パクチーの花は、せり科らしいレースのようなかわいい花で、花の時期になると、葉の形状が変

わります。パクチーの葉を購入した際にこのようなレース状の葉が混じっていたら、「花の季節

なんだな」と和んで下さい。

6.選び方

葉の色が鮮やかでみずみずしく、緑色が鮮やかなもの、茎があまり太くないものを選びます。葉

が黄色っぽくなってきたら、鮮度が落ちた証拠です。根付きのままのものがあればその方が日持

ちしやすいのでおススメです。茎が太すぎるものは固くて生で食べにくいので気をつけましょう。

独特の香りを引き立たせたい時は、葉や茎をちぎると、より鮮烈な香りが漂います。

7.保存

パクチーは乾燥すると風味が落ちるので、フレッシュな状態で使用します。乾燥しないよう濡れ

た新聞紙などに包みビニールやポリの袋に入れて冷蔵庫の野菜室に入れます。パクチーも寝かせ

ておくと、上に伸びようとする働きで茎が曲がり、栄養がなくなっていきますので、出来るだけ

立てて保存しましょう。根付きのものは水を入れたグラスなどに差しておけば室内で活かしてお

くことができます。

 8.収穫時期

パクチーの出荷量が多いのは3~6月頃の春から初夏にかけてと、もう一つは10~11月の秋の2回

あります。パクチーは露地栽培やハウス栽培がおこなわれており、飲食店でも通年で食べられる

ため、季節を感じにくい食材かもしれません。

 

<部分ごとの使い方や調理法を知って、料理に活用しよう。>

  • 葉:生でサラダや薬味に!サラダなら、オリーブオイルか胡麻油、塩、胡椒と和えるのがオ
           ススメ。ポン酢やラー油、和風ドレッシング、スイートチリソースなど好みのもので和
      えてもよい。アボガドや豆腐、クリームチーズなどコクのある素材と和えると、香菜の
      爽やかな風味がアクセントになります。
  • 茎:葉と同じくサラダや薬味に。茎が固くて食べにくい時は、茹でておひたしやゴマ和えに、
      また炒め物やチャーハンの具にするとよい。細かく刻んで薬味にも使え、餃子や肉団子
      などひき肉料理の素材としても便利です。
  • 根:葉や茎より香りが強く、ほのかに甘味も感じられます。茎と同じく刻んで炒め物や薬味、
      ひき肉料理の素材として使いましょう。また、タイ料理のトムヤムクンでは根元を丸ご
      とスープのダシの一つとして使います。エスニック料理の味の決め手ともいえるので、
      捨てたりせずに活用しよう。
  • 種子(粒):スパイスの「コリアンダー・シード」としておなじみの種子は、柑橘系の芳香
      を放ち、セージのような甘みも漂います。肉や魚、豆を使った煮込み料理や、ピクルス、
      マリネなどの保存食にはかかせません。ソーセージやサラミには粒のまま加えられるこ
      とも。爽やかな芳香とカリッとした歯ごたえがアクセントになります。

  • 種子(粉):パウダー状の「コリアンダー・シード」はカレー粉にはかかせないスパイスで
      す。甘味が漂う香りは、クッキーやパウンドケーキ、アップルパイ、洋梨のコンポート
      などデザートにも使われています。

 

<農産地レポートより>

(1)種まき:パクチーの種は大きく、1つの種から2つの芽を出します。外皮が硬く発芽しにくい
      のが特徴です。そのため、栽培時には、種をまいた後たっぷり水を掛け、なるべく早
      く外皮を軟らかくし、発芽を促します。このほか、水で外皮を軟らかくしてから種を
      まく方法や、種を2つに割ってまく方法などもあります。

(2)成長:パクチーを始め、セリ科の植物は密集すると、株同士が競争をして早く成長するとい
      う特徴を持っています。種のまき方によって、異なった特徴のパクチーになります。
      種をまく時に高密度にすると、早く成長し横に広がらないため、1本の株のボリューム
      が小さく、非常に軟らかいパクチーになりますが、逆に種を低密度にまくと、生育が
      ゆっくりで横に広がるため、 1株のボリュームが大きくなります。販売用に栽培する場
      合、種を低密度にまく方が、経費の面で考えると得ですが、畑の利用効率の面で考える
      と効率が悪くなります。

(3)収穫:生産者は、収穫する際、根が付いたまま収穫し、水洗いをして、完全に水を切ってから
     荷造りしています。また、需要の高まる春~夏場の鮮度保持対策として、荷造りから市場
     まで、できるだけ低い温度を一定に保つ流れをつくって高品質な出荷につなげています。

露地栽培の旬は3〜6月。暑い夏は成長が早すぎて、葉や茎が硬くなりやすいので栽培に向いていません。
また、冬は寒さで成長が遅れ発育が悪いのであまり作られてはいません。春から初夏に収穫が行われる
パクチーは、1~2月にかけて種がまかれ、3~6月頃に旬を迎えます。旬が過ぎて花が咲いた後は、種の
収穫が5~7月頃に行えます。そして、秋に旬を迎えるパクチーは9月頃に種をまいて、10~11月に収穫
がなされます。また、10月に種をまいたものは、翌年に収穫する地域もあります。茨城県での旬も春~
初夏、そして秋です。露地で有機栽培を行っている所や、ビニールハウスで生産をしています。茨城県
の旬の摂れたてパクチーは苦みがなく茎に甘みがあると豊洲市場でも人気です。。

 

<葉も種も花も、根っこも使えるのがパクチー>

独特の香りと歯ごたえに魅了される人が多いパクチー。食べ過ぎると胃腸に刺激が強いかもしれないので
注意が必要だが、キャベツやレタス、キュウリ、ダイコンなどの定番の野菜の他、ルッコラやクレソンな
ど他の香りの強い野菜とミックスサラダにするのもオススメです。そして、完熟した種子のコリアンダー
・シードは、カレースパイスの代表的なものの1つですが、実は単体で使ってもとてもおいしいスパイスな
のです。その他、タイ料理ではパクチーの根っこの部分を「香りが良い」ということで、スープのダシや
お肉の下味に使います。また、南米の市場では常に花付きのパクチーが売られているという事です。

是非、茨城県の万能ハープ「パクチー」をご賞味あれ!

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