すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

東京・・・何故かノスタルジー

2007-11-16 00:16:06 | ひとりごと
 二泊三日の東京出張が終わった。内容は「初級リスクマネージャー養成講座」である。つまり、事故防止や事故が起きた場合のリスクを軽減するためのお勉強だ。大変な講座ではあったが、大変勉強になった。班分けしたグループのみなさんもとてもいい人たちで、作業もはかどり、楽しかった。
 もっとも、私は自分自身も会社も立ち後れているので、話についていけず、恥じ入ることが多かった。それは辛かったなあ・・・。
 仕事の内容はまだ復命書も書かなければならないので、ここには書かない。書いても読み手に伝わらないだろうし、つまらないだろう。第一私が仕事をダブルでやるようで嫌だ。
 さて、東京には何人かお友達がいる。そのうちのふたりに会うことが出来た。東京の友だちは誰もほとんどメールや手紙でのつながりだけである。本当に同じ四国にいても会えないくらいだもの、遠くの友だちは本当に会えない。だから、今回プライベートでもなく、キチキチのスケジュールで行ったのに会えたのは、本当にラッキーだった。
 一人は昔芝居を通して知り合った人。当時私は学生で、芝居を始めたばかりだった。彼は駆け出しの役者だった。本当に芝居の好きな彼は、今でも頑張っている。貧乏生活しながらも役者をやめられずにいる。そんな彼が、忙しいバイトのシフトを変えて、仕事を終えた私につきあってくれた。
 「ちゃんと食べてるの?普段何食べてるの?」
 「ラーメンと、期限切れの弁当。」
 そんな彼なのに、男の見栄で「おごって」くれた。
 「だめだよ!割り勘にしようよ。」
そう言ってみたけれど、彼は受け取らなかった。店にいる間、店から駅まで、たくさんたくさん昔の話をした。すごく懐かしくて、ちょっと切なくなった。何で、遠くにいるんだろう。友だちなのに、力になれない。近くでいたら、差し入れ位できるのに。
 田舎者の私が迷子になるんじゃないかって、別れ際まで心配してくれた。彼は変わらずいい人だった。
 翌日は飛行機に乗って帰るまでのわずかな時間で、もうひとりの友だちに会った。彼女は友人の友人。つまり会ったことはなかったのだ。電話で話したり、手紙やメールのやりとりしたり。それですごく長く友だちでいたのに、会うのは初めてだった。
 初めて会った彼女は、タカラジェンヌみたいにかっこいい女性だった。そして想像通りの優しい人だった。初めて会ったのに、ふたりして自然とハグしてまるで再会したかのように喜び合った。残念ながら、時間がなくて僅かに15分くらいお茶しただけだったのだが、本当に楽しかった。
 家路について、幼なじみにメールした。
 「お土産あるよ。取りに来る?」
返事はこうだった。
 「無事に戻ってきてくれたら、十分だよ」
 東京と徳島。どっちもありがたい。友だちっていいな・・・。

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コメント (4)
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