すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

故障者が多い

2011-08-31 21:59:23 | ひとりごと
 この仕事をしていると、必ず故障者が続く時がある。故障者などが何人か続くと、当然負担が他に来るわけで、更なる故障者を生む悪循環に・・・。
 今まさにその時期である。病気の人がいる。怪我人がいる。家族が倒れた人がいる。そのしわ寄せをカバーし合う内に、他の人も倒れてしまう。
 今日、ヘルパーさんの公用車から出てきた人を見て仰天した。彼女は手術をしてまだリハビリ中のはずだ。
 「ええ!大丈夫なんですか?」
 公用車の中には杖。
 「ううん、まだなんだけど、あまりにみんなが大変だからって、今日3軒だけ応援に来たん。でも利用者さんに杖は見せられないから、結局使わなかった。」
 「無理しないでくださいね・・・。」
ありがたいが、本当にそれほど切羽詰っているのだ。
 他の部署でも
 「色んな意味で・・・限界。」
とつぶやかれた。休みの日に話を聞こうか・・・と言うと
 「それまで持つかな・・・。逃亡したい。」
と苦笑いした。
 かく言う私も、実は右手の痺れが取れない。それ自体は多分整体で何とかなるレベルのものだが、ここしばらく手足の指の節々が痛むのだ。血縁的にリウマチも出てくるかもしれないと勘ぐってしまう。
 身体もだが、精神的に病んでいる人は、これまた周囲に凄く多い。それほどこの業界はしんどいのかもしれない。と考えると私は丈夫だ。
 メンテナンスしなきゃ。絶対折れたり倒れたりしないために・・・。

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○○フェア

2011-08-30 21:17:42 | うちのキヨちゃん
 先日キヨちゃんと出かけていると、やたら車が込んでいた。信号待ちで見ていると、車を誘導する人も何人かいた。どうやら、催し物があって所定の駐車場へ誘導しているのだろうが、満車で違う場所へも誘導しているらしい。
 「何ぞあるんかえ?」
 キヨちゃんも気になるようだった。周囲を見ると、何本ものぼりが立っている。多分それがそうなのだろうとは思うが、実際何なのかは分からない。のぼりには「○○フェア」と書かれているが、○○が何なのか私には分からなかった。
 「何かあるみたいやな。」
 車を走らせながら車の行くほうを見る。河川敷のほうに沢山の車が行っており、テントが見えた。のぼりにご当地グルメ・・・とか、書いてあったように思うので、だとするとあれは出店ということだろうか。
 「何か食べ物とか売んりょうるんとちゃう?」
私がそう言うと、キヨちゃんはしばらく考え込んでいた。大体こういう場合、私の話は聞いていない。
 そして、はたと思いついてこう言った。
 「あ!この辺に新しい葬儀場が出来たんじゃ!」
・・・・。多分、違う・・・と思う私であった。


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世界陸上、テグ!

2011-08-29 21:52:10 | ひとりごと
 世界陸上から目が離せない。ついに、室伏広治さんが悲願の金メダル!実力者でありながら、長い道のりだった。素晴らしい投擲に鳥肌が立った。
 あんまり興味の無いキヨちゃんでも、陸上はルールが分かりやすくて、高度な「運動会」を見ている感覚なので、参加できる。
 「あの人早いなあ!」
 「すごい飛ぶなあ!」
という内容から
 「え・・と、この人は女?」
 「がいな(すごい)体格じゃなあ。」
という内容まで・・・。
 ボルト選手のフライングは、信じられなくてショックだった。ダントツだったので、スタートを焦る必要はなかったのだが、やはり記録を狙いすぎたのかな。
 運動会は親のお弁当くらいしか出番の無い私だった。それなりに楽しかったが、何しろ運動オンチだった。走るのはものすごく遅いし、飛んだり跳ねたりも無理。
 だから、スプリンターを見ているとものすごくわくわくする。あの疾走感を体感してみたいものだ。
 さて、続きを見なきゃ。

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おばちゃんにナンパされる???

2011-08-28 20:53:57 | うちのキヨちゃん
 毎月希望公休は2回までは選べる。自分の用事の時もあるが、キヨちゃんの用事の場合もある。そして、すべての休みが決まったら、当然、それ以外の休みも当てにされる。だから余程変えられない用事は、カレンダーにしっかりと書き込むことにしている。
 しかし、今日は書き込むほどの用事ではなかったが、約束があったので数日前からキヨちゃんには伝えていた。それなのに、どうしても自分勝手に予定する。まず、榊とハナシバを取りに行く。キヨちゃんは1時間ほど草刈り。その間に準備して一緒に買い物に出る。
 約束の時間を相手に伝えたいが、キヨちゃんの草刈り次第なのでイライラしながら待った。ようやく帰ってきたと思ったら、なかなか出かけるようではないので
 「人と会わないかんけん、早うしてや。相手に何時に行くか電話せないかんけん。」
そう言うと
 「お前が段取り悪うて、相手と約束できてないいんじゃないか。」
など言う。ちゃうやろ、おまはんの出かける時間が分からないから電話出来ないんだろ。
 「あーあー、一生懸命仕事して、怒られてあわんわ!」
 そう言ってどくれる(拗ねる)キヨちゃんと大急ぎで出かける。待ち合わせする人は代理の方なので、顔をお互いに知らない。待ち合わせの場所で座っていると、知らないおば様が隣に座った。おば様は失礼か、少し「お姉さま」。
 「暑いなあ。」
 おば様、いえ、少しお姉さまという人種はすぐ知らない人にでも話が出来る。
 「この前なあ、自転車ぶつけられて首を痛めたんよ。ほんで、逃げられたんよ。」
 「まあ、それは災難でしたね。」
そこへ違うお婆様が登場。隣に妊婦さんや足腰の弱い人用に少し高めの椅子があり、そこに座ったが、お婆様の背が低く足が浮いてしまう。これでは立ち上がりにくいだろうと
 「代わりましょうか。」
と声をかけた。
 「まあ、優しい。」
 「こんな子を嫁にしたら大事にしてもらえるでよ。」
 「ほんまじゃなあ。」
 ふたりのお姉さまとおばあ様は勝手に盛り上がる。勿論お世辞だが、そこで話が終わらないのがおば様パワー。
 「で、あんたは娘さん(独身)?家はどこ?」
・・・・。
 ほどなく、待ち合わせの相手が来たので話は終わった。ナンパされよったわ。
 帰ってからまだまだあるブルーベリーを収穫。


 つぶつぶ(種)が入れ歯に痛いというキヨちゃんのために、ミキサーして裏ごしして煮込んだらこんなに少なく。



 どくれるキヨちゃんに、まあ何て優しい娘・・・と、誰も言わないからひとりごちる。なのに登場したキヨちゃんにコンロの使い方がなってないと叱られる。私がどくれてちゃる!!


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バックナンバー紹介~じいとんばあ~

2011-08-27 21:30:54 | じいとんばあ
 じいとんばあは介護をテーマにした詩である。もともとは介護士をしていた頃の実際の出来事を詩にしたものなので、最近は違う立場、支援専門員として関わっているので、少し詩も違っている。
 小説にしようか、日記にしようかかなり悩んだが、色々守秘義務などの問題もあり、詩という形をとった。
 過去の作品より。
 
四次元ポケット

性格






 ちょっと覗いてみてください。


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ゲリラ豪雨・・・ほどじゃないけど・・・

2011-08-26 21:25:29 | ひとりごと
 今年の雨は多い。それも本当に局地的な雨。車でちょっと走ったら全く降っていないなんてこともある。決して長くは続かないが、短期集中で結構降る。
 今日も地域の天気予報は15時くらいから雨。私は仕事で外勤中の時間、キヨちゃんはデイサービスから帰る時間だ。
 これがまた、見事に天気予報が当たった。担当様の家にいるうちに、ザ~ッときた。勢いはどんどん強くなり、車を走らせていたがちょっと怖くなった。道は既に水溜りがいくつもあり、車に巻き込みそうだったし、ワイパーが利かず前が見えにくかったのだ。
 結局路肩に寄せて少し待った。



 デイサービスでは、利用者様が濡れるのを避けるために少し時間をずらして送迎したらしい。しかし、凄い雨だ。
 台風が二つもあるというが、何事も無ければいいのだが・・・。

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ありえんわ!

2011-08-25 22:06:28 | ひとりごと
 今日は早めに仕事に行って仕事をさくさくっと片付けて定時で帰りたいな・・・などと目論んでいたが、朝思うほど早起きも出来ず結局いつもより15分早く出ただけだった。
 出勤すると同僚から休み中の申し送り。彼女は私よりもかなり仕事が多く、いつもオーバーワークなのだが、彼女は頼られやすいのかとにかく余分な仕事も押し付けられる。
 そして何故か、最近無責任な人が仕事上関わる同業者に多い。しかも、逃げも隠れもすれば開き直りもする。単細胞の私は、こういう時無駄にキレて相手を引かせてしまうが、彼女はかなり抑えて自分が懇切丁寧に聞き合わせる。逆に言えば、これが反って相手には脅威だったりもするが・・・。
 今朝もありえない話を幾つも聞いて開いた口がふさがらなかった。(内容は控える)。
 午前中の仕事にめどが立って、昼食の注文をした。大体いつもは陳腐な弁当なのだが、時々コンビニで買ったり出前を頼んだりする。同僚はいつもきれいなお弁当だが、たまに出前を取るので
 「どうする?」
と聞くと、彼女も取るという事になった。
 私はピラフにミニサラダがついたもの、彼女は冷たいうどんにした。お昼過ぎに品物が届き、私達は休憩に入った。テレビを観ながらふたりして食事をしていたが、食事の最後の最後、私はサラダを口にして違和感を感じた。硬い・・・。口から引っ張り出して私は驚愕した。
 「あ・・・、ショック・・・、辛い・・・。」
言葉にならず凹む私に
 「どしたん?おなか痛い?」
と聞く彼女。それならましだ。何とサラダから・・・というか、私の口から出てきたのは、そぎ落とされたであろう「人間の爪」だったのだ。包丁引っかかった時に気づけよ!
 事実を知った潔癖症の彼女は、私以上にショックを受けた。それがどれほど嫌な事か・・・と
 「髪の毛も絶対嫌だけど、爪はもっと嫌!何を触ってるか分からないし、爪の間のばい菌は一番ひどいんだよ。青虫が入っているとしても、絶対青虫のほうがいい!」
そこまで言って、
 「あ・・・、私が被害者でもないのに、私が話すだけでも気持ち悪いのに、更に気持ち悪くさせて・・・ごめん。」
と謝った。うん、途中で気づいてくれてよかった。
 まあ、逆でなくて良かった。私は凹んでも、しばらく経てば立ち直るが、彼女だったら即効身体にきただろうし、死ぬほどのダメージだったろう。もちろん、死ぬわけでもないが私だってかなり気分悪かった。
 一応電話し
 「すいません、爪が・・・ハイッテマシタ。」
 すると、店の人が飛んで来て
 「あの・・・。すいませんでした。」
と新しいサラダを持ってきた!無理やって、この期におよんでそのサラダは食べられません!
 お断りすると結局返金してくれた。全額返されるのもそれはそれで気がひけたが、押し問答するものなんなのでそのまま受け取った。
 しかし・・・、ありえん!

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久しぶりの友人家族訪問

2011-08-24 20:22:22 | ひとりごと
 学生時代の友人が子供をつれて遊びに来た。夏休みどこにも連れて行けなかったからと、近所でやっているお化け屋敷に行ったようだ。
 時間があれば、山の中を案内して、妖怪たちの彫り物などを見せてあげたかったが、今日はおあずけ。
 せっかくなので、キヨちゃんの作ったブルーベリージャムを利用して、マスカルポーネチーズを入れた蒸しパンを作った。イメージ的にはチーズケーキもどき?



 結構好評だった。動物好きの子供たちはしばらくリュウと遊んでくれた。
 どんな犬にも「遊んで遊んで」と懐くリュウなのだが、人間には人見知りである。子供たちもテンションをあげて、びっくりさせないようにかなり気遣ってくれたが、しばらくは
 「ねえ、この子達とどうしたらいいの?」
という感じで戸惑っていた。それでもしばらくすると、すっかり懐いて、かなり遊んでくれたので今夜は満足だろう。
 その後、まだたくさんブルーベリーが生っているのでブルーベリー狩りを楽しんでもらった。彼女のお母さんやおば様から自家製の新米や薬草茶のお土産をいただいたので、うちからはゴーヤをもってかえってもらった。う~ん、うちが貰いすぎ。
 久しぶりに「孫」が来た状態で、キヨちゃんは大満足だった。また、来て欲しいな。今度はお泊りででも・・・。

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本の紹介

2011-08-23 21:45:27 | ひとりごと
 ブログが縁で、プランティングフラワーを紹介していただいたり、お年賀をやり取りしたりしている方がいる。
 その方は「カイテキ介護研究科」というブログをされている。今までも手芸関係の本などを出されているが、今回認知症の本を出された。
 認知症の疑問を質問に答える形で紹介されていて、漫画家をされていただけあってイラストありで読みやすい。
 初めての介護される方にも勿論だが、私達介護を生業としているものにも、初心に帰る意味で読んでおきたい本だ。
 アマゾンなどでも買えるので、一度検索してみてはいかがでしょう。


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計算が合わないよ~。

2011-08-22 21:03:04 | ひとりごと
 以前にも紹介したが、だんな様が父と同じ職場だったという縁で、子供の頃からよく知っているおば様がいる。齢80を超え所謂認知症も進んでいる。
 そのおば様は私の事を紹介するのに必ず
 「うちゃ~この子を4つの頃から知っとる。」
と言う。そのくせ名前は結構な確立で
 「タマ子」
と呼ぶ。なぜタマ子なのかは未だに謎である。
 そのおば様が今日デイサービスに来ていて、私を見つけて呼んだ。
 「うちゃ~タマ子を4つの頃から知っとる。」
おいでなすったなあ。
 「うちもタマ子よ、もう100歳を超えたんぞ。」
・・・。おいおい、おばちゃん、鯖読みすぎじゃ。
 「○○さん、タマちゃん4歳から知ってるの?」
 デイサービススタッフの優しい、そして私にとってのキラーパス。
 「ほうじゃほうじゃ。あの頃は私も20代で、この子のお父さんもお父さんじゃなかった(このあたりは意味不明)。」
大体当時が20代だったというのも逆に鯖読んでいる。
 「ほんなら、今○○さんは100歳なんじゃけん、80年も前の話じゃなあ。」
・・・嫌な予感。
 「なら、タマちゃんは84歳にもなるん?若く見えるのにねえ・・・。」
 そう言われてしげしげと私を見たおば様、
 「うん、そう。」
 ・・・・泣いてもいいかな???

*雨音が怖いので避難中のリュウと見下ろす場所で落ち着くくろべえ。




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