コール

あなたの電話番号を調べて
赤ペンでアンダーラインを引いて
受話器を上げたり下げたりしながら
何十分も悩んで
やっとの思いで　ダイヤルしても
二回目のコールも鳴らないうちに切ってしまう

もし　あなたの声を聞いたら
何て答えたらいいのか判らない
もし　女の人の声だったら
「ごめんなさい　間違えました」って言えるのに・・・

こんな時　留守番電話だったらいいのにね
独り言みたいに　言いたいこと言って切っちゃうのに・・・
でも　そんな時　もし部屋で聴く人が
あなたじゃない　他の・・・女（ひと）なら・・・
ごめんなさいじゃ・・・すまないよね


＊走り書きシリーズです。当時憧れてる人がいて、一人暮らしなのは知ってたけれど、もし彼女とかが電話にでちゃたら迷惑だろうな・・・とか色々考えました。携帯とかメールとかない時代の話です。


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お炊き上げ

　今日は灯篭のお炊き上げだった。お盆の灯篭を「流す」ことが出来ないので、お寺でお炊き上げしていただくのだ。
　夕方新仏さまの灯篭を、各々持ち寄って並べてつるした後お経をあげていただいた。途中から、順番にお焼香するのだが正座で足がしびれていることに気付かず・・・。そう、しびれていることは分かるのだが、しびれのピークが過ぎると感覚がなくなるのだ。
　以前今は亡き苑長のお宅を訪ねた時も、スリムなジーンズのせいもあってすっかりしびれていて、「お邪魔します」と立った途端に倒れて、そのまま友人に整体に運ばれた経験がある。そう、見事に捻挫したのだ。
　今回も立って一歩踏み出した途端に「やばい」と気付いたが後の祭り。くねっと捻ってつんのめった。場所が場所だけに恥ずかしいやら情けないやら。くすくす笑いは聞こえたが、それも場所が場所だけにみんな我慢してるので、いっそ爆笑してくれた方が照れ笑いが出来たのだが。
　幸いひどくは捻ってない。場所も足首ではなくて足の甲なので歩くのに支障はなさそうだ。
　さてお経が終わると、外に出て組んだ木に檜などを重ねて火をつける。そこで順番に燃やしていただいた。火の勢いと真縦に立ち上る煙が、本当に天まで届くようだった。
　８月も終わってしまうなあ。今度は一周忌か。

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運動会・ナイター

　今夜は県西部の福祉関係の親睦運動会だった。朝新聞を広げると一日傘のマーク。お、これは雨で流れるかな・・・と、ひそかに期待。別に運動会が嫌いなわけではないけれど、仕事が済んでから・・・というのがしんどかった。
　ところが天気予報は見事に外れた。雨なんて一粒も降らなかったのだ。仕事が早く終わった者や、休みの者は早めに駆け付けている。私は仕事を終えてから現地に向かった。
　競技は始まったばかりで、私は着くなりお弁当を食べるのが仕事だった。お弁当の合間合間に応援に行く。どこの施設もすごくてやっつけのわが施設は「参加することに意義を見だす」施設だった。
　私が出たのは「１０人１１脚」。これも練習はおろか行ってはじめて
　「どう並ぶ？」
と相談している横で、すごい勢いで走っているチームを感心して見ていた。
　「どの足からでるん？」
　「右にして。みんな右からでよ。」
　「あの、右足と左足をくくってるんだから、私の右足はあなたの左足なんよ。」
こんな初歩的な会話からのスタートだった割には、転びもせず一応「走って」ゴールした。
　玉入れは普段車いすのお年寄りの高さの籠に慣れていたので、すごく高く感じた。みんな頑張ったがほとんど籠に届かなかった。１番の施設とは４０個もの差があった（って、弱すぎ？）。
　結局各賞すべて取り逃がしたが、怪我もなく無事に終えることが出来た。
　さあ、明日は灯篭流しだ。



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ちょっとブレイク

　お天気が悪くなるのか、少し頭が重い。リュウはお構いなしに甘えん坊全開だ。明日は仕事の後で福祉関係の運動会・・・。雨で流れて欲しい・・・。
　う～ん、お疲れねえ。メンテナンスしたい。
　今日はおやすみなさい。

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ブルー

自分で　自分をどうしていいのか判らない
誰が悪いわけでもないし
何が原因なのかすら　判らない
ただ　とてつもなく深くブルー

助けて欲しいと思う心の裏で
壊してほしいと願っている
薄く血のにじんだ心をもてあまして
いっそ　引き裂いてしまったら楽なのにと考える

弱い・・・胸が悪くなるほど弱い私
こうしていれば　いつか誰かが答えを出してくれると
思いこもうとしている
自分からは何も起こさない
ただ　誰かが起こしやすいように罠を張るだけ

そのくせ　罠にかかかるのを心待ちにしながら
すんでのところで　逃げるのは私

私が愛しているのは
誰よりも自分自身と思い知らされる
そんなブルーな一日


＊走り書きシリーズです。何にこんなにブルーだったのか。それこそ「訳もなく」ですね。わがままな若かった日々のいらだちです。


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お出かけ

　今日キヨちゃんはお出かけだった。通っている診療所が開院１０年ということで、お祝いの席に呼ばれたのだ。まあ患者全員呼んでいたのでは大変だろうから、親しいとか何かしら関係のある人だろう。
　キヨちゃんの場合、主治医の奥さん（私の後輩）のお母様と友達なので声がかかったのだ。
　数日前から
　「母ちゃん、お食事やいうもんに呼ばれたことない。何着て行くん。髪いける？」
とおたおたしていた。もし洋食なんかだったらどこから手をつけたらいいかも分からない。
　幸い和食だったらしい。お祝いを一応包んでいったが受け取ってはもらえず、結局ごちそうになって帰ってきた。
　私は朝からくろべえとリュウをお風呂に入れて、それから車の定期検診に。お昼はせっかくなので私も外食した。ブログでみんな写真を載せているが、結構写真を撮るのは勇気がいるものだ。かなり悩んでようやくメインだけ写した。

牛肉のソテーマスタードソース。季節野菜を添えてあって、ジェノバソース？で飾ってある。小さなサラダとコーンスープ。パンかライスに小さなバナナケーキ、コーヒーか紅茶。お肉が柔らかくておいしかった。
　戻ってからブルーベリーを収穫してレアチーズケーキを作ったが、数年ぶりなのですっかりレシピを忘れていた。しかも手際も悪い。ゼラチンが皿に残っていたので、うまく固まらないかもしれない。
　今夜はキヨちゃんのお土産お弁当。でも、ふたりともお昼がまだ堪えている。食べられるかな？？

ドラえもん(=^・^=)

リュウに毎回「遊んで」攻撃をされているくろべえは、最近反撃するのも厄介らしく、逃げ場を探すことが多い。
まあくろべえもいい歳なので、相手するのもしんどいのだろう。
今朝はキヨちゃんが早朝から畑に出たので、空きを狙って押し入れの中に入っていた。
叱るところだけど、あまり可愛くて笑ってしまった。

気疲れ？？

　昨日は徳島市内へキヨちゃんと出掛けた。実は同級生が事故したのだ。幸い怪我はなかったのだが、田んぼのある細い道を子供を二人乗せて走っていたら、イタチらしきものが横切ったらしい。反射的にハンドルを切ると目の前に電信柱。当たって脱輪したまま、田んぼへ横転。
　車は見事に大破したにも関わらず、エアバックはひとつも開かず。まあ、それだけ衝撃が少なかったということらしい。子どもたちはたんこぶを作って大泣きしたようだが、翌日には元気はつらつだった。
　彼女には父が入院中に何度も見舞いに来てもらっていたので、キヨちゃんもどうしても行きたかったのだ。それにかわいい子供にも会いたかった。
　慌てん棒のキヨちゃんがびっくりしないように、怪我はないからと前置きして話したが言い終わらないうちに泣きだし
　「母ちゃんも行く！かわいそうに！」
と言いだしたのだ。
　夜は心配で眠れなかったらしい。しかも早朝から「さあいくぞ」の戦闘態勢。リュウは一日留守番は可哀想だからと、親戚に預けたが、その時間も早かったので頼りの中学生はまだ眠っていた。そんなに早く行っても店も開いてないし、本人も困るやろうと出来るだけ延ばしたが、それでもキヨちゃんのペースで走ると９時過ぎには着いてしまった。
　「いつ頃くる？」
彼女のメールが来た頃には、目と鼻の先まで来ていたのだ。まあ、迷惑な話である。
　それでも子供達も大歓迎してくれ、得意なフラフープを見せてくれたり、「ばあちゃんばあちゃん」とキヨちゃんに声をかけ、随分喜ばせてくれた。
　行きは１時間半しゃべり通しだったキヨちゃんも、帰りは静かになったと思ったら落ちていた。
　「運転中しゃべったら邪魔になるから、話さないようにしてるけど、すずが寝たらいかんけん話するんじゃ。」
などとおしゃべりを私のせいにしていたが、帰りは睡魔に負けたようだ。
　お迎えに行くとリュウは一日いい子にしていて、中学生のななちゃん（キヨちゃんにたわしを食べさせられそうになった子）が散歩もしてくれていた。リュウはキヨちゃんの散歩は拒否するのに遊んでくれる子は知っている。
　しかし、彼なりに気疲れしたようで夕飯を食べると自分で「ハウス」してぐったりだった。それを見て笑っていたキヨちゃんも私も昨夜は９時には落ちていた。
　何にしても、怪我がなくて良かった。次回はお見舞いじゃなくて子供の顔見に行こうね。

松岡修造さん

　今日たまたまテレビで松岡修造さんを見た。相変わらず熱い男である。しかし、いつ見ても彼の指導は見事だと思う。
　優れたアスリートが優れた指導者とは限らない。優れた俳優が演出家になれるとは限らないように。特に天才的な人ほど教える才能は少ないのかもしれない。
　教えるということは本当に難しい。具体的に分かりやすくと言うなら尚更だ。しかし、松岡さんは今まで何度か大人や子供に様々な指導をしているのを見たが、実に独創的な発想で成果を出している。
　確かフライパンを使ったのを見たこともある。今日はボールが安定しない時に、四字熟語である。ボールに集中できなくなりそうだが、プレッシャーをそちらで緩和できるのかもしれない。
　お友達にいたらいいなと思うし、指導者だったらありがたいと思う。ただ、奥さまは偉いなあ・・・と思うのは私だけだろうか？

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ジョン

　ジョン　　３本足のジョン
　いつもお父さんのそばにいたね
　
　ジョン　おじいさん犬ジョン
　人が大好きで　私が行くとすぐ膝に
　お母さんに叱られても　お父さんに止められても
　甘えることがお仕事だった

　ジョン　今どこを見ているの
　私なんかに　見向きもしないで
　声をかけても　頭を撫でても
　遠い目をしてうなだれて

　写真の中のお父さんは　もう撫でてくれないの
　大好きな匂いのかわりに
　お線香をくゆらせる

　頑固者と噂されても
　私も　ジョン　知ってるよ
　お父さんがどんないい笑顔を見せるのか
　何より　君のその姿が
　存在の大きさを語ってる

　ジョン　３本足のジョン
　悲しいね　受け止められないね
　でも　お母さんを守らなきゃ
　これからは　ずっと


＊先日書いた担当さんが亡くなりました。奥さんと飼い犬の憔悴ぶりが尋常じゃないほどです。