昨日は朝から仕事がらみで・・・というより、
「全くうちの職場ときたら!」
という内容でイラついていた。車に乗って何とか気分を整えながら、担当様を訪ねる。
飄々とした老夫婦の、のんびりとした会話に癒された。仙人のように伸びた髭を電気剃刀で剃っていると、
「切れが悪ぅなったけん、後で砥石で研いでみる。」
と真面目に言うものだから、それだけはやめてと止めはしたが。
今日は、キヨちゃんの通院日。リュウはワクチン注射だった。まずお墓参りをしてから出かけた。キヨちゃんを病院に降ろして、私はリュウと動物病院へ。
臆病者のリュウは、気をつけていたにもかかわらず、病院で2回も粗相してしまう。優しいスタッフさんが、
「大丈夫だよ~。緊張しちゃったかな~。」
と消毒してくださった。あああ、何度目だろう、ここでの粗相。成長の無い奴である。そのくせ、注射そのものは結構平気で、終わったらどや顔である。
さて、病院は結構込んでいて時間がかかっていた。出てきたキヨちゃんによると、レントゲンなどもしてもらったらしいが、先生がレントゲン技師も兼ねているのか、バタバタしていて、顎を乗せてしがみつくこと10分、撮影2秒だった・・・と、あくまでキヨちゃんの体感時間だが。
買い物を済ませて、薬を調剤薬局にもらいにいくと、ジェネリックが今回から出ていて在庫が無く、17時に出直して欲しいという。仕方ないので家に帰って夕方出直した。
ところが、荷物が遅れているとのことでしばらく調剤薬局で待つことに。その間に薬の確認をしてびっくりした。前回キヨちゃんが間違えて出されていた薬がそのまま出ている。もっとも、前回はキヨちゃんが古いお薬手帳を持って行ったのがいけなかったのだが。薬剤師さんに言うと慌てて病院に電話。看護師さんと話をすると、
「何が要らない薬ですか?」
という。というより、何で処方されているのですかと聞きたい。
「以前も必要なくてお返ししました。ケタスとアレロックと思います。」
「アレロックって降圧剤ですよね。」
・・・。これほど素人でも分かりそうなネーミングは無いぞ。
「アレルギーの薬です。母は降圧剤は元々貰ってません。というより、処方はどうなんですか。」
「お薬はよく分からなかったので、お母さんに伺って出したのですが。」
おいおい、マジですか?
大体、キヨちゃんが当てにならないというのを別にしても、薬の処方は医師がするもので、決して看護師が患者と相談して出す物ではない。もし、患者の好きな薬を出すのであれば恐ろしい事になる。今日キヨちゃんが、それこそ降圧剤やきつい睡眠導入剤などをもらったらどうなるのだ。
そもそも、聴診器も当ててくれない・・・と不満を言うので、セカンドオピニオン的に通い始めた病院である。薬の見直しをして欲しいというのもあったので、そのまま出すのであれば意味ないのだが、きちんと「診察」してくれるので、継続する事にしたのだ。しかし、その薬さえまともに出せないのでは困るじゃないか。
帰ってからキヨちゃんに言うとキヨちゃん真顔で怒る。
「母ちゃん今日や、看護師さんと薬の話やしとらん。ここで出せない薬があるけん、他で貰えといわれただけじゃ。」
・・・そもそも、そこから嘘ですか???
さらに病院から電話。
「すいません。痰がでないとおっしゃるので痰の検査をするよう先生に言われたのですが、痰を採取する容器をお渡ししてないようで。渡していると思い込んでいて・・・。」
仕事帰りに立ち寄った親友ナースが、
「渡したつもりって、普通容器を見せて説明するわな。」
と言っていたが、本当にそうである。
そして彼女は彼女で、色々あって愚痴を言いに立ち寄っていたのである。家に帰ればご主人が聞いてくれるかもしれないが、今子供が小さいのでそんなわけにも行かず、また仕事がらみは言えない内容もあるのだ。
「お前しか頼る人もおらんのじゃ。母ちゃんは聞いても分からん内容じゃけん。気にせんと時々聞いてやれよ。」
とキヨちゃん。ありがとう。そう言って貰えると救われる。
全く、どいつもこいつも!と言いたいこの頃。親友ナースとこれからを憂いてしまった。

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