大人になってるの？？

　ゆうべ、リュウが夜脱走した。早朝と夜間、かならずおしっこやうんちの訴えがあって、庭でちゃんとすませて戻るのが習慣だった。
　ここ２回ほど朝遅めに出ると、散歩を待ちきれなかったリュウがご近所まで勝手に走ることがあった。結局追いかけて歩いて、散歩に変わり戻ってきた。
　しかし夜は必ず庭に行くだけだったのだが、玄関先で待っている私の前をどうすり抜けたのか、いつの間にか姿が消えていた。大声で呼んでみても反応がない。懐中電灯であちこち見たが見つからない。
　車が大好きなので、エンジン音で戻るかも・・・とかけてみたが反応なし。
　「ほっといたらもんてくるわ」
とキヨちゃんは言った。確かにそうかも知れない。性格は穏やかなので、誰かに危害を加えることはないだろうが、人さまの畑に入り込んでも困るし、国道に出てうろうろしたら慣れてないのだから車に敷かれてしまうかもしれない。
　ついに車を出して近所まで走ってみた。そこでは見つけられずに、すぐに取って返したが、どうやらどこかで見ていたようで私の車について戻ってきた。
　「おバカ！心配するでえ！！」
私が叱ると、きまり悪そうにしばらくは大人しくしていた。
　今まで、テリトリー意識もなかった子供だったが、最近は他の犬のマーキングが気になる様子。大人になってきているのだろう。所謂「さかり」がつくのも時間の問題だ。これからは注意が必要だ。

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水が・・・出ない！！！

　昨日仕事を終えて、（忙しくて残業）家に戻ると断水していた。うちは山の湧水が主流で、大きなタンクに貯めて水道につないでいる。だから、ごみや粘土質が底にたまるので、年に何度かキヨちゃんが掃除したり、炭を入れ替えたりする。昨日もその予定で、水を抜き掃除したらしい。
　ところがいざ使う段になって水が出ない。バルブがいくつもあるので、占める個所や開ける個所を間違えたのかと、開けてみたり閉めてみたり山を上へ下へとするうちにこんがらがってきて、いらいらしながらいたらついに足を滑らせて坂道をさかさまに転がり落ちたという。
　幸い打ち身位ですんだが、結局水は出なかったので水道水に切り替えていた。普通なら水道水に切り替えれば、水道水は出るのだがそれすらちょろちょろしか出ない。しかも良く見ると、出してなくてもメーターが回っている。
　そんなことをしたら水道代がただ事ではなくなるので、あえて谷水に切り替えた。当然出ない。遅い時間で水道屋さんにも連絡できず。
　お風呂は前日の残り湯が日向水くらいのぬるさで溜まっていた。うちは沸かす風呂ではないので震えながらそれで行水。トイレはタンクの分だけ何とかなった。くろべえが「水くれ～」と何度も鳴く。いつもは蛇口から落ちる水しか飲まない彼も、仕方なく餌入れから飲んだ。
　今朝になってようやく水道屋さんに連絡して、来てもらった。水はエアーを噛んでいたことが主な原因らしい。それと台所は水道自体が劣化して開け閉めが内部で出来なくなっているようだ。直すには数万円かかるというので、そのまま我慢する。水道は切り替えてみたらメーターが回らなかったので、どこかに逃げていたわけではなさそうだ。おそらくエアーを噛んでいたせいか、僅かずつトイレのタンクとかに流れていたのかもしれない。
　とはいえ、水圧が数日前より落ちていることは落ちている。しばらく様子を見てだめなら、また相談しよう。しかし、水がないと・・・本当に困る。

宇宙戦艦ヤマト

　来月宇宙戦艦ヤマトの最新の映画があるらしい。「宇宙戦艦ヤマト復活編」というらしい。噂に聞いただけで、内容は知らない。
　ちょうど私たちが子供の頃は、宇宙戦艦ヤマトや銀河鉄道999など、松本零士さんの作品が流行っていた。それは夢中で見たものだ。
　DVDが色々出て、どんどんリーズナブルになっても何故か「ヤマト」だけは8000円以上をキープしていた。昔はロードショーなどでもよく見られたが、最近はそんな古い映画はしないので、ますます見られなくなっていた。
　ところが、今回復活編の記念とかでいきなり2000円を切るリーズナブルさで売り出している。中には1500円を切るものも・・・。これは懐かしい作品を見るにはありがたい値段ではないか。30年以上前の作品だ。もう他界された声優さんも何人かいらっしゃる。（意外と若いうちに亡くなられた方が多いのだけど）
　若い方は知らない作品だろうなあ・・・。復活編ってどんなのだろう。見てみたいような怖いような。

肩書がなんぼのもんじゃい

　うちのキヨちゃんは言わずと知れたマイペースである。キヨちゃんにはキヨちゃんの世界があり、基準があるらしい。その上天然ぶりが半端ではないので、色んな事が起こる。
　先日リュウが盛んに吠えるので、キヨちゃんは何事かと表に出たという。そこには見知らぬ「紳士」がたたずんでいた。
　「すいません。私○○（土地名）の△△です。」
そして、彼は名刺を差し出した。それから何やら一生懸命話をしてくれたようだが、耳が遠い上にリュウの鳴き声で聞きとりにくい。
　しかし名刺や話しぶりや時期的に、さすがのキヨちゃんもこれは選挙関係だろうとは察しがついた。
　「ああ、市会議員さんに出るんですか？」
そう聞いたキヨちゃんにその人はこう言ったらしい。
　「いやいや、その上です。」
その上という言い草が傲慢な感じがする。おそらく「市長選」に出る人で、立場的に市議より上なんですよ・・・と言いたかったのだろう。
　しかし、そんな言葉を聞いたキヨちゃんは
　「その上っていうとF谷（我が家の上の方の土地名）から来たんで？」
と澄まして言い放った。
　勿論キヨちゃんは天然であり、嫌味でもすっとぼけた訳でもないのだが、彼はかなりご立腹だったようで
　「もうかんまんわ！（もうええわ）」
と言って帰って行ったらしい。
　結果的に間違いなく我が家の２票はなくなってしまった。大体田舎の年寄りの天然に怒るようでは、市長さんなど務まるはずもない。いい薬になったんじゃない？と私は思ったが、当のキヨちゃんは
　「ほなってその上って言うけんな～。」
と大笑いしていた。
　そして大笑いしながら、くろべえの喉と間違えて、炬燵の中の私の足の裏をしきりに撫でていた。

インフルエンザ猛威

　じわじわとインフルエンザが忍び寄っている。季節性のワクチンを接種したばかりだ。当然新型ワクチンなど来ているはずもない。小学校で学級閉鎖されたというので、ピンクの玄孫まあくんに
　「気をつけてね。」
と言ったばかりだった。この子は喘息があるので、貰うと厄介だ。
　ところが今日ピンクの用事で訪問すると、ついに貰ってまあくんは寝込んでいた。もう熱は下がったらしい。ばあやんに移したら大変だからと、若夫婦が隔離して世話をしている。いつもはばやんから孫まで面倒みる姉やんも「運び屋」になっては困るので、孫には近寄らせない徹底ぶり。良きかな。
　私たちも仕事柄、貰いやすく運びやすいので、かなり神経を使っている。病院へも出入りしなければならないが、温床の様であまり行きたくはない。今日訪問した担当さんも、ご家族が
　「通院予定なんですが、連れて行くと病気になりそうで、止めようか思うんです。」
と悩まれていた。
　ただでさえご高齢で病弱なのだから、インフルエンザなど貰ったら大変である。ご家族の心配ももっともだ。
　何とか無事にやり過ごしたい。ホームにどうぞ来ませんように。スタッフに蔓延しませんように。担当様やご家族に感染者が出ませんように。

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気ぜわしい・・・

　この時期になると、もう年末が見えてきて気分的に「しんどい」。動いたり働いたりした量以上の疲労感もある。気ぜわしさに至っては、何をそんなに・・・と自分でも突っ込みたくなるほどだ。
　そのくせ、疲労感に負けて作業が進まないのだから「何のこっちゃ」という事態になる。ああ、自己嫌悪。
　明日は高松までキヨちゃんと出掛ける。ドライブやショッピングではない。父の職場の人で、随分お世話になった方が入院していると言うのでお見舞いだ。土地勘がなくカーナビもないので無事に着くか不安である。
　明日はちょうど大学時代の演劇部の先輩が、ご主人とやっている劇団の公演が愛媛県である。行きたいなあ・・・とギリギリまで悩んでいたが、お見舞いが優先だ。何しろ・・・あまりいい状態ではないらしい。
　リュウもつい二日前の早朝に胃液を吐いた。ちょっと食欲もない感じがして、病院へ連れて行こうか悩んだが、ここ二日食事もしているしはしゃいでいるし、お通じも普通なので大丈夫だろう。くろべえの病気や、クリの時に見落として手遅れだった事が脳裏をよぎって、どうしても神経質になる。
　明日は出来るだけ早く行って、早く戻ろう。あっちもこっちも心配なことばかりだ。ピンクが笑顔で頬ずりして
　「かわいい」
と言ってくれたことが、今日の私の癒しだ。
　どうか穏やかな日々が続きますように。

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衣替え

押し入れから
冬物を出そうとして
゛父ちゃんの冬物″のラベルに
手を止めた

母さんは
そのまま 暫く動けない
思い出が溢れ出す
涙も一緒に 溢れ出す

「これは軽うて着やすいのう」
そんな台詞が 聞こえる
幾つかは 形見分けして
幾つかは 手元に残した
父が確かにいた証が
静かに ここに眠っている

父ちゃん 冬が来るよ
父ちゃん うちが着るけんな
うちが 大事に着るけんな

泣きながら ハサミを入れて
泣きながら ミシンをかけて
母は 自分サイズにしたて直す

父の温もりを まといながら
母は それでも涙する

マイ フェイバリット

　よく会社などで休み時間に好きな俳優さんや歌手の話が出るといつも困る。大体みんなが言うイケメンとかに、あまり興味がない。勿論素敵な人はいるが、「今」に人ではないことが多いので、話題についていけない。
　「すずちゃんの思う男前って誰？」
しばらく考えて
　「真田広之さんとか、トヨエツとか・・・。」
　「・・・。古！！おっさんやし・・・。」
・・・。だって若いイケメンは、もはや「かわいい」である。
　大体、中学時代好きだったのは西田敏行さんだった。それも「池中玄太」とかじゃなく、時代劇の彼が大好きだった。それと森本レオさん。熱中時代で水谷豊さんに人気がある中、私は彼のファンだった。
　そもそもドラマでも舞台でもサブキャラが好きだ。個性が強いとかなりハマる。悪役ならさらにいい。
　そして今私のお気に入りは「阿部サダヲ」君である。ここのところ番宣で出まくっているが、もともと舞台で（といってもDVDだが）観て気になった。その後テレビにゲストで出た時に、まじめな受け答えや素直な笑顔にすっかりやられてしまった。実はすごいまじめな人なんじゃないかと勝手に考える。劇団にまじめで素直でしかも何でもこなしてくれる俳優がいたら、財産だよな～と自分の劇団にいることを勝手に想定して考えてしまう。
　だから、このような男前談義には入れない。しかし、ある日会社の同僚がこっそりこう言った。
　「実は私もあんまりよく分からんの。だから福山くんって言うと大抵通るから便利よ。」
　と教えてくれた。案外こういう人ほかにもいるのかな？？

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洗濯乾燥機の汚れ！

　今日はお休みだった。昨夜整体でかなりメンテしてもらったので、ちょっぴり朝ゆっくりめに起きる。お天気を確認する。微妙だけれど晴れそうである。
　前回新聞もテレビも朝から一日中雨だと言っていたので、シーツを洗うのを断念して出勤したら「ピーカン」で、苦々しく思ったのだ。逆もあるとしたら油断は出来ない。
　とにかくシーツ類も靴も洗えるものは洗った。リュウくんもお風呂に入れた。ついでに自分もリュウ君を洗い終えたらシャワーを浴びる。
　それから気になっていた洗濯乾燥機に取りかかった。乾燥機のフィルターは都度掃除しているが、見えにくい届かない所にまだ綿があるのではと、今日は綿棒を差し込んでみると、まあ出るわ出るわ！取ってから外して水洗い。排水溝のフィルターももちろん洗う。
　一番気になったのは、洗剤の投入口。水垢や洗剤カスやカビがつく。外れるのかな・・・と心配したが、ちゃんと外れた。外れたのだが・・・・。ああ、見なければ良かった。投入口は外して綺麗に洗えるのだが、外した後の本体の方が真黒である。
　松井棒もどきを作って掃除してみる。綿棒でもかなり頑張った。８割落ちたところで、私はついにあきらめた。これ以上は・・・無理。ピンクぬめりやカビ・・・。これで洗っていたと思うとぞっとする。洗濯槽を洗うコースもあるのだが、洗濯３０分以上、すすぎ４回注水なんて、電気と水がどれだけ必要か分からない。だから洗濯槽の中も綿棒などを使って掃除してから、漂白剤で空の洗濯機を回した。
　それにしてもシャワーを浴びたのは何だったのだ・・・。すでにどろどろではないか。
　キヨちゃんは山にイモ掘りに行っていたので、昼からお買い物に出掛けた。リュウがあまりにおねだりするので、リュウも一緒だ。と言っても車から降りて店に入るわけにはいかないので、車で待つ。それでもドライブが大好きな犬である。
　戻ってからリュウとピンクのお見舞いに。ちょうど玄孫の奈々ちゃんは弟とクッキーを作っていたので、私がピンクにジュースを作って飲ませた。今日は調子が良くてよくしゃべった。
　一日は短い。まだまだしようと思って出来ていない事がある。う～ん、段取り悪い。明日には出来るのだろうか？キヨちゃんくらい動けば出来るのかな？

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もうそろそろ・・・

　父の介護が忙しくなった頃から、着付けをずっと休んでいる。一周忌も終わったので、そろそろ先生に連絡してまた始めたいなあと考えている。
　実のところ、もうすっかり忘れているのでは・・・と心配なのだ。葬儀の日、喪服を着るのにも四苦八苦した。悲しさと忙しさでいっぱいなのに、先生に電話して手順をおさらいした。
　習いはじめて、一人で着られるようになっていたが、ちょうど父の状態が芳しくなかったので、とにかく正月などに着物を着た。自分で初めて着る着物が、喪服であってはならないとどこかで嫌な考えがよぎっていた。
　来年の正月は久しぶりに着物でおしゃれしたい。一緒に初詣する友人は来年は新婚さんなので誘えないから、お出掛けなし・・・かな？
　そのためにも、そろそろ習いに行かなけりゃ。衝動買いしてまだ袖を通していない着物もあるのだし。

　＊大暴れの後ちょっと反省しているリュウくん。