一度キヨちゃんの目の前で、柿を取り尽して帰って行った猿の一団は、その後ぱったり家の近くには来なくなっていた。
ところが、最近また食べ物が無いのか来るようになっている。幸いまだ畑などに被害は無いが、朝の散歩でも出会ったりする。
先日ヘルパーさんが家の近くに仕事で出向き、猿に会ったと言う。
「お母さん、仕事に熱中してたけど大丈夫かな?リュウ君いるから大丈夫よね。」
彼女はそういって教えてくれた。
仕事から帰ってキヨちゃんに聞いてみると、やはり猿たちは家のそばまで来ていたらしい。
「もう、母ちゃん、竿持って脅してな。」
とは、何とも勇ましいではないか。しかし
「母ちゃん、反撃されたら危ないけん、そっとしとかな。」
である。
そして
「ほんで、リュウは?」
と聞いてみた。すると笑いながら
「リュウや、吠えもせんし、リュウ!リュウ!って叫んでも、音沙汰ない。見たら、庭の木の陰に隠れてじっとしとんでよ。ありゃ、番犬にならんわ。」
と言った。
優しすぎるリュウは、逞しいキヨちゃんに任せてしまったようだ。この頼りなさがまた、可愛かったりするんだよね。
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「お母さん、仕事に熱中してたけど大丈夫かな?リュウ君いるから大丈夫よね。」
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仕事から帰ってキヨちゃんに聞いてみると、やはり猿たちは家のそばまで来ていたらしい。
「もう、母ちゃん、竿持って脅してな。」
とは、何とも勇ましいではないか。しかし
「母ちゃん、反撃されたら危ないけん、そっとしとかな。」
である。
そして
「ほんで、リュウは?」
と聞いてみた。すると笑いながら
「リュウや、吠えもせんし、リュウ!リュウ!って叫んでも、音沙汰ない。見たら、庭の木の陰に隠れてじっとしとんでよ。ありゃ、番犬にならんわ。」
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