今日は珍しくくりりんとお休みが合った。こんな日は滅多に無いので、久しぶりに出掛ける約束をした。くりりんは気になっている車の試乗がしたいと言っていたし、私もお誕生日が近いので、一緒にサンダルを見て欲しかった。ただし、キヨちゃんがいるので、タイトなスケジュールで出掛けて、早めに帰ろうねと話していた。
さて、昨夜である。家の壁の汚れを近所のおじさんを雇って掃除すると言う。実は春先だったか、私たちがしようと思ってキヨちゃんに進言した時、
「業者(プロ)を雇って掃除して貰って、綺麗にコーティングもしてもらうからいい。」
と言っていたので止めた経緯がある。ところが、その業者さんが忙しいのか少しも話は前に進まず、壁はどんどん汚れるし・・・で、ついにキヨちゃんも頼むことにしたのだが、キヨちゃんの中ではそのあたりの話はごちゃごちゃで、私たちがしようとしたことはもう頭に無い。誰も掃除しないからキヨちゃんが人を雇うことになる・・・となるのだ。
で、掃除するとなると家の方が汚れないようにブルーシートなどを巻いておかないとドロドロになるのだが、いつ始めるのかも分からないし、夜から巻いていたら寝苦しくて眠れもしないので、そのままにしていた。
すると早朝5時過ぎにおじさんはやってきた。キヨちゃんに起こされて跳び起き、くりりんと二人で大急ぎでリュウの小屋やら荷物やらを片づける羽目に・・・。先に言ってよ。
それからキヨちゃんは仕事を見つつ、畑の草取り。キヨちゃんもおじさんも涼しい内に・・・の口であるが、私もとにかく掃除をして、キヨちゃんの引いた草を処分して、キヨちゃんに出掛ける事を伝えた。
すると予想通りではあったが途端に機嫌が悪くなる。
「お~お~、お前らはええ御身分じゃなあ。母ちゃん一人があずったら(苦労したら)ええんじゃ。」
と来た。
「あのな、私ら滅多に休みも合わんし、他の休みは大概母ちゃんの用事しよるけど。それに私も誕生日が近いけん、くりちゃんにおねだりの一つもしたらいかんのかえ。」
そう言うと、すっかり娘の誕生日など忘れているキヨちゃん(まあ、毎年だが)、しぶしぶ、
「行ってきたらええわや、気を付けて行けよ。」
と言った。
それから二人でお出掛け。くりりんはお目当ての車の試乗をし、私は靴を探したが、結局買いたいものは見つからなかった。
食事はくりりんが食べたいお肉をガッツリ食べたので、当分食べなくて良い感じだった。キヨちゃんとの食事は柔らかいお肉が少しあればいいが、くりりんは少々硬くてもガッツリ食べたいので、こういう時に食べるようになる。
キヨちゃんから頼まれた買い物も済ませ家路に。途中訪問看護から電話。どうやらキヨちゃんが明日のリハビリを断わったらしい。おじさんが掃除に来ているので、それどころでは無い気分なのだろう。しかしリハビリはなるべくして欲しいので、来てもらうようにした。そもそも、気に入ったイケメン理学療法士なら絶対休まないのだが、看護師さんだったり気に入らない理学療法士だとサボろうとするのだから、我儘である。
帰りついてその事を伝えると、
「せっかく断わったのに!あの人は嫌じゃ。」
と言う。もし、その看護師が人間的にどうかとかレベルがどうとか言う話なら、ある程度相談もするが、少しこうしてほしいと伝えれば済む程度の話である。
以前は自主トレもストイックにしていたキヨちゃんだが、最近は色々理由を付けて全くしていない。だからこそ、リハビリは必要なのだ。
私に叱るように言われたのが気に入らなかったのか、食事に出てきたくりりんに当たり散らす。くりりんがおじさんに挨拶が無いというのだ。当然、朝は会ったので挨拶しているが、キヨちゃん的には戻った時に
「今日はお世話になりました。」
と言って欲しかったのだ。ただ、くりりんにしてみれば、キヨちゃんも私も言っているのだし、わざわざ出て家族総出で言わなくても良いじゃないかと思ったのだろう。まだ明日もあるのだしと。
まあ、それ自体はキヨちゃんの言い分も分かるのだが、言い方がとても酷かったので、くりりんは「せつないから」と夕飯後部屋にこもってしまった。
せっかく休みがあったのに、せっかくの久々のデートだったのに、何でこうなるかな?
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