すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

人事異動

2008-03-30 00:53:00 | ひとりごと
 夜勤明けで、上司に呼ばれた。予想はしていたが、異動だった。しかし、部署は意外だった。言葉は耳に心地の良い文句が並んでいたが、本心ではあるまい。それでも、前向きに自分の勉強と引き受けた。
 気持が悪いことに、4月1日から異動するというのに、当日まで誰にも言うな・・・と言われた。現場が混乱するから・・・と言うのだが、黙っているほうが混乱すると思う。後何人動くかは知らないが、間違いなく夜勤の出来る人間が一人減るわけで、それだけでも人手不足の現場はパニックだ。しかもいきなり異動では、担当も何も引き継ぎすら出来ない。引き継ぎをして、ちゃんと挨拶をして・・・という段取りはいっさい踏ませてもらえないようだ。おかしな会社である。
 夜中まで仕事して、みんなが帰ってから、こっそり荷物をまとめた。担当している入所者のことも、少し片づけた。まるで夜逃げじゃないか、不義理ほど嫌な物はないのに・・。
 来月の休みもどうなるか分からない。父の通院介助があるので、私としては特養の方が良かったのだ。ここなら休みは平日だし、夜勤でも午後からの勤務でも介助は可能だった。しかし、通常土日が休みの部署は休みが取りにくい。休日出勤もあるが、まだ私が使えないのだから留守番は無理だろう。
 仕事そのものも不安がいっぱいだ。しかし、それも含めて「勉強」なのだろう。とにかく頑張るっきゃない。幸い異動先の同僚はいい人なので、胸を借りよう。

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とことん!石ノ森章太郎・・・観てます。

2008-03-29 00:11:38 | ひとりごと
 世代的に「石ノ森章太郎」さんの作品には思い出がある。と言っても、男の子のように「語る」ほど詳しいわけではないし、田舎でテレビがほとんど映らなかったので、観られた作品も少ない。
 それでも、これが先生の作品だと知らない人でも、どれかは必ず目にしているほど作品の幅は広い。そこがすごいと思うのだ。今回BS2で特集をしているので、とても楽しみに観ている。古い作品で「佐竹と市捕物控」も観ることが出来た。原作がすごく読みたくなった。
 私が子供の頃観ていたのは「星の子チョビン」「仮面ライダー」だけれど、観られなかったのにすごく気になっていた作品が「サイボーグ009」である。ずっと後になって再放送でわずかに2回くらいしか観られなかったのに、胸に残る作品だった。
 その「009」が未完の作品だと今日知った。先生が亡くなって10年になる。病床で最後まで構想を練ってノートに書き記し、息子さんに託したとのことだった。ご長男の小野寺丈さんは俳優や劇作家をしている方で、託された未完の作品を「小説として」創作中だという。
 実は若い頃東京に芝居を梯子しに行った時、友人から貰ったチケットで、小野寺さんの舞台を観たこともあった。それも含めて勝手に「懐かしいなあ」と感慨深く感じた。
 困った・・・。今更はまって買い込みそうな気分だ・・・。困った・・・。


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ジャムトースト

2008-03-26 23:50:38 | うちのキヨちゃん
 うちのキヨちゃんは目が悪い。といっても、キヨちゃんが見えないのは単に視力の問題ではなく、注意が足りないことが多い。以前の記事で、顔にペンキを塗った話を書いたが(とばとば・・・参照)だいたいがおっちょこちょいなのである。
 父は朝はパン食である。以前はマーガリンやバターが多かったのだが、最近はジャムトーストが多い。結局本当はご飯が美味しいのだが、パンの方が軽くて食べやすいからパン食にしているだけで、味に飽きてしまうのだ。だから時々好みが変わる。
 先日キヨちゃんがパンの用意をしていると、何だか不思議な匂いがした。
 「父ちゃんな、苺のジャム飽きたんやと。ブルーベリーがいいって言うんよ。」
そういいながら、準備していた。しかし、そこで私は首を傾げた。ブルーベリージャム・・・?買い置きがなかったはずだ。そう思ってよくよく見ると、キヨちゃんがトーストにびっしり塗っていたのは「海苔の佃煮」だったのだ。
 一体何をどう間違えたらこんな事態になるのだ。1枚塗り終えるまで気づかないところがキヨちゃんのキヨちゃんたる所以である。

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介護者は病気になれないパート2

2008-03-25 02:08:46 | ひとりごと
 24日、身体が重くてなかなか起きられなかった。出勤は午後からだったので、ちょっとだらだらした。
 父のお通じがない。早めに下剤を飲んだが出ない。2回目の下剤も効かなかった。もう一週間になるから問題である。朝、行くと
 「今日は出そうな感じがする。」
というので、ポータブルトイレに座って貰った。わずかに卵三分の一個分。浣腸しても、坐薬を入れても反応なし。
 病院に連絡し、もう一度浣腸して出なければ明日通院という話に決まった。
 後ろ髪を引かれながら出勤。真夜中に戻ると電気がついていた。部屋に行くと、今しがた排便がったとのこと。ほっとして、戻ろうとするとめまいを訴えた。
 低血糖かと調べたが、血糖値は高いくらいだ。かといって過血糖というほどでもない。血圧も正常値だ。酸素もちゃんと来ている。貧血のせいかもしれない。そう考えているうちにめまいがおさまったので、入浴した。
 風呂から上がると、キヨちゃんが呼びに来た。行くと父が嘔吐している。親友ナースに時間の考えずに意見を求めた。とりあえず酸素をあげてみた。そのうち便意があってまた排便があった。それで随分楽になったらしく、嘔気は治まった。
 口をすすいでもらい、汚れたシーツをキヨちゃんと換えた。一段落したら
 「父ちゃん、何か食べたい。」
・・・。出る物出たらお腹空いた???夜食の準備をする。
 今は何時だ?介護者は本当に病気になんかなってられないのだ。

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介護者は病気になれない

2008-03-23 23:37:10 | ひとりごと
 昨日、親友ナースと年若い友人と3人でお出かけした。二~三ヶ月に1度の観劇である。お芝居は面白く、ランチも美味しかった。そこまでは良かったのだが・・・。
 昼過ぎから何だか嫌~な感じの頭痛がしていた。
 「頭痛い・・・。」
 「何か(霊)乗っとんちゃうん?」
 「そうかも~。」
などと言っている内は、まだどうということもなかったのだ。けれど、そのうちどんどん肩と頭が重くなってきた。次第に無口になっていく。
 「ことうないん(大丈夫なの)?薬飲む?」
 こんな事まで仲良しでなくてもいいのだが、彼女たちも頭痛持ちで誰かは常備薬を持っている。しかし、残念ながら私は頭痛のひどいときは、薬を飲むと必ず嘔吐する。だから飲めないのだ。
 「あかんわ。絶対吐く・・・。」
 それから車での帰り道、3カ所のパーキングなどでトイレタイム。ひたすら吐いた。吐いてしまえば、かなり楽になったが、それでもくらくらしていた。
 「どうする?帰りに病院寄って点滴してもらう?」
親友ナースはそう言ってくれたが、断った。
 「いかん。父ちゃん心配する。わけなく遅くなるって言えんし、言うたら母ちゃんも心配するけん。」
 「ほう?ほんなら帰るけど、なんかあったら電話しないよ。」
 そんな私が吐いている間に、友人たちは私の勤務の交代要員を探してくれていた。実は今日は4時半起きの予定だったのだ。さすがに無理だろうと、日勤と交替できるように段取りしてくれた。
 家について、キヨちゃんにばれないようにこっそりと着替え、トイレに向かった。
 そこへ気配に気づいたキヨちゃんがやってきた。嫌な予感がした。気配で気づくと言うことは寝ていない、何かあるということだ。
 「もんとん?(帰ってる?」
 「うん。ごめん、寝よるか思うて声かけなんだ。」
 「父ちゃん、夕方せこかってな(体調悪くて)。顔が真っ黒になって・・・。」
 「え!ほれいかんでえ!何か詰まったん?」
 「いや、ほんなんでない。熱もないし、血圧も普通やし、血糖値も悪うない。脈は速かったけど・・・。しばらくしたら、顔色もんたけん。」
 「ほんな時は電話せな。」
 「ほなって、びっくりして飛ばしたら、車で事故するかもしれんでえ。お前まで怪我したら、母ちゃん心細うておれんなる・・・。」
 父の寝室に行くと、落ち着いている様子で安心した。声を掛けると
 「ことうないぞ。遅かったな・・。」
と言った。
 「何かあったら起こして。」
 体調の悪さと、心配でなかなか寝付けなかった。幸い父も変わりなく、私も何とか仕事には行けた。
 職業柄病気は出来ない。そして、自宅で介護をするものはもっと病気は出来ない。とはいえ、人間だから病気する。出来るだけ元気でいることが条件だ。支えてくれる周りの人や家族の協力がない人は、きっとこんな些細なことで自分を追いつめてしまうのだろう。
今夜、私の不調を知らないキヨちゃんは、大好物のカレーを作って待ってくれていた。心と胃にちょっと重いカレーだった。

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しだれ梅その後

2008-03-21 22:49:52 | ひとりごと
 雨が結構続いた。その間に我が家の梅は咲き誇り、さくらんぼも花がぼちぼち咲き始めた。春・・・だなあと思う。しかし、花冷えとは良く言ったもので、暖かくなったかと思うと急に冷え込んだりする。
 この時期は、体調管理が難しい。私たちでもそうだから、病人やお年寄りは尚更である。十分分かって介護していても、この時期は体調不良者が多く辛い季節である。
 幸い父の風邪も大したことがなく終息し、私が少し咳があるもののこちらも大したことはない。せらう(競う、やきもちをやく)ように風邪をひいたと言っていたキヨちゃんは全くもって大丈夫である。
 明日はお出かけ。さて、春の装いでいいのか、肌寒いのか???

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医師不足、本当に医師がいないの??

2008-03-19 20:12:03 | ひとりごと
 父の風邪は少しましになった。熱はまだ少しあるがご飯は食べられる。私も少しはましである。一人元気だったキヨちゃんがついでのように咳が出始め、家族揃っての風邪っぴきになった。
 本日父の通院。県立病院の「泌尿器科」と「糖尿外来(内科)」。父は他に「脳外科」と「循環器」と「呼吸器(内科)」と「耳鼻科」と「眼科」を受診している。眼科はもう異常がなければ受診不要だし、耳鼻科は半年に1回でよい。脳外科は3ヶ月に一度。循環器は近所の診療所に移ったので、残りの3つを着き1回のペースで受診している。
 今日糖尿外来に行くと、担当医が
 「実は私今月いっぱいで大学病院に戻るんです。他のドクターも何人かお辞めになるので、引き継ぐことが出来ません。紹介状を書くので、近所の診療所で診てもらってください。」
と言った。
 県立病院とは言え、医師不足は深刻である。脳外科は医師が減っててんてこ舞いしているし、耳鼻科は「パート医」しかいなくなり、医師が来る週3日以外は閉まっている。そこへ一番混む内科の医師が減るのである。これはゆゆしき事態ではなかろうか。
 医師も介護職もどこも人が足りない。かといって、レベルを下げて増やされたのではたまらない。優秀な医師がいても、需要と供給のバランスが取れていない。志の高い医師はいないのか?と叫んでみても、同じ免許を持っていたら、出来れば忙しくなくて訴訟とかのリスクがなくて・・・という科を望むのも仕方あるまい。
 そう考えれば救命救急や小児科産婦人科などの医師は本当に大変なのだろう。
 十分分かってはいるが、何とか医師が増えて欲しい。そうでなくても田舎は次々「じいちゃんドクター」が他界して、医師不足なのだから・・・。

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風邪引き!!!

2008-03-18 21:48:30 | ひとりごと
 二三日頑張ったら、父が熱を出した。風邪である。ついでに私も風邪をもらった。ありがたいことにキヨちゃんは無事である。
 明日は父の通院。三人して頑丈にマスクして行かねば・・・。私も今日は早くから自室にこもっている。早く治りますように・・・。

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レッド、ピンクと山頂に行く

2008-03-17 20:06:55 | ひとりごと
 先日夜勤明けの私は、洗濯を終えて昼食を終えてようやく眠ろうとしていた。うとうとし始めた頃、父から電話。(父の携帯から私の携帯に)
 「寝よる?」
 「うん。」
 「・・・ほな、ええ・・・。」
それだけ言って電話は切れた。その後、またようやくうつうつし始めた頃、また電話。
 「寝たかあ?」
 「どしたん?」
 「椅子出して、庭に出たい。」
 調子が良さそうなので、父を庭に出した。しばらく猫を抱いて庭でひなたぼっこした。
そのうちキヨちゃんが畑から戻ってきた。留守番が戻ったのを知ると、
 「山の上まで行きたいな。」
と言い出した。
 お天気もいいし、父の調子も良さそうなので、早速車に乗せて出発した。途中父の90歳を越える姉を畑から連れだして、一緒に山頂へ。弟を子供と一緒に育てた婆ちゃんにとっては、父は今でも子供なので、手を引こうとしたり支えようとしたり。ふたりとも杖が必要なのだから、私はひやひやだった。
 「頼むけん、一人ずつ動いてや。ふたり一緒には私支えられん!」
 しばらくそこでひなたぼっこして、すぐに戻った。本当は親戚の墓参りがしたかったようだが、足場が悪く断念し、車の中から手を合わせた。
 春爛漫。レッドが愛車に乗る日も近いかもしれない。

2008/3/17の記事
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しだれ梅

2008-03-16 10:02:11 | ひとりごと
 春の足音が少しずつだが確実に聞こえている。近所の梅は満開である。
 これは我が家のしだれ梅である。まだまだ花は少しだけれど、咲き始めている。もともとこの後ろに白梅のしだれ梅があって、合わせて紅梅を買い足したのだ。白梅はキヨちゃんの誕生日に鉢植えで買ったのだが、今では身長を遥かに上回った。紅梅も苗木で買ったが、同じく身長を上回っている。花をたくさんつけて、梅の実もなる。嬉しいのだが、勢いがありすぎて先輩木のブルーベリーが負けてしまい、折れてしまったのは残念である。
 また満開になったらアップしますね。

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