四国もいよいよ梅雨入りした。鬱陶しい季節である。そのせいか、ひたすら身体がだるい。夜も早くから眠ることが多く、早くからうたた寝して、それから目覚めて行動することが度々ある。
梅雨は鬱陶しいが、水不足を思えば降ってくれないのも困る。だから、しばらくは辛抱辛抱。それに雨に洗われた山は美しくて好きだ。
子供の頃、大雨の降る日曜日。窓を開けてぼんやりと地面に流れる雨を見ていた。ずっと見ていると、浮かんだ舟に乗ってるような錯覚にとらわれて、何となく心地よかったのを覚えている。
大人になると、そんな余裕もなく「鬱陶しい」で終わってしまうけれど、ちょっと心のゆとりが出来たら、子供の頃のように窓から眺めてみるのもいいかな?
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梅雨は鬱陶しいが、水不足を思えば降ってくれないのも困る。だから、しばらくは辛抱辛抱。それに雨に洗われた山は美しくて好きだ。
子供の頃、大雨の降る日曜日。窓を開けてぼんやりと地面に流れる雨を見ていた。ずっと見ていると、浮かんだ舟に乗ってるような錯覚にとらわれて、何となく心地よかったのを覚えている。
大人になると、そんな余裕もなく「鬱陶しい」で終わってしまうけれど、ちょっと心のゆとりが出来たら、子供の頃のように窓から眺めてみるのもいいかな?
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今朝離れに行くと、父はトイレに座っていた。便意があったので急いで来たらしい。
「歩いたら、ちょっとしんどうなった。」
そう言う父。部屋にはポータブルトイレがあるのだが、ぼんやりして見過ごしトイレまで来たらしい。
付き添っていると、愛猫のくろべえが母屋からやって来た。父の足下にうずくまり動かない。心配しているのやら、遊んで欲しいのやら、真意の程は分からないがにゃおんにゃおんと切なげに鳴く。
「くろべえ、気持はありがたいけど、お前が父ちゃんの足下におったんじゃ、父ちゃん歩くのにつまづいたら困るんじゃ。」
そう言って、私はくろべえを強制退去させた。
それからしばらくして、父を支えてベッドまで誘導した。排便後は「大仕事」の後なので、いつも疲れてしまう。酸素をあげて安静にして貰った。
朝食の用意をして父の寝室に向かったキヨちゃんが戻ってきて、大笑いしながらこう言った。
「父ちゃん、トイレ行ってしんどうなったんじゃな。ポータブルに座るつもりが迷子になったって言いよったわ。ほんで、トイレに行ったら帰り道がわからんなって、しんどうなったって。ほしたら、くろべえが来てにゃおんにゃおん鳴いて、こっちこっちって道案内してくれて、戻れたって言うんでよ。」
ええええぇぇ!!!私はあぁ!!!
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そう言う父。部屋にはポータブルトイレがあるのだが、ぼんやりして見過ごしトイレまで来たらしい。
付き添っていると、愛猫のくろべえが母屋からやって来た。父の足下にうずくまり動かない。心配しているのやら、遊んで欲しいのやら、真意の程は分からないがにゃおんにゃおんと切なげに鳴く。
「くろべえ、気持はありがたいけど、お前が父ちゃんの足下におったんじゃ、父ちゃん歩くのにつまづいたら困るんじゃ。」
そう言って、私はくろべえを強制退去させた。
それからしばらくして、父を支えてベッドまで誘導した。排便後は「大仕事」の後なので、いつも疲れてしまう。酸素をあげて安静にして貰った。
朝食の用意をして父の寝室に向かったキヨちゃんが戻ってきて、大笑いしながらこう言った。
「父ちゃん、トイレ行ってしんどうなったんじゃな。ポータブルに座るつもりが迷子になったって言いよったわ。ほんで、トイレに行ったら帰り道がわからんなって、しんどうなったって。ほしたら、くろべえが来てにゃおんにゃおん鳴いて、こっちこっちって道案内してくれて、戻れたって言うんでよ。」
ええええぇぇ!!!私はあぁ!!!
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5月が終わろうとしてるだけなのに、何でこんなに暑いのだろう。今日は1日車で走ったら、かなりばてた。本当は着付けの日だったのだが、やめておいた。まだ3日勤務がある。体力を回復しておかなければ。
ヘルパーさんは偉い。夏の暑さはこんなものじゃなかろうし、冬の雪や凍結も厳しいはずだ。介護職をしていて、真夏の入浴介助もサウナ状態できつかったはずなのだが、慣れない暑さのせいだろうか。よく見ると、腕は日焼けしている。
この暑さのせいだろうか、昨日は気分が悪くなったり体調を崩したお年寄りが多かった。特養からもそんな話が聞こえ、ケアハウスでも何人か病院へ行ったりナースを呼んだりした。居宅のお年寄りも、家族から「夕べは・・・」と不調の報告があった。
うちの父にしても夕べは「寝苦しい」と夜中に電話があった。身体が焼け付く・・・と冷房を入れていたので、即刻消した。さすがにそれほどの暑さではなかったのだが、体感温度が高かったのだろう。
水分をしっかり摂らなくては。お年寄りだけじゃない、気を付けないと脱水や梗塞に繋がる。介護にあたるものは、まず自分の体調管理が必要である。しかし分かっていてもついつい抜かってしまう。本当に気を付けよう・・・。
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ヘルパーさんは偉い。夏の暑さはこんなものじゃなかろうし、冬の雪や凍結も厳しいはずだ。介護職をしていて、真夏の入浴介助もサウナ状態できつかったはずなのだが、慣れない暑さのせいだろうか。よく見ると、腕は日焼けしている。
この暑さのせいだろうか、昨日は気分が悪くなったり体調を崩したお年寄りが多かった。特養からもそんな話が聞こえ、ケアハウスでも何人か病院へ行ったりナースを呼んだりした。居宅のお年寄りも、家族から「夕べは・・・」と不調の報告があった。
うちの父にしても夕べは「寝苦しい」と夜中に電話があった。身体が焼け付く・・・と冷房を入れていたので、即刻消した。さすがにそれほどの暑さではなかったのだが、体感温度が高かったのだろう。
水分をしっかり摂らなくては。お年寄りだけじゃない、気を付けないと脱水や梗塞に繋がる。介護にあたるものは、まず自分の体調管理が必要である。しかし分かっていてもついつい抜かってしまう。本当に気を付けよう・・・。
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「じいとんばあ」は介護をテーマにした詩集である。だから、詩を書くべきなのだが「じいとんばあ」がらみのエピソードがあったので、文章で紹介する。
支援センターに異動になって、直接介護をすることがなくなったが、今度は自宅で家族と向き合ったり本人のテリトリーで向き合う必要が出てきた。まだまだそのことに慣れずにいる私だが、少しずつコミュニケーションをとれるようになってきた。
先日、デイサービスに顔を出した。担当している利用者さんが来ている時は、自宅より確率よく会えるので助かる。ちょうどタイミングが合わず入浴中だったので、壁面構成などを手伝いつつ、待っていた。
そこへ一足早く戻った利用者さんの一人が、たまたま昔からの知り合いだった。亡くなった彼女のご主人と、私の父が昔同じ職場だったのだ。
「おばちゃん!」
声をかけると、彼女は怪訝な顔をした。
「私誰かわかるかえ?」
「え?誰だろ?」
「きよっさんの娘。」
「え!すず?すず?まあ!すずじゃ!」
私の名前を連呼しながら、おばちゃんは感激してくれた。
「まあ、4歳だったのに大きいなって。」
・・・。大きい?まあ、ええ大人ですもの。
「ほんであんたなんぼ(幾つ)になったんで?」
そう質問すると、ナースが意地悪く(笑)こう言った。
「当時○○さんは幾つだったん?計算してみんけん。」
「えっと当時私は30代・・・今私は・・・。まあ!すず!そんな年?」
よ、余計な事を・・・。そして当然な質問。
「ほんで、まだ嫁に行ってないん?」
「・・・うん。」
そんな懐かしいやりとりの後、私は担当サンとの面会をして、事務所に戻った。
その日の夜、居合わせたナースからこんな話を聞いた。おばちゃんは私との再会がとても嬉しかったようで、その後も繰り返し話したらしい。そして、送りの車の中でもひとしきり話した後、こう締めくくった。
「ああ、ほんまに会えて良かった。まさか“たま子”に会えるとは思わなんだ。」
・・・。たま子って。たま子って誰や??
ナースは名前の間違え方があまりにおかしく、しばらく他の職員とつぼにはまってしまったらしい。
「でも、ほかの似た名前いくらでもあるのに、なんでたま子なんやろ?」
そう私が言うと、ナースはこう解説した。
「すずが転がるように丸いからちゃう?」
・・・・。すずしろ改め「たま子」です。
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支援センターに異動になって、直接介護をすることがなくなったが、今度は自宅で家族と向き合ったり本人のテリトリーで向き合う必要が出てきた。まだまだそのことに慣れずにいる私だが、少しずつコミュニケーションをとれるようになってきた。
先日、デイサービスに顔を出した。担当している利用者さんが来ている時は、自宅より確率よく会えるので助かる。ちょうどタイミングが合わず入浴中だったので、壁面構成などを手伝いつつ、待っていた。
そこへ一足早く戻った利用者さんの一人が、たまたま昔からの知り合いだった。亡くなった彼女のご主人と、私の父が昔同じ職場だったのだ。
「おばちゃん!」
声をかけると、彼女は怪訝な顔をした。
「私誰かわかるかえ?」
「え?誰だろ?」
「きよっさんの娘。」
「え!すず?すず?まあ!すずじゃ!」
私の名前を連呼しながら、おばちゃんは感激してくれた。
「まあ、4歳だったのに大きいなって。」
・・・。大きい?まあ、ええ大人ですもの。
「ほんであんたなんぼ(幾つ)になったんで?」
そう質問すると、ナースが意地悪く(笑)こう言った。
「当時○○さんは幾つだったん?計算してみんけん。」
「えっと当時私は30代・・・今私は・・・。まあ!すず!そんな年?」
よ、余計な事を・・・。そして当然な質問。
「ほんで、まだ嫁に行ってないん?」
「・・・うん。」
そんな懐かしいやりとりの後、私は担当サンとの面会をして、事務所に戻った。
その日の夜、居合わせたナースからこんな話を聞いた。おばちゃんは私との再会がとても嬉しかったようで、その後も繰り返し話したらしい。そして、送りの車の中でもひとしきり話した後、こう締めくくった。
「ああ、ほんまに会えて良かった。まさか“たま子”に会えるとは思わなんだ。」
・・・。たま子って。たま子って誰や??
ナースは名前の間違え方があまりにおかしく、しばらく他の職員とつぼにはまってしまったらしい。
「でも、ほかの似た名前いくらでもあるのに、なんでたま子なんやろ?」
そう私が言うと、ナースはこう解説した。
「すずが転がるように丸いからちゃう?」
・・・・。すずしろ改め「たま子」です。
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庭をコンクリートにしている都合で訪問入浴を2回断った。また私のお休みに父の体調が今ひとつだったりして、自宅での入浴も出来ずにいた。
今日久しぶりに私の休みと父の体調との折り合いがついたので、久しぶりに入浴介助した。今日は足の浮腫もなく、抜群とは言わないが除水も良かった。また食事もまあまあ食べられたのだ。
シャンプーを2回して、ドライヤーもしっかりかけた。風呂から上がったら、キヨちゃんと二人がかりで出口部(透析用のチューブの出ているところ)の消毒をしたり、全身にローションを塗ったりした。
「父ちゃん、殿様みたいなのう」
と父は大変ご満悦だったので、
「殿、気分はいかがですか?」
と二人でからかった。
明日もこんな日だといいな。もっと食欲もあがって、お天気になったら外も散歩して、家族で笑う日が続くといいな。
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今日久しぶりに私の休みと父の体調との折り合いがついたので、久しぶりに入浴介助した。今日は足の浮腫もなく、抜群とは言わないが除水も良かった。また食事もまあまあ食べられたのだ。
シャンプーを2回して、ドライヤーもしっかりかけた。風呂から上がったら、キヨちゃんと二人がかりで出口部(透析用のチューブの出ているところ)の消毒をしたり、全身にローションを塗ったりした。
「父ちゃん、殿様みたいなのう」
と父は大変ご満悦だったので、
「殿、気分はいかがですか?」
と二人でからかった。
明日もこんな日だといいな。もっと食欲もあがって、お天気になったら外も散歩して、家族で笑う日が続くといいな。
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今日は午後から頭痛に悩まされた。ちょうど父も体調が芳しくなかったため、点滴を依頼しており、針を私が帰って抜けるタイミングで落としてくれていると言うので定時で上がった。
しばらく横になってからシャワーを浴び、膏薬を首や背中に貼りまくった。そうするとずいぶんましになったので、凝りと眼精疲労かもしれない。
鎮痛剤を飲むと吐いてしまう私には、坐薬や膏薬は必須アイテムである。ドリンク剤は意外と効くのだが、普段買い置きはない。
膏薬といえば、私には武勇伝がある。自慢にもならないがちょっと笑えるので紹介する。
その日、職場でちょっと問題があった。当時の指導員はやる気がなく漫然と仕事をしている感じがあった。私はひどい頭痛に悩まされながら介助の仕事を続けていたが、事故につながりそうな事があり、その指導員に対処を頼んだ。しばらくしても対応していないようだったので、再度危険であると伝えた後、私は頭痛に耐えかねて医務室に向かった。
その日の勤務のナースが
「ちょっと、かっこ悪いけどこれが効くけん。」
と言い、なんと私のこめかみに小さく切った膏薬を貼り付けたのだ。仕事柄髪は邪魔にならないようにしているので、丸見えである。それでも痛みに耐えかねて、その姿のまま寮母室で休んでいた。
そこへ戻った指導員、念を押され「仕事してない」とレッテルを貼られたことに立腹し、
「ちゃんとしてきた!人を仕事しない奴みたいに言うな!」
などと捨てぜりふをして、事務所に去っていったのだ。
当時私はまだ入社して間もなく「猫をかぶって」いたのだが、あまりの言いぐさと頭痛による後押しで、すっかり私は「切れて」しまったのだ。
「ちょっと!待て!!!」
こめかみに膏薬を貼った「お米婆さん」のごとき間抜けな姿で、頭痛で「鬼の形相」になっている私。まさか怒るとも思ってなかった私の追跡に、彼は腰を抜かさんばかりに驚き、助けを求めて走ったのだ。
「と、とにかく、ふたりで話すのはやめましょう。み、みんなで話しましょう。」
今思えば大人げなかった。頭痛がしていなければ、そこまで怒ることもなかったのだ。しかし、彼には気の毒だが今思い出しても笑えてしまう。当然居合わせた人は、わたしのお間抜けな姿を思い出すと笑えるという。
ただ、それ以来彼は私に敬語である。彼には膏薬ばばあの姿は笑えなかったようだ。ま、若さ故の失敗?
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しばらく横になってからシャワーを浴び、膏薬を首や背中に貼りまくった。そうするとずいぶんましになったので、凝りと眼精疲労かもしれない。
鎮痛剤を飲むと吐いてしまう私には、坐薬や膏薬は必須アイテムである。ドリンク剤は意外と効くのだが、普段買い置きはない。
膏薬といえば、私には武勇伝がある。自慢にもならないがちょっと笑えるので紹介する。
その日、職場でちょっと問題があった。当時の指導員はやる気がなく漫然と仕事をしている感じがあった。私はひどい頭痛に悩まされながら介助の仕事を続けていたが、事故につながりそうな事があり、その指導員に対処を頼んだ。しばらくしても対応していないようだったので、再度危険であると伝えた後、私は頭痛に耐えかねて医務室に向かった。
その日の勤務のナースが
「ちょっと、かっこ悪いけどこれが効くけん。」
と言い、なんと私のこめかみに小さく切った膏薬を貼り付けたのだ。仕事柄髪は邪魔にならないようにしているので、丸見えである。それでも痛みに耐えかねて、その姿のまま寮母室で休んでいた。
そこへ戻った指導員、念を押され「仕事してない」とレッテルを貼られたことに立腹し、
「ちゃんとしてきた!人を仕事しない奴みたいに言うな!」
などと捨てぜりふをして、事務所に去っていったのだ。
当時私はまだ入社して間もなく「猫をかぶって」いたのだが、あまりの言いぐさと頭痛による後押しで、すっかり私は「切れて」しまったのだ。
「ちょっと!待て!!!」
こめかみに膏薬を貼った「お米婆さん」のごとき間抜けな姿で、頭痛で「鬼の形相」になっている私。まさか怒るとも思ってなかった私の追跡に、彼は腰を抜かさんばかりに驚き、助けを求めて走ったのだ。
「と、とにかく、ふたりで話すのはやめましょう。み、みんなで話しましょう。」
今思えば大人げなかった。頭痛がしていなければ、そこまで怒ることもなかったのだ。しかし、彼には気の毒だが今思い出しても笑えてしまう。当然居合わせた人は、わたしのお間抜けな姿を思い出すと笑えるという。
ただ、それ以来彼は私に敬語である。彼には膏薬ばばあの姿は笑えなかったようだ。ま、若さ故の失敗?
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むかしむかしあるところに、おけいさんと言う有名な働き手がおった。その名は村中に知れるほどじゃったから、滋も噂くらいは聞いておった。 ある日滋はおじさんに連れられて、おけいさんの畑を手伝うことになった。
畑に着くと、おけいさんはまだ畑に来てはおらなんだ。朝飯の片づけや、掃除をしておったからじゃ。
「ばあやん、まだ来とらんで。」
滋がそういうと、おじさんとおじさんの兄は
「さあ、今の内じゃ。三人並んで下まで溝掘るぞ。」
といって、鍬を渡した。今日は種まきの日じゃったのじゃ。
滋が言われるまま、並んで溝を掘っていると、
「早うせんか、おけいばあさん来るぞ。」
おじさんたちはそう言って、滋をせかした。なぜ、そんなに急ぐのか滋にはさっぱり分からなんだ。男三人がどんどん掘っているのに・・・。
するとそこへ、種を持ったおけいさんがやってきた。おけいさんは豪華な笑い声をあげると、種をまき始めた。
「お~りゃおりゃ!。早うせんと追いつくぞ!」
驚いたことに、おけいさんが投げる種は、見事に三等分され、各々の溝に蒔かれておった。駈けるように種を三カ所同時に蒔くものじゃから、滋たちがどんなに掘っても掘っても、追いつきそうな勢いじゃった。
「ほりゃほりゃ、早うせんか。」
ここに来て、ようやく滋はおじさんたちがせかすわけが分かった。夢中で掘っている内、ふと滋はおけいさんの姿が見えないことに気づいた。不思議に思っておると、家の方からおけいさんの声がした。
「ほ~りゃ、みんな昼飯にするぞ!」
おじさんに促されて、手を休めて家に向かった滋は目を疑った。食卓にはバラ寿司が並んでおったのじゃ。一体いつこれを作ったのじゃろう。寿司は確かに作りたてじゃし、汁からは湯気があがっておった。
「なあ、言うたろう。おけいさんはやり手じゃと。」
おじさんの言葉に、ただただ頷く滋じゃった。
以上、スーパー主婦のおけいばあさんの話です。ここで鍛えられたら、どこでも勤まると言われたそうです。
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畑に着くと、おけいさんはまだ畑に来てはおらなんだ。朝飯の片づけや、掃除をしておったからじゃ。
「ばあやん、まだ来とらんで。」
滋がそういうと、おじさんとおじさんの兄は
「さあ、今の内じゃ。三人並んで下まで溝掘るぞ。」
といって、鍬を渡した。今日は種まきの日じゃったのじゃ。
滋が言われるまま、並んで溝を掘っていると、
「早うせんか、おけいばあさん来るぞ。」
おじさんたちはそう言って、滋をせかした。なぜ、そんなに急ぐのか滋にはさっぱり分からなんだ。男三人がどんどん掘っているのに・・・。
するとそこへ、種を持ったおけいさんがやってきた。おけいさんは豪華な笑い声をあげると、種をまき始めた。
「お~りゃおりゃ!。早うせんと追いつくぞ!」
驚いたことに、おけいさんが投げる種は、見事に三等分され、各々の溝に蒔かれておった。駈けるように種を三カ所同時に蒔くものじゃから、滋たちがどんなに掘っても掘っても、追いつきそうな勢いじゃった。
「ほりゃほりゃ、早うせんか。」
ここに来て、ようやく滋はおじさんたちがせかすわけが分かった。夢中で掘っている内、ふと滋はおけいさんの姿が見えないことに気づいた。不思議に思っておると、家の方からおけいさんの声がした。
「ほ~りゃ、みんな昼飯にするぞ!」
おじさんに促されて、手を休めて家に向かった滋は目を疑った。食卓にはバラ寿司が並んでおったのじゃ。一体いつこれを作ったのじゃろう。寿司は確かに作りたてじゃし、汁からは湯気があがっておった。
「なあ、言うたろう。おけいさんはやり手じゃと。」
おじさんの言葉に、ただただ頷く滋じゃった。
以上、スーパー主婦のおけいばあさんの話です。ここで鍛えられたら、どこでも勤まると言われたそうです。
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私は和服が大好きだ。子供の頃から、浴衣も着物も着たくて仕方がなかった。昔はおばあちゃんに着付けを習っていたのだが、いざ自分で着られる年になると、肝心なおばあちゃんがすっかり着付けを忘れてしまっていた。
私にしても、1年に1度着るか着ないかの着付けは覚えているはずもなく、まして帯は半幅帯のちょうちょしか知らなかった。
そこで数年前から念願の着付け教室に通い始めた。次は相手に着付ける・・・というところまで行き着いて、父の病気などで通えなくなり、そのうちにまたすっかり素人に戻ってしまった。
最近ちょっと父の調子が落ち着きつつあるので、思い切って再開してみた。また食欲が落ちたりして冷や冷やではあるが、何とか通っても大丈夫な範囲で落ち着いてくれている。そうなると去年衝動買いしてしまった訪問着を、今年こそは着てみたい。まずは半幅帯からおさらい。
練習なので帯と着物が合ってないのはご愛敬・・・ということで。いかがでしょう?自慢じゃないけど、和服は似合うと定評があるのだ。幸か不幸か「和服体型」キープしているし・・・。
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私にしても、1年に1度着るか着ないかの着付けは覚えているはずもなく、まして帯は半幅帯のちょうちょしか知らなかった。
そこで数年前から念願の着付け教室に通い始めた。次は相手に着付ける・・・というところまで行き着いて、父の病気などで通えなくなり、そのうちにまたすっかり素人に戻ってしまった。
最近ちょっと父の調子が落ち着きつつあるので、思い切って再開してみた。また食欲が落ちたりして冷や冷やではあるが、何とか通っても大丈夫な範囲で落ち着いてくれている。そうなると去年衝動買いしてしまった訪問着を、今年こそは着てみたい。まずは半幅帯からおさらい。
練習なので帯と着物が合ってないのはご愛敬・・・ということで。いかがでしょう?自慢じゃないけど、和服は似合うと定評があるのだ。幸か不幸か「和服体型」キープしているし・・・。
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私は日記をつけるのが苦手だ。子供の頃から日記は三日坊主だった。でも、詩を書く作業は大好きで、日記代わりに書いていた。
大人になってからも、日記とは無縁だったのだが2000年に10年日記というものを見つけ、それからは日記をつけてみた。
そこは三日坊主の私のこと、書いてみたり書かなかったりで、忙しくて忘れている時やあまり心が重いときは書けなかった。日記はもともと誰かに見せる物ではないが、何かの時に見られたら・・・と思うと、見て大丈夫な日記にしてしまう。それでも、10年日記ともなると、「ああ、去年の今日はこうしていたんだ。」「一昨年はこうだったんだ。」と思い返せるので、便利だったり懐かしかったりする。
例えば去年の18日はクリの最期の日だった。お休みで一日付き添っている。一昨年は「ハリーポッター」の最新刊を購入して読破している。3年前は「焼き肉」、4年前はMDコンポを購入している。その前は不思議と新茶の仕上がりが同じだったようで「どこに送った」と書いてある。
ブログはそれこそ「日記」である。しかも「人に公開する日記」ではないか。そのせいか、最近はもともとの日記が書けない。所謂二度手間のようになるのである。他の人はどうなのだろう。ブログと日記は別なのだろうか?
みなさんは、日記つけてますか?
ここをクリックしてお立ち寄りください。
大人になってからも、日記とは無縁だったのだが2000年に10年日記というものを見つけ、それからは日記をつけてみた。
そこは三日坊主の私のこと、書いてみたり書かなかったりで、忙しくて忘れている時やあまり心が重いときは書けなかった。日記はもともと誰かに見せる物ではないが、何かの時に見られたら・・・と思うと、見て大丈夫な日記にしてしまう。それでも、10年日記ともなると、「ああ、去年の今日はこうしていたんだ。」「一昨年はこうだったんだ。」と思い返せるので、便利だったり懐かしかったりする。
例えば去年の18日はクリの最期の日だった。お休みで一日付き添っている。一昨年は「ハリーポッター」の最新刊を購入して読破している。3年前は「焼き肉」、4年前はMDコンポを購入している。その前は不思議と新茶の仕上がりが同じだったようで「どこに送った」と書いてある。
ブログはそれこそ「日記」である。しかも「人に公開する日記」ではないか。そのせいか、最近はもともとの日記が書けない。所謂二度手間のようになるのである。他の人はどうなのだろう。ブログと日記は別なのだろうか?
みなさんは、日記つけてますか?
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