3日ほど前、後縦靭帯骨化症の手術痕辺りについて、
「たまらん痛い。化膿しよるんじゃないかと思うほどじゃ。」
と言い始めた。勿論、術後2年なのだから、今更化膿するという事は無いだろうが、傷口が痛いとか、もしかしたら中の金属が悪さしているのでは・・・と、心配が無いわけでもない。
すると翌日、
「手打ち掛け(肩甲骨あたり)が痛い。」
と左の肩甲骨あたりにシップを貼ってくれと訴えがあった。
手術痕の痛みがなくなったのでとりあえず安心していたら、昨日戻るとくりりんから、
「お母さん、腰が痛いんやって。今日は畑を上り下りしたらしいから、どこか痛めたかな?とりあえず、温めて寝るようにお風呂は準備したけど、入った形跡がない。」
と言う。
行ってみるとすでに布団の中、着替えた下着類は放置してあったので洗濯する。声掛けに、
「母ちゃん弱った。今日はあずった(てこずった)わ。歩けんなった。」
と言う。痛むのは左の腰骨辺り。腰ではないから圧迫骨折などでは無いと思うが、シャープな痛みが急にくるという。なので、歩けないわけではないが、歩いていて足が利かなくなるらしい。
幸いというべきか、今日私は休みだった。なので、通院する事に決めた。
朝起きてみると、乾燥機の中の鍋がない。いつもキヨちゃんは夜中目が覚めると、洗い物を乾かしている食器などを片付ける。夕べは辛かろうと、私が片付けたのだが、一度に入りきらなかった鍋だけ乾かしていたのだ。なにも、こんな時にしなくてもいいのに・・・と思いつつ、まあ、歩けるってことやな・・・と一安心。
病院へ行く時は杖で安定して歩けた。痛みも昨日より断然マシだというので、多分単なる「使い痛め」だろうと思うが、念のために通院。
当然、予約無しなので時間はめちゃかかり、お昼前にようやく診察。
「どうされました?」
先生の話に、
「3日前から背中が痛く・・・」
から順を追って説明した。では、診察台にうつ伏せに寝てくださいと言われ、横になるキヨちゃん。背中の傷を見た医師は、
「傷は綺麗なあ・・・。」
と一人ごち、
「痛んだのはこの辺りですか?」
と傷痕を撫でた。するとキヨちゃん。
「いや、痛いのは腰です。」
と言う。
「いやいや、腰は今だろう?先に痛かったのは?」
と耳の遠いキヨちゃんにフォローを入れる。しかし、
「背中の骨の辺りです。」
と肩甲骨の事を言う。
そこで、
「だから、それは一昨日だろう?3日前は?」
で初めて、
「真ん中が膿んだみたいに痛かったんです。」
とキヨちゃん。
「傷は綺麗ですよ。今は痛くないんですね?」
「はい。」
「で、今は腰ですか?」
と腰は腰で腰椎の脊柱管狭窄症の手術をしているので、そのことを心配して診てくれたが、結局痛いのは左だけ(大転子部)。
「手術痕とは関係ナイみたいですね。どうしますか?レントゲン撮りますか?」
と言うので、
「10日に受診にはなってるんです。」
と私。
「でもレントゲンは撮りたい。」
とキヨちゃん。
で、それじゃあ、レントゲン撮りますか~?となりかけると、
「ほんでも、レントゲン何べんもはいかんわなあ。様子見ようか。」
とキヨちゃん。
で、結局痛み止めとシップを貰って終わり。ま、ええんじゃけどな。
帰り、遅めの昼食を取る。メニューを見ながら、
「母ちゃんカツ丼がええ。」
とカツどんの定食を頼んだ。食べきれまいと、私はうどんにしたのだが、案の定と言うかそれ以上の出来事が。あろうことかキヨちゃんは、
「母ちゃん肉要らん。食べてくれ。」
とカツを私に取れと言う。
え・・・と、カツ丼のカツを抜いたら何のこっちゃである。
そして、さらに帰って一番に洗濯をする、畑に行こうとするキヨちゃん。
「大概にしないよ!今日、たった今病院行ってきたんでよ。今日くらい大人しいにしとんない!」
と叱って見たものの、聞くはずも無い。
そう言えば帰り道、立ち寄った店で近所のおばちゃんに会った。
「すずちゃんの言う事聞いて、無理したらあかんのでよ。」
とおばちゃんが言えば、
「聞きっよる。聞きっよる!黙って大人しいしとる。」
と言い切っていたなあ・・・キヨちゃん。
ほんまにほんまに、もう!である。
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