キヨちゃんの誤算？

　うちのキヨちゃんは「もったいない党」党首だが、この「もったいない」が良い場合と、とんでもなく無駄を生む事がある。
　父は生前運転していたが、高齢になってから病気も進行した事もあり免許を返納した。しかし、
　「車まで無くしては父ちゃんが可哀想。」
としばらく乗らない車が車庫にあり、ただただ時々エンジンをかけてさびないように世話していた。
　結局手放すことにしたのだが、その時の車だったか、もともとあったのか、スペアタイヤが家には８本存在した。これも父の死後、欲しいと言う人がいたのだが、何かに使うつもりだったのか思い出だったのか決して譲らず。そのタイヤはずっと庭の片隅に積み上げられていた。
　さて、それが最近になってようやく邪魔だな・・・と言う事になり、キヨちゃんもようやく捨てる気になったのだが、廃棄するための支払いが5,400円かかってしまった。
　また、家をリフォームした際、うちのばあちゃんの時代からの古いタンスが邪魔になった。それこそ、明治時代の物で、ガタも来て開け閉めもかなり力のいる引き出しも多く、しかもとてつもなく重い。
　とりあえず納屋に移して、収納に使っていたのだが、2年ほど前だったかこれもやっぱり邪魔になるからと、思い切って解体することにした。
　さて、タンスの引き出しはほとんど使っていない物などを入れていたのだが、そのいくつかはジャガイモの収納庫になっていた。なので、軽いコンテナを買い揃え、タンスを処分したとにそれに移しかえる予定にした。
　ところがいざ処分する段になって、ジャガイモの引き出しだけは残すと言い出し、重たい引き出しを３段互い違いに重ねて使用するようになる。で、コンテナはただただ無駄に積み重ねられれていた。
　さて、ようやく今回タイヤ処分のついでにとタンスの残りを処分する気になったキヨちゃん。片づけやら何やらと人を雇ってしてもらい、結局日当が7,000円かかったと言う。
　もったいない党よ・・・どこに向かう？？


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