薬の飲み忘れ

　うちのキヨちゃんは朝夕の薬がある。以前は昼もあったのだが、昼は飲み忘れが多く、また朝の薬が遅くなることもあり、先生に相談してしばらく前から朝夕になっている。
　しかし、夕飯は私たちと食べるのでまず飲み忘れはないが、朝は私たちが仕事に出てからなのでよく忘れている。
　だいたい、薬は朝に大事なものが入っている場合が多く、これが骨粗鬆症の内服のように、週１回起床時の場合は、案外キヨちゃんも意識していて、５時に起きて内服して、きっちり３０分座り、それから二度寝する・・・らしい。本当はそんな早く起きなくても、普通に起きて朝一に飲んで、その後寝ずに食事を３０分以上後にすればいいだけなのだが、何だかこだわりがあるようだ。
　しかし、仕事は朝飯前のキヨちゃんにとって、朝の薬は忘れやすい。訪問看護の日は、理学療法士さんや看護師さんがチェックしてくれるが、普段は出来ない。ここ最近本当に飲み忘れが多く、これは困ったもんである。
　「母ちゃん飲んだと思うんでよ。こうやって袋から出して、テーブルに並べて、飲んだ・・・ように思うのに、何で飲んでないんだろう。」
と言う。いや、それは飲んだつもりだけで飲んでないから残っているのだが。
　「ほんなら、母ちゃんは何を飲んだんだろう？」
・・・ってか、そもそも何も飲んでないと思うのだが。
　「（小声で）ビール飲んでたりして。」
とくりりん。おいおい・・・（笑）。

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