すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

急すぎる訃報。

2024-11-22 19:42:51 | ひとりごと
 一昨日、夕飯後家族でまったりとテレビを見ていたら、お姉ちゃんから着信。携帯の調子が悪いのか、取ろうとしたらうまく取れず、掛けなおすと話し中になっていた。掛けたばかりで話し中という事は、何かしら急いで私以外にも連絡をしているという事で、少し不安になった。
 そうしていると、話し中に掛けていたであろう親戚から電話。
 「おっちゃんが、よう無かった(亡くなった)んじゃって・・・。」
 「え?!」
にわかには信じられなかった。おじさんは確かに入院中だし、決して状態がいいわけではなかったが、落ち着いて転院したばかりだ。まだ5日目じゃないか。前日までお姉ちゃんは泊りがけで出張にも出ていたくらいだし、本当に急変だったという事だ。 あまりに急すぎて、意識のあるうちに会うことは叶わなかったらしい。
 実感の沸かないまま、昨日の夜家族でお通夜に行った。おじさんの顔を見てキヨちゃんは、
 「何でキヨ姉より先に逝くんぞ!」
と慟哭した。
 おじさんはとても穏やかな綺麗なお顔をしていた。それがせめてもの慰めだった。
 私の事を親戚で話題にしていたようで、今日の告別式では会う人ごとに、
 「色々ありがとう。小太郎まで・・・。」
と言われた。
 そう、小太郎君には、
 「お父さん、お母さんの悪い物は全部持って行ってあげないかんよ。」
と看取る時に声かけていたのだが、寂しかったのかおじさんそのものを連れて行ってしまった。
 ただ、おばさんの認知症でいざこざが増えていたりしたが、おばさんの中で悪い思い出は消えている。
 「お父さんとは喧嘩したことが無い。」
と言い、
 「今までお疲れ様でした。」
と静かにおじさんの死を受け入れ、取り乱しもせず、優しく見送ることが出来ていた。
 もしかしたら、嫌な思い出は小太郎君が持って行ってくれたのかもしれない。おじさんにはもっと元気に長生きしてほしかったけど、綺麗なお顔を観ていると、楽になったのかな・・・とも思った。

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コメント (1)
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