【写真10分教室】不安定な写真?安定と調和の仕組み
名画から学ぶ 〜写真の見方、撮り方〜 第7回は引き続き「ビジュアルウエイト」です。「ビジュアルウエイト」を活かしながら画面の中に「安定と調和」を生み出すための工夫を後世に多大な影響を与えた画家として名高い二人、ポール・セザンヌとヤン・ファン・エイクの名画から学びます。
ポスト印象派の画家として紹介されることが多く、キュビスムをはじめとする20世紀の美術に多大な影響を与えたことから、しばしば「近代絵画の父」として言及されるポール・セザンヌ。北ヨーロッパ中で絵画に革命を巻き起こした巨匠ヤン・ファン・エイク。この二人がヒトの認識特性を上手く生かして画面の中に「安定と調和」をどのように生み出したのか、そしてそれを写真に応用するとどうなるのか。具体例をあげながらご紹介しています。 構図は良いはずなのになぜかしっくりこないという悩みをお持ちの方などのお役に立てるかもしれません。 なお、わたしたちの理解や見方はあくまでの一例です。あくまでご参考までにとどめておいてください。ご自分が好きな写真こそが、ご自身にとって正解ではないでしょうか。「誰かの地雷は誰かの主食」(ねほりんぱほりん - NHK -)の精神をみなさんと共有できることを願っています。 東京カメラ部代表 塚崎秀雄
第1回:なぜ、絵画から学ぶのか? • 【写真10分教室】なぜ、絵画から学ぶのか? 第2回:主題の明確化(その1) • 【写真10分教室】名画から学ぶ写真の視線誘導(リーディングライン)編 第3回:主題の明確化(その2) • 【写真10分教室】主題を明確にする構図など 第4回:主題の明確化(その3) • 【写真10分教室】ゴヤの名画に隠された写真のヒント 第5回:主題の明確化(その4) • 【写真10分教室】モナ・リザの秘密が伝える良い写真の正解とは 第6回:ビジュアルウエイト • 【写真10分教室】写真に重力?ヒトの認識特性を活かせ