陸自先発隊、南スーダンへ出発=駆け付け警護任務、PKO派遣―青森
南スーダンの国連平和維持活動(PKO)で、新任務「駆け付け警護」が付与された陸上自衛隊第9師団(青森市)を主力に編成する第11次隊(隊長・田中仁朗1等陸佐)の先発隊が20日午前、現地に向け青森空港を出発した。
第11次隊は青森駐屯地(青森市)の第5普通科連隊を中心に、八戸(青森県)、弘前(同)、岩手(岩手県)、秋田(秋田県)、船岡(宮城県)の各駐屯地の隊員らで編成。先発隊は約130人で、民間機で南スーダンの首都ジュバに21日(日本時間)に到着する。今後、主力1波(約120人)、主力2波(約100人)も順次出発する。
駆け付け警護は、離れた場所にいる国連やNGO関係者らが武装集団や暴徒などに襲われた場合、要請を受ければ自衛隊員が駆け付けて救出する任務。正当防衛などだけでなく、暴徒を排除するためなどの警告射撃など任務遂行のための武器使用が認められる。陸自第7師団(北海道千歳市)を主力とする第10次隊と交代する12月12日から駆け付け警護が実施可能になる。
一方、第10次隊の先発隊員約60人は20日、新千歳空港に帰国した。第7師団の駐屯地で取材に応じた先発隊長の蝶野元希2等陸佐(46)は、現地の治安情勢について「ジュバで銃撃戦はあったが、命の危険は感じなかった。事前の情報よりもかなり平穏だった」と語った。
******************************************************************************
南スーダンへの自衛隊派遣は国際平和協力の一環です。
とはいうものの、自衛隊員に犠牲者が出ない事を祈り、危険なら撤退も考えて欲しいと思います。
しかし、危険地域だからこそ、民間ではなく自衛隊が派遣されるとも言えるのですが・・・。
現地で何をするかというと、主にインフラ整備のようです。
ですから、危険地域でなければ民間業者が請け負える仕事内容です。
南スーダンは落ち着いていて平穏なところとの政府発表ですが
外務省の危険情報によると、危険度マックス、全土に退避勧告が出ています。
比較的安全と言われていた首都ジュバも最近レベル3からレベル4に引き上げられています。↓
http://www.anzen.mofa.go.jp/info/pchazardspecificinfo_2016T120.html#ad-image-0
本情報は2016年11月21日(日本時間)現在有効です。
南スーダンについての海外安全情報(危険情報)の発出【ジュバ市の危険情報を「レベル3」から「レベル4」へ引き上げ】
そもそも南スーダンへの派遣は国益に適うのか否か。
石油産出国ですが将来的に輸入する可能性があるのか否か。
(内陸部なのでインフラ整備が必須。輸送費等コストも勘案すべき)
また今年7月には政府軍と反政府勢力の衝突で150人以上の犠牲者が出ています。
https://matome.naver.jp/odai/2146810173713717601
ニュースでは「駆け付け警護」が付与される事だけを問題にしていますが
ちょっと観点がズレている気がします。
国連やNGO関係者から助けを求められたら、救助に行くのが当たり前の事です。
そこで「危険だから無理」と断れる筈がありません。
腰抜け、意気地なし、と国際社会から蔑まれるでしょう。
青山繁晴氏によれば、南スーダンは内戦状態だとか。
日本がアフリカまで行って世界の警察気取りする必要はありません。(内向きですが・・・)
ところで最初に南スーダン派遣を決めたのは民主党野田政権でした。
野田佳彦氏は国会で派遣を決めた経緯とその頃より危険が増している事を国会で発言して欲しかったです。
民進党も反対ばかりする若手に質問させず、野田元首相が当時の事も含めて発言すべきでした。
因みに在南スーダン日本大使館が首都ジュバにあるようです。
万が一の場合は隣国への退避も考えてもらいたいです。
また日本のNGO「AAR JAPAN」は今年1月に南スーダンから撤退しています。
(日本政府が退避勧告を出した危険地へは日本のNGOを行かせないという政策によるらしい)
稲田防衛相、そして柴山首相補佐官が南スーダンを視察し、決断したと思いますが
その判断は正しかったのか、甘くなかったのかと考えてしまいます。
内戦状態とも言われている地域です。
日々刻々と現地の状態が変わっていると思うので一番よく現地を知っている自衛隊の上層部は
判断を誤ることなく、危険だと感じたら勇気ある撤退を決断してもらいたいと思います。
※参考
「駆け付け警護」
●国連のPKO関係者の安全と生命を保護する任務。
(国連やNGO職員らが武装集団などに襲われた際、武器を持って助けに行く任務)
ご訪問ありがとうございます。クリックして応援お願いします。