木村忠啓の大江戸百花繚乱

スポーツ時代小説を中心に書いている木村忠啓のブログです。

戦友? 松任谷由美

2012年07月10日 | ポップマニア
私が学生時代、西武系のスキー場に行くと、お約束のようにかかっていたのが松任谷由美だった。
彼女のファンは怒るかも知れないが、私はユーミンが大嫌いで、西武系のスキー場(特に苗場)に行くのは意識的に避けていた。
とにかく歌が下手で、高音部ともなると、思わずこちらが穴に入りたい気持ちになった。

その松任谷由美の歌を久しぶりに聞いた。
久しぶりに聞いても、松任谷由美は、相変わらず歌が下手だった。

それでも、昔ほど悪い感情は抱かなかった。
もともと、ユーミンの作詞の才能というのは凄いと思っていた。
シンガーソングプレーヤーとしての才能には疑問符が三つも四つも付いたのであるが。

当時は中島みゆきと比較されることが多かったが、今となっては後世に残る歌、と言う点では中島みゆきに軍配が上がるのだろうか。
死ぬまでヒット作を書き続ける小説家は少なくないが、死ぬまでヒット作を飛ばす歌手は稀である。
飛ぶ鳥を落とす勢いだった、松任谷由美の昨今の活動振りを見るにつけ、なんとなく戦友にも近い感情を抱いてしまう。

どんな急斜面も向こう見ずな気持ちだけで飛び跳ねていたあの頃。
怪我をしたって、その時はその時と思っていた。
決して勇気がある感情ではなくて、ただ向こう見ずだっただけ。
明日、仕事があると分かっていても暴飲していたあの頃。

今ではそんな行為はしない。
多分、進化したのだろう。
でも、もしかしたた老化したのかも知れない。
永遠のロッカーでありたいと思っているのだが。

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