木村忠啓の大江戸百花繚乱

スポーツ時代小説を中心に書いている木村忠啓のブログです。

江戸紫って実際にある色?

2008年08月16日 | 大江戸○×クイズ
問い:江戸紫とは、実際にある色である。ウソ? 本当? 答えは文末に。

桃屋の「江戸むらさき」は、時々無性に食べたくなる食品だ。学生時代、ヘビーユーザーだった名残かもしれない。シンプルな佃煮でありながら、飽きが来ない。
今ではシリーズの「ごはんですよ」のほうがよく知られるようになった感がある。
「ごはんですよ」のネーミングは明快そのもので、分かりやすいが、「江戸むらさき」のほうは、少し分かりづらい。よく利用していながらも、商品名の由来を長らく考えたことがなかった。
先日辞典を眺めていたら、江戸紫とは、実際の色であるということを知った。
辞典によると、江戸紫は、京紫に対する語で、青みの勝った紫であるという。
実際の色については、

江戸紫
京紫
(クリックで実際の色を見ることができます)

を参照されたい。
桃屋の「江戸むらさき」は、昭和25年(1950年)の発売ということであるので、それほど古くからあったわけではない。江戸前の海苔と、醤油の別名=むらさきを掛けてネーミングしたもので、なかなか秀逸なものだと思う。
当時の会長の小林氏が、何かいいネーミングがないか、と考えていたときに、ふと目にしたのが小唄の唄本。一時期、小唄の唄本の表紙は江戸紫色であったそうだ。それだけ、「粋な」色だったのだろう。
「江戸むらさき」は、当時普及しだしたテレビのCF戦略が大成功した。三木のり平氏の起用も、海苔とのり平を引っ掛けたものとして優秀なアイデアである。その三木氏が亡くなったのが1999年。もう一昔も前の話であると思うと月日の経つのも早いと思う。現在の桃屋のCFの声優は三木氏ご子息の小林のり一氏が行っているという。

答え:○

桃屋HP

和色大辞典HP



おまけレシピであるが、桃屋の「いかの塩から」を使って「塩からパスタ」を作るととてもおいしいものができる。
作り方は、いたって簡単。弱火でにんにくを炒めてから取り出し、そこにちぎったキャベツを入れて炒める。キャベツがしんなりしたら茹でたパスタと桃屋の塩から、先ほどのにんにくを入れて軽く炒めてできあがり。仕上げにクリームまたは牛乳を入れると味がまろやかになります。あとは、万能ネギや海苔を飾って完成。ポイントとしては、桃屋の塩からは、味がかなり濃いので、パスタを茹でるときの塩を少な目にすること、味付けもしなくてOK、といった点かな。あと、塩からを投入してから火を通しすぎると、みるみるうちに塩からが小さくなってしまうので、炒めすぎにも注意です。こうして見ると、かなりの怠け者レシピかも知れません。
菜といかの塩からのクリームパスタというのもおいしそう) ←クリック

(おまけのおまけ)
三木のり平氏の本名は、田沼則子(たぬまただし)という。第二次大戦中、同級生が出陣していくなか、氏には赤紙がなかなか来なかったという。確かに、則子では、戸籍係も男性だとは思わないだろう。やっと、入隊したところで終戦となったそうです。

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