木村忠啓の大江戸百花繚乱

スポーツ時代小説を中心に書いている木村忠啓のブログです。

ワルンプアン

2011年03月24日 | 日常雑感
地震があってから、早くも十日以上が経過した。今も余震が続き、原発の危機も現在進行形である。東海地方は今のところ全くといっていいほど被害がなく、平穏な日々が続いている。だからといって、もちろん浮かれていていい訳ではない。かく言う私も自分たちに何かできないかと、社内で募金集めを始めたが、口ではなんだかんだ言いながら、正真正銘の小銭しか出してくれないような人もいる。被災のことを熱く語りながら、千円札一枚をもったいぶる人もいる。募金は金額の多寡ではない、という人もいるだろう。ファーストリテイリングの柳井さんの10億円募金などを税金対策だとか、PR費用だとか言う人もいるけど、そんなことはない。思いはどうあれ、実行は貴重である。今のところ、実行力は、その人サイズの金額の多寡によってしか測れない。
人には色々な考え方があるから、一概に非難することはできない。ただ、何というか、口先だけで実行の伴わない人と話しているとこちらまで心寒くなってしまう。本当は別のところで、どーんと義捐金を出していて、社内での募金なんて偽善的で嫌だなどと思っているちょっぴりシニカルなヒューマニストなんだ、とか信じたい。
そんな中、千種近くを歩いていて「ワルンプアン」という友人のタイ料理店のガラス窓に貼ってあったビラを見て、とてもうれしくなった。ワルンプアンでは、3月14日から19日までの売上金すべてを寄付していたのである。こういった行いを為す人と知り合いになれたのは、非常に光栄だ。
人は決して一人では住んで行けない。どんな人間嫌いな人も、どこかで誰かと繋がっている。
今回の地震での被害は、いつかは修復される。しかし、災害に遭った人たちの被った思いは、決して拭い去れるものではない。それでも、被災された人たちが一日でも早く「日常」といった、平凡だけどかけがえのない日々に戻れるように、微力ながら側面援助していくのが、被害に遭っていない私たちの役目だと思う。

ワルンプアンHP

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2 コメント

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Unknown (木村春介)
2011-03-24 22:59:31
バラの花は何と呼ばれようとバラの花である、と言ったのはシェークスピアでしたっけ。人も何を言うかではなく、何を行うかが肝心だと思います。今回の件は、とても感心しました。夫婦間のコンセンサスが阿吽の呼吸で行われるあたりも凄いですね。またお店のほうにも寄らせていただきます。
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Unknown (ガラム)
2011-03-24 16:14:25
ご紹介ありがとうございます!
少し恥ずかしい・・・(笑)

キム兄さんもまた寄ってくださいね!
可愛い奥様にもお子様にもまた逢いたいです。

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