生物の形-ポリ亭のマクロ・顕微鏡写真-

 身近な動植物のマクロ写真や顕微鏡を用いて撮るミクロ写真を載せていきます。「生物の形」を気楽に楽しんでいきたいものです。

ススキ(9)綿毛-偏光顕微鏡写真-

2008-03-24 16:02:13 | Weblog
 ススキの綿毛の偏光顕微鏡写真です。前々回の写真と同じ条件で倍率だけあげて撮りました。綿毛全体が青っぽく,縁が明確に見えます。綿毛全体が青っぽいのはこの前を説明しましたように,綿毛を構成するセルロース系(多糖類)の物質の分子鎖が綿毛の長さ方向に配列しているからでう。
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春になりいろいろの花が咲き出しました。秋の花がまだ終了していないのですが,次回はとりあえず春の花を取り扱うことにします。

ススキ(8)綿毛-光学顕微鏡写真-

2008-03-24 15:55:50 | Weblog
 ススキの綿毛をさらに拡大して眺めましょう。スケールバーは書いてありませんが,綿毛の直径は10μmくらいです。中央部の綿毛に注目しますと,綿毛の縁が明確で中空になっていることが分かります。実際,これまでの写真でも分かるように内部に水が入っています。
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ススキ(7)綿毛-偏光顕微鏡写真-

2008-03-24 15:47:25 | Weblog
 ススキの綿毛の偏光顕微鏡写真です。2枚の偏光板を直交させて,その間に試料を置いて観察します。この写真は光路に1λ(赤色)の検板が挿入して撮った写真ですから,バックは赤色になっています。偏光顕微鏡の原理は省略しますが,青色に見える領域は右斜め上方向に屈折率大きい向きが配向していることを示しています。セルロース系の分子鎖が綿毛の長さ方向に配向していると考えても間違いはないでしょう。綿毛の長さ方向に分子鎖が配向しているので,その長さ方向の強さが強くなっているはずです。
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ススキ(6)綿毛-顕微鏡写真-

2008-03-24 15:39:21 | Weblog
ススキの綿毛の光学顕微鏡写真です。スケールバーは画面内に示してあります。ススキの綿毛の直径はおよそ10μmくらいであることが分かります。綿毛の内部は空洞になっているようです。このことは後で確かめましょう。
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