生物の形-ポリ亭のマクロ・顕微鏡写真-

 身近な動植物のマクロ写真や顕微鏡を用いて撮るミクロ写真を載せていきます。「生物の形」を気楽に楽しんでいきたいものです。

[#552] シロタエギク(15)-偏光顕微鏡写真-

2008-08-21 09:25:19 | Weblog
 シロタエギクの拡大した偏光顕微鏡写真です。繊維のなかで右斜め上に向いている部分が空青色に変化しています。既に説明しましたが、この結果は繊維を構成する高分子鎖が繊維方向に配向していることを示しています。
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[#551] シロタエギク(14)葉-偏光顕微鏡写真-

2008-08-21 09:20:03 | Weblog
 偏光子(P)と検光子(A)を直交させた状態(垂直及び水平方向)で前回と同じ場所の写真を撮りました。PとAが直交しているので試料のないバックは暗くなります。繊維が光学的に等方性(屈折率がどの方向でも等しい)ですと繊維全体が暗くになります。また繊維が光学的に異方性であっても繊維軸方向がPまたはAと平行または垂直であると暗くなります。
 この写真を見ますと繊維がPまたはAと平行である部分は暗く、PまたはAと傾いている部分は明るくなっています。この結果は繊維を構成する高分子鎖が一定方向に配向していることを示しています。どの方向に配向しているのかは次回の写真で明らかにします。
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関連ブログ:”高分子-ミクロの世界-”

[#550] シロタエギク(13)葉-偏光顕微鏡写真-

2008-08-21 09:11:05 | Weblog
 前回の記事で示したようにシロタエギクの葉表面には細い繊維が生えています。今回は倍率をあげて撮影しました。偏光子と検光子を平行な状態で撮った写真ですから、通常の顕微鏡写真と同様の写真になります。
 この写真で分かるように繊維がらせん状に屈曲しており、これが柔らかいタッチを与える原因です。
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