生物の形-ポリ亭のマクロ・顕微鏡写真-

 身近な動植物のマクロ写真や顕微鏡を用いて撮るミクロ写真を載せていきます。「生物の形」を気楽に楽しんでいきたいものです。

カレイの腹ひれ(6)ひれ(その2)

2007-05-11 22:04:44 | Weblog
 ”ひれ”の中央部分の落射照明による顕微鏡写真です。他の魚と共通的ですが,竹の節のような構造が見えます。”ひれ”の節の部分は棒状の部分より少し盛り上がっているように見えます。竹は節のところは硬くて強いのですが,”ひれ”の場合は,節(タンパク質)のところは柔らかく,硬い棒状の部分(タンパク質の分子鎖+Ca成分)をつないでおり,”ひれ”を微妙に動かすのに役立っています。
ミクロラボ Π(パイ) ポリ亭 参照→Yahoo!ブログ ”高分子-ミクロの世界-”

カレイの腹ひれ(6)ひれ(その1)

2007-05-11 21:57:30 | Weblog
 カレイの腹ひれの”ひれ”(体外に出ている部分)の”ひれすじ”と対応している根元部分の落射照明により撮影した顕微鏡写真です。この部分は厚く塊状ですから,透過光では影が見えるだけです。この凹凸のある”ひれ”の根元部分と”ひれすじ”とはタンパク質でしっかりと繋がっているのでしょう。扇子状の構造に一列に並んでひれが付いている尾びれとは異なり,1本,1本の”ひれ”に対応して,それぞれ”ひれすじ”があるので,尾ひれよりは微妙に”ひれ”を動かすことができるのではないでしょうか。
ミクロラボ Π(パイ) ポリ亭 参照→Yahoo!ブログ ”高分子-ミクロの世界-

カレイの腹ひれ(5)ひれすじ(その5)

2007-05-10 13:58:11 | Weblog
 カレイの腹ひれのひれすじの根元付近の落射照明法による写真です。下部の先端には孔があいているようです。体とひれすじを繋ぐのに何らかの役割を果たしているかも知れません。ひれすじを取り巻くようなフィブリル状の構造はひれすじを補強しているのでしょう。偏光顕微鏡で落射照明法を適用するのはまことに簡便な方法ですが,ペンライトで照明しながら撮ったものです。
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カレイの腹ひれ(5)ひれすじ(その4)

2007-05-10 13:44:56 | Weblog
 前回の記事に載せた写真と同場所の偏光顕微鏡写真です。偏光子と検光子を直交した状態に1λの検板が挿入して撮影した写真です。中央の太く長い領域の両側に広がる膜状の構造は空青色に加色されており,この領域ではタンパク質の分子鎖がひれすじの長さ方向に配向して,その方向の強度を高めています。
ミクロラボ Π(パイ) ポリ亭 参照:”高分子-ミクロの世界-”(Yahoo!ブログ)

カレイの腹ひれ(3)ひれすじ(その2)

2007-05-10 13:26:44 | Weblog
 カレイの腹ひれのひれすじの頭部(ひれと結合している側)の透過光による顕微鏡写真です。三角形の周辺と中央に太くて丈夫な枠があり,その間に透明な膜が張ったような構造です。
ミクロラボ Π(パイ) ポリ亭  参照:”高分子-ミクロの世界-”(Yahoo!ブログ)

カレイの腹ひれ(2)ひれすじ(その1)全体像

2007-05-09 15:39:41 | Weblog
 カレイの腹ひれの体側の筋状構造(ひれすじ)の全体像のパノラマ写真です。右側の膨れた部分がひれと結合しています。それぞれの部分の拡大像を順次みていきましょう。
ミクロラボ Π(パイ) ポリ亭  参照:”高分子-ミクロの世界-”Yahoo!ブログ”

カレイの腹ひれ(1)全体像

2007-05-07 21:43:02 | Weblog
 一列に配列したカレイの腹ひれの支持体として,ひれの体側でひれと並行して一列に配列した角質の「筋状の構造」があります。写真はタンパク質を除いてきれいにした「ひれ」(上側)とその体側の「筋状の構造」(下側)を示しています。後者の正式の名称は分かりませんが,このブログでは「ひれすじ」と称することにします。
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ミカンの袋

2007-05-06 19:55:52 | Weblog
 今回は次の課題に移行する前に一休み・・ということで,ミカンの袋の顕微鏡写真を載せます。果肉の入った半月形の袋が閉じている縁に垂直に皮を切り取って撮影しました。左は通常の顕微鏡写真,右は偏光顕微鏡写真(偏光子と検光子を直交した状態で1λの検板を挿入)です。左の写真で黒っぽい筋状の構造(右の写真で茶色)の構造は厚いところで,袋の縁側から伸びています。袋が果肉で一杯になっても壊れないよう,袋を補強する役割を果たしています。
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カレイの尾ひれ(7)先端部分の偏光顕微鏡写真

2007-05-06 15:03:38 | Weblog
 前回示した尾ひれの先端部分の偏光顕微鏡写真です。ひれを右斜め上方向に向けると空青色に加色されているので,この方向にタンパク質の分子鎖(コラーゲン)が配向し,ひれの長さ方向の強度を高めています。
 長さ方向に強く,硬い棒状の構造が柔軟な成分で連結されてひれを構成しています。
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