生物の形-ポリ亭のマクロ・顕微鏡写真-

 身近な動植物のマクロ写真や顕微鏡を用いて撮るミクロ写真を載せていきます。「生物の形」を気楽に楽しんでいきたいものです。

[#547] シロタエギク(10)葉-超マクロ写真-

2008-08-12 13:21:39 | Weblog
 シロタエギクの表面をスパチュラーの縁でこすると葉表面の毛が生えている層を容易に剥がし取ることができます。その下からは緑色の層が現れます。剥がし取った層をスライドガラスとカバーガラスの間に挟み水を加えて偏光顕微鏡写真を撮りました。倍率は×40です。試料の前後に置いてある2枚の偏光子の光を通過させる方向は平行にして撮ったので、外観的には通常顕微鏡写真と同じです。
 毛状構造はセルロース系の高分子と考えられます。毛状構造はストレートではなく曲がりくねっています。らせん状の外観のものもあります。このような構造がシロタエギクの葉の柔らかさの原因です。
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[#546] シロタエギク(9)葉-超マクロ写真-

2008-08-12 12:59:08 | Weblog
 シロタエギクの葉の感触は柔らかく、ビロードのようタッチです。葉の表面の超マクロ写真を落射照明法で撮影しました。細い毛がもじゃもじゃと生えています。この毛が柔らかなタッチを与えています。
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[#542] シロタエギク(5)花芯-超マクロ写真-

2008-08-04 15:29:53 | Weblog
 シロタエギクの花芯部には断面がほぼ円形の柱状構造体がびっしり並んでいます。内部に雄しべ,雌しべを保護する鞘のような役割を果たしています。鞘の頂部は薄い膜に覆われていますが,五つに分かれて今にも破れそうな状態です。
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[#541] シロタエギク(4)小花と雌しべ-超マクロ写真-

2008-08-03 14:35:28 | Weblog
 外観的に1個に見えるシロタエギクの花は「細長い小花」の集合体です。この「細長い小花」は花芯の周りに12本生えています。小花の集合体という特長はキク科系の花に共通的です。写真は1個の小花を引き抜いて撮影したものです。底部から柱頭が2本に分岐した雌しべが生えています。
 雌しべには鞘を破って出て来るものと小花の底部から生えてくるものとあるのでしょうか。同じ機能を持っているのかどうかなどは分かりません。
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[#538] シロタエギク(1)全体像

2008-08-02 10:33:42 | Weblog
 今回よりシロタエギクの写真を連載します。初回は全体像です。白くて厚ぼったい葉はきれいで,その姿はきれいです。葉の表面に触るとビロードのような柔らかな感触を与えてくれます。初夏,黄色の花が咲きます。
 花の直径は約10mm,1個の花は小花の集合体です。花びらの長さが4mmくらいの「細長い小花」が円形の花芯周りに12枚生えています。後で示しますが雌しべは細長い小花の底のほうから伸びてきています。円形の花芯の内部の鞘には雄しべが収まっています。
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