前回とはやや成熟が進んだ別の花の花芯の顕微鏡写真(×30)です。1個の雄しべの上部が5弁の花のように開いており,それぞれが1個の花のようにも見えます。雄しべの太い花糸がにょっきり・・という感じで出てきて上端部の葯から花粉があふれ出てきています。
撮影日:2015年2月20日 ミクロラボΠ-SABAE ポリ亭
フキタンポポの花の全体像を真上から撮影したマクロ写真です。雄しべが集合している領域が花全体に占める割合はかなり大きい方です。周辺の雄しべの葯は開き始めています。
撮影日:2015年2月20日 ミクロラボΠ-SABAE ポリ亭(T. TAKAHASHI)
フキタンポポのマクロ・顕微鏡写真を連載します。初回は植物の全体像です。開花した花と蕾の花を画面に入れて撮りました。開いた花の直径は3cmと小さく,花芯には多数本の雄しべが円形に集まっています。その周辺に細長い花弁が生えており全体としてタンポポに似ていますが,タンポポよりやや小さめです。
一方,蕾の方を見ると,蕾を支えているのは折り重なった葉です。開く前のフキにもちょっと似ているのでフキタンポポと称するのでしょうか。
撮影日:2015年2月20日 ミクロラボΠ-SABAE ポリ亭(TAKAHASHI)
1本の雌しべの周辺を切除しました。偶然,撮影できた雌しべの花糸の縦断面の顕微鏡写真です。膨らんだ子房はなくて花糸の下部に胚珠が並んでいるようです。菜の花の種になるのでしょうか。
撮影日:2015年3月6日 ミクロラボΠ-SABAE ポリ亭