北海道でノンビリと

タブタブの何処かへ行こう を改題しました。
何処かへ行く機会も減ってきたので 北海道を楽しもうと思ったからです

車中泊の旅・・・・補陀落山寺から熊野本宮大社

2017-04-25 22:29:26 | 旅行

補陀洛山寺を見つけたので寄ってみた。

テレビドラマやサスペンスにも登場するので、知っている方も多いと思うが、あの補陀洛渡海で知られた寺だ。

かつて、生きながらに南海の浄土を求めて小舟に乗り、捨て身行を行った僧たちがこの寺の近くから渡海したらしい。




さて、熊野三山の一つ、熊野速玉大社は新宮市街にあった。交差点から曲がったらすぐ神社と云った感じだ。



きれいに掃き清められた平らな参道を進むと苦労することなく本殿に参拝できた。



あまりに あっけなかったので熊野の正倉院と云われる神宝館に入ったのだが、やっぱり撮影禁止で私のメモリーには残らなかった。





熊野本宮大社へは、大きな岩がゴロゴロしている熊野川沿いの道を35キロも走らなければならなかった。



鳥居の奥には熊野大権現の幟が並ぶ石段が見えた。



一つ一つ数えながら158の石段を上がると、拝殿が迎えてくれた。

神殿は5つあり、参拝の順番も決まっているらしいのだが、どこも行列なので大変だ。
だから、スーパーで空いているレジに並ぶ要領で途中の順番を少し変えたけれど神様の事だから許してくれるさ。



この熊野本宮から徒歩5分余ほどの所に大斎原(おおゆのはら)と云う聖地がある。
洪水で流されるまで熊野本宮大社があった場所だ。



そこには高さ34メートル、日本一の大鳥居が建っているのだが、その先にある旧本宮社地は やっぱり撮影禁止で残念だがカメラの電源を落とした。




車中泊の旅・・・・七里御浜から浮島の森

2017-04-24 22:09:18 | 旅行


道の駅 パーク七里御浜には 国道を跨ぐ美しいカーブを描く歩道橋がある。
日の出と共にその歩道橋を渡ってウミガメが産卵すると云う海岸へ出てみた。



最初 砂地だった岸辺が、境界線があるかのように少し大粒の砂利に変わり、そして誰かが意図的に撒いたかのように ある線から小粒の砂利になった。



そこに打ち寄せる波はとても穏やかで、小粒の砂利を覆ったと思ったら それで自分の役目は終わったとでも云うように砂利の中に消えた。

しばらく波の音を聴き、周りの景色を楽しんでいたが冷えてきたからか急にモヨオシ、遠慮気味にウバメガシの中に自分の痕跡を残した。





朝食後、車をどんどん走らせて今日の予定地 熊野三山へ向かった。

道を走っていて ふと目に入ったのが「浮島の森」の文字。



誘われるように公園の駐車場へ車を入れ、事務所のような所へ入って入園料100円を渡して通ろうとすると、部屋の中にあるベンチに座るように云われた。

先客は3人。何れも若い学生風で仲良く受付のオジサンと談笑しているのかと思ったら どうやら浮島の成り立ちから現在までの過程の説明を受けていたようだ。

私はどうせ座るならと女子大生風の横を空けてもらったのだが、

「え~~と、それでは もう一度最初から話しますか?」と云うオジサンに

「いえいえ、続きからで結構です」と言って、周りから密かに感謝の視線を浴びた。



とにかく如何にして現在まで この浮島が保存されてきたかの説明を受け、やっと解放されて公園へ入ることを赦されたのだが・・・・
まぁ、見た目には ただの藪。



水の中に浮いているのだが、生い茂った草でよくワカラン。





駆け足で公園を一周し事務所へ戻りオジサンに「どうも」と挨拶して出ようとしたら「どこから来たのですか?」と訊かれたので、思わず「すぐそこです」と答えた(笑)

だって七里御浜は、ここから そんなに遠くはない。

車中泊の旅・・・・鬼の城

2017-04-23 21:56:11 | 旅行

安乗崎へ行った後、今までに一度しか食べたことのない(それも少量しか・・・)伊勢海老を食べたいと思いながら、
道の駅 伊勢志摩で「伊勢志摩御膳」なる伊勢うどんや松阪牛入りミンチカツ、刺身が並んだ少し豪華な食事をしてしまったために
伊勢海老を諦めた。

サミット会場ともなった あの志摩観光ホテル横を通過し、15000円もするらしい日本一高い伊勢海老カレーはどんな味なのだろうと
想像をしながら賢島大橋を渡り、海沿いを走って愛洲の館へ到着。



この辺りは昔、伊勢の豪族 愛洲氏の居城があった所だが、知りたいのはそんなことより陰流の祖と言われる剣豪 愛洲移香斎のことだ。

柳生新陰流で有名な柳生石舟斎の師で 新陰流を伝えた上泉信綱のさらに師と云われる達人が この愛洲移香斎だ。

剣豪小説が好きな私は胸躍らせて館の中へ入ったのだが、館内撮影禁止。
面白くないなぁ・・・・・撮影禁止は。

私の老いた脳みそでは 見たものは次々と記憶の外へ逃げてしまうのだ。
だから、せめて撮影して記憶に留める手段としたいのだが、それが禁止されてしまうと わざわざ来た意味が無くなる。




五ケ所湾の眺めが良い南海展望公園で大パノラマを楽しみ、日暮れ前に着いたのが「鬼ケ城」





駐車場に車を置いて崖に沿った道を進んだのだが、見たことも無い奇岩の連続に、高所が苦手な私は腰が引けながらもシャッターを押し、何処まで続くかわからない崖沿いの遊歩道を進んでいたら、突然『この先通行止め』の文字。









もう先へ進まなくても良い理由が見つかり、少しホッとして駐車場へ引き返した。


道の駅 パーク七里御浜で車中泊することにした。
車を降りてふと見ると「北海道らーめん」の看板。



北海道の味に飢えていたので夕食は迷うことなく これに決まった。
暖かそうな店に飛び込んで「北海道ラーメン」と注文したら、「あの・・・・・浜海道らーめん ですけれど・・・・・」と云われた。



なるほど よく見たら「浜海道」だ。
まぁ良いや、一字しか違わないのだから、少しは北海道の味はするだろう。

車中泊の旅・・・・伊勢神宮、伝説の島

2017-04-22 22:56:31 | 旅行

伊勢神宮には、昔一度だけ参拝したことがある。
橋を渡りかなり歩きづらい玉砂利の参道を延々と歩いた記憶がある。





その当時は、おはらい町やおかげ横丁なんてものは無かったように思うのだが、名物赤福をチラ見して病気持ちの私は参拝を済ませた。







二見プラザの駐車場は何と600円。Webでは平日無料と書いてあったのだが・・・・今日は何曜日なの?旅をしていると曜日の感覚が無くなってしまう。

土産物店の中を通り夫婦岩を見るために外へ出た途端、強風に煽られた。





帽子を飛ばされないようにとポケットに捻じ込み、二見輿玉神社と夫婦岩をカメラに収めたらもう用は済んだので駐車場に戻った。
これで駐車場代金600円はモッタイナイと感じたので、もう一度店内に戻りトイレを利用さぜてもらった。




無料になったパールロードを通り的矢湾大橋を渡って安乗崎へ寄ってみることにした。



整備された道をナビの指示通りに走っていたら、路肩に「渡鹿野島」の文字を発見。

「渡鹿野島」って・・・・・もしかしたら、あの有名な「渡鹿野島」なのだろうか。

興味が湧いてきた私はユーターンして ほぼ全島が売春島と聞いたことのある島への渡船場へ恐る恐る行ってみたら、広い駐車場は ほぼ満車。



こんなに沢山のジェームス兄弟達が島へ渡っているのだろうかと驚き 呆れ、そして 元気な皆さんのことを少し羨ましく思いながら伝説の島への渡船場から静かに離れた。

車中泊の旅・・・・斎宮

2017-04-21 22:01:49 | 旅行

国道368号のクネクネ道を何とか無事に走りぬけた。
このような国道の事を「酷道」と呼ぶらしいが上手い字を当てたものだ。

その酷道を抜けて是非寄ってみたかったのが「斎宮歴史博物館」だ。



あまり知られてはいないと思うのだが、斎宮(さいくう、いつきのみや)を御存じだろうか。



天皇が変わる度に天皇の名代として伊勢神宮に奉仕する斎王が、未婚の天皇の娘、または皇族の女性から卜占によって選ばれ、
伊勢神宮から近い この斎宮に暮らしたらしい。



赴任の際の模様など詳しいことはわかっていないが、斎王に仕える事務方や侍女など、かなりの人数が江戸時代の大名行列の如く
都から移動し、斎宮で暮らしていたと考えられている。







従って、斎宮があった一帯は遺跡の宝庫であり、それを破壊しないために博物館を建てる時には杭を使わなかったとか。



厳かな雰囲気を醸し出している博物館内は源氏物語の世界にも似て雅やかで、しばし平安の空気に触れた気がした。