北海道でノンビリと

タブタブの何処かへ行こう を改題しました。
何処かへ行く機会も減ってきたので 北海道を楽しもうと思ったからです

車中泊の旅・・・・室生寺から松阪へ

2017-04-20 23:18:58 | 旅行


室生寺は国道から8キロほど山の中に入った所にあった。
集落の端にあった駐車場に車を置き、ゆっくり5分程歩いて入口に到着した。



この寺は真言密教にしては珍しく女人禁制ではなく、当初から女性の参拝を赦していたので女人高野の別名を持つ。

石楠花の美しい寺としても有名らしいがその季節には少し早いようだ。



山岳寺院らしいゴツゴツした石段を登るのだが、ここ数週間で急な石段や城の天守に上がって来たからか脚に筋肉が付いたようで、それほど息を切らさずに上がることができた。





有名な五重塔を撮影し特別公開されている国宝の仏像を見ようかと思ったが、どうせ撮影禁止だろうと思い覗いただけで入らなかった。








さて、この後 松阪を経て伊勢へ向かうのだがナビに設定し走っていると道がどんどん狭くなった。



信頼するしかない「ナビ様」は俗に云う危険な三ケタ国道368を選んだようだ。



「道の駅美杉」を過ぎると いよいよ道幅は狭くなり、路肩には『大型車は通行できません』の文字。



ドキドキしながら進むと「大型車通行困難」の文字。

さらに進むと「大型車通行絶対無理」の文字。

どうやらチャレンジ精神旺盛な大型車の運転手がいるようだが、その文字を見る度にヤバイ気持ちがどんどん膨れ上がり笑うどころではない。

ユーターンしたくてもできない道幅なので進むしかないのだ。



片側が崖の 薄暗い危険な道を、冷や汗をかきながらハンドルをクルクル クルクルと気の遠くなるほど回し続けた。

車中泊の旅・・・・吉野、長谷寺編

2017-04-17 20:00:06 | 旅行

三輪そうめんを食べたい。日本最古と言われる「山の辺の道」を歩いてみたいと思いながらも時間的制約があるので実現しなかった。

車中泊は早朝に動きまわることができる利点はあるが 欠点は店や記念館などがまだ開いていないことだ。

色々な物を諦めて進むのには 慣れて来たとはいえ、後ろ髪はかなり引かれる。

早朝6時から道が狭いと聞いている吉野山に向かった。
桜の時期には少し早いので大丈夫だろうと云う気持ちもある。

一時 義経と弁慶が隠れ、南北朝時代には後醍醐天皇の宮にもなった吉野神宮へは案外早く着いた。



しかし早朝すぎて無人。御朱印も得られず参拝だけをして静かな境内を去った。



吉野の道はどんどん狭くなり対向車が 来てもすれ違えないほどになった。





その道を苦労して「役の行者」が開いたと伝わる世界遺産の金峯山寺蔵王堂(きんぶせんじざおうどう)へ行ったが仁王門は工事中。中へ入ることができず 吉野の山を走ったと云う事実だけを残して山を下った。




長谷寺は花の寺として有名らしいが、私の行った時はまだ時期的に早かったようだ。









この寺をもう一つ有名にしているのが長い長い登廊だ。これがカメラを持つ人の心をくすぐる。



そして清水寺のような舞台がある国宝の本堂はなかなか趣があるし古さも丁度良くてシャッターを押しまくった。







大きく入口を開けた建物があったので覗いてみたら「御客様用」と書かれたスリッパが沢山並んでいたので、私も入山料500円を払ったのだし御客様なのでズンズン中へ入りキョロキョロしていたら「どちら様?」と声が掛った。

「あの・・・・御客様です」と云ったもののGパンにカメラ持った薄汚れた「御客様」はとっとと建物から追い出された。



500円も払ったのに、御客様ではないの?
そしたらさぁ、「一般の方は入らないで下さい」とか書けば良いのに と思いながら御客様ではなかったGパンの観光客は山を下った。

車中泊の旅・・・・・奈良、飛鳥編

2017-04-14 22:36:34 | 旅行

あの紫式部が源氏物語の構想を練ったと言われる石山寺へ行き、奈良へ向かう途中、思いついて木津川の「流れ橋」へ寄ってみた。この橋は有名な時代劇のロケ地で、美空ひばりも藤田まことも ここを渡った。





さて、いよいよ奈良だ。相変わらず鹿さんは人慣れしていて触られても怒ったりしない。その点は私の娘より柔順だ。



春日大社へは一度行ったことがある。かなり遠くて沢山歩いた記憶しかないが、やっぱり記憶に間違いは無くて 遠かった。





そしてまぁ、ここにも中国人の多いこと。日本の神様に手を合わせて 何を祈るのだろうか。

大仏様は前回来た時にスルーしたので今回は寄らせてもらったのだが、ここも大人気だ。





駆け足で奈良を周り今日の本当の目的は飛鳥だ。見たことのない酒船石や石舞台古墳を見たいからだ。

そのためにはレンタサイクルが一番と思い 予め調べておいた店に午後4時前に駆け込んだ。

店のオジサンは5時までには戻ってきてよと心配顔だが、私の心配は別な所にある。
何年も自転車に乗ったことが無いので、乗れるかどうか・・・・。

試しに跨って駐車場内を乗ってみて・・・・・大丈夫とオジサンも一安心。
Aさんも使っていると云う電動式を奮発して地図をもらい飛鳥へ飛び出した。

橘寺へ行き、二面石を見て次は石舞台古墳。これはなかなか見応えがあった。





さて地図を見直して岡寺へ向かったのだが、これがとんでもない急坂の上にあるので電動自転車でもギブアップ。多分レンジを変えれば良いのだろうが、機械の仕組みを理解していないので無駄な努力はしないことにした。

酒船石は駐車場から竹藪の中の坂道をかなり上がった台地の上にあった。



こんなデカイ石を高い所に上げなくてもよさそうなものだが、何に使うものなのかは未だに解明されていないようだ。

平地のど真ん中にある飛鳥寺へ行きそこのトイレにしっかり痕跡を残した後、5時までに返さなければならない自転車のペダルを必死に踏んで時間内にゴールしオジサンを喜ばせた。



まだ少し明るいので多武峰(とうのみね)にある談山神社(たんざんじんじゃ)へ行ってみることにした。ここは、あの大化の改新の計画を中臣鎌足と中大兄皇子が練ったと云われる場所だ。

ところが急カーブ連続でかなりの急坂。高度もかなりあって車でも上がるのが大変な場所に 本当に相談するためだけに上がったのだろうかと疑問に思った。

私なら近くの河原や屋根の上で「最近 蘇我入鹿のヤロー生意気だと思わないか?」なんてポテチ食べながら相談するなぁ(笑)

車中泊の旅・・・・大阪編

2017-04-12 20:22:11 | 旅行


待ち合わせ場所にした坐摩(いかすり)神社は、通称ザマ神社。ここを待ち合わせ場所にしたのには理由があって、色々調べていたら どうやら この神社が私の御先祖様一族の氏神様らしいのだ。

雨の中、参拝していたら遠くから丁寧にお辞儀をする女性を見つけた。あれっ大阪のオバちゃんっぽくない。ヒョウ柄着てへんし 慎ましやか やんか。
でも その横からマンマ大阪人のIさんが現れて空気が浪速一色に染まった。

Kyさんに折り鶴の入った御土産を渡し初対面の挨拶を交わしたがIさんには御土産は無し。だって もうこれが最後の一つだったし、それにIさんは予定外の付録だからね・・・・ゴメン(笑)。

その Iさんは観光バスのガイドさん以上に良く喋る。「大阪のことは任せんかい」とばかりに新世界の成り立ちから妖しげな一帯のことまで解説してくれる。



それを まるで美智子様のように微笑で聞くKyさんはどうやら大阪でも北部の人らしい。

そう云えばケンミンショーで聞いたことがある。大阪人っぽいのはミナミと呼ばれる地域の人で、キタの方の人は少しお上品とか。





そのKyさんも初めて上がると云う通天閣は大行列。その行列の途中でも飽きさせない逞しさを持つ大阪商人は写真を撮っては売ろうと懸命だ。





Iさんは「イラン」と素っ気なく手を振ったが私は買った。だって記念だからね。



一緒に念願の串カツを食べて そろそろ別れの時。先ずお孫さんの面倒を見なければと云うIさんと別れた。





途端に静寂に包まれた二人。

だから「やっと二人になれたね」と云ったら大爆笑のKyさん。
何だぁ、Kyさんも大阪人やんかぁ(笑)

I さんの熱弁で退屈しないで楽しい大阪を満喫できた。やっぱり大したもんです大阪のオッチャンは(笑)



先に電車を降りると云うKyさんと握手で別れ、流れるホームで手を振る姿を記憶に留め 私の貴重な大阪での時間は幕を下ろした。



車中泊の旅・・・・京都編

2017-04-09 17:34:56 | 旅行

京都駅で同級生のKクン御夫妻と待ち合わせた。
御二人が北海道へ来た時に逢っているので、2~3年ぶりの再会だ。



待ち合わせ時間まで間があったので巨大な京都駅内を歩き回った。



最上階に上がり昔暮らしていた伏見の方角を見ていたら、昔の自分がまだ頑張って住んでいるように思えて心を熱くした。



バイト先の方で子供が沢山いた三浦のオッチャンは、あの当時 既に白髪だったから もう亡くなったかも知れないなぁ。

今にして思えば、あの頃は金が無かったけれど人生で一番楽しい時期だったように思う。あのまま伏見に留まっていたらどんな時を過ごしていただろうと思うと目頭が熱くなった。

京都が大好きだったのに去らなければならなかったことに対して後悔の念があるのだ。

卒業後その京都に留まる事ができた羨ましいKクン御夫妻と合流した。
北海道へ山登りに来た時と違い服装がオンナを主張しているので、奥様が別人のように見えてしまって眩しくて仕方がない。

良いなぁ~Kクン。幸せを手に入れたね。



雨の中を一緒に東寺へ行って弘法市を見た。昔はもう少し骨董市の色合いがあったのに縁日っぽくなっていたのが残念だ。



金堂と講堂内の巨大な仏像群は、相変わらず見る者を圧倒する素晴らしさがあったが撮影禁止なのが惜しい。



五重塔の前で「写真を撮ってあげるよ」と言われ Kクンにカメラを渡した。

カメラの被写体になったのは何年ぶりだろう。
五重塔を背景にして笑顔の私がいた。

体調が悪いので、これが遺影に使われるかもしれないと云ったら困った顔をしていた。ごめんね、Kクン、余計なひとことだったね。

御土産まで頂き阪急の駅で別れた後、大阪へ向かった。
ブログ友のKyさんと逢うためだ。

初対面なのだが どうやら二人だけで逢うことに不安を感じていたようで、一度逢ったことのあるIさんを同行すると云ってきた。

渋谷のスクランブル交差点がそのまま地下へ潜ったような梅田地下街を迷うことなく記憶だけで歩けるのが嬉しい。昔と少し様変わりはしているが方向感覚は同じだ。

迷うことなく地下鉄御堂筋線に乗り換えて本町で下車。

大雨の中、無事に待ち合わせ場所である坐摩神社へ到着できた。



さてKyさんは 来ているかな?・・・・・