高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

春の嵐

2007年04月04日 13時26分27秒 | 工房

20070403132940 桜の花が満開と思いきや、なんと昨日は一転してヒョウが振ってきた。バラバラバラと音がするので外に出てみると氷、雹、今頃氷が振ってくるなんて!それもかなり大粒だ。今日は朝から天気で染色したり、竹を干すには一番良い天気である。しかし、干してある竹が吹き飛ばされるのではないか?と思うほど強い風だ。20070404093358

先日、高知県から届いた虎竹。大分県に多い真竹は干し上げると、象牙色の白い竹に変わるが、この虎竹は干し揚げると黒と黄色の斑模様が浮かび上がってくる。虎の模様に感じられることから虎竹と呼んでいる。高知県から送られてくるので、運賃も高く。竹自体も非常に高価なものになるが、花篭などを作ると自然の二つとない、作品ができることで人気がある。

20070312103718 こんな風の強い日に染色釜を焚く人がいる。我が工房の資材調達部長の「K」氏だ(パンダではない)。工房の周りは枯れ上がった萱で一杯だ。「火が飛んで火事にならなければいいのだが」と本人も心配している。

私も20年ほど前、山火事を出した事がある。今日と同じような条件の日だったのだが、ログハウスを切り刻んだときに出るおが屑を燃やしていて、回りの藪に飛び火して火事を起こした。幸い周りの原野を焼いただけで民家や杉林などには被害が無くて済みホットしたものだ。消防車や村中の消防団がやって来て大騒ぎになった。警察からも「あなたが第一発見者ですか?」と聞かれ、言葉を失った。「ハイ、私が見つけました。それと、私が火をつけたんです。」と、それも今は良い思い出だな。

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コメント
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