高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

携帯電話入れ

2007年04月16日 05時22分23秒 | 作品紹介

_2 奈良県のアッチキチさんからのリクエストで携帯電話入れを作って見た。まだ、サンプルの段階である。携帯電話の大きさまで編み上げる事も出来るのだが、(編み上げること自体はそんなに大変なことではない)しかし、高くなると小さいので底まで指が届かなくなる。届かない分ピンセットを使って籐飾りを付けたりするのが大変なのである。2ミリくらいの大きさの穴を開け、そこに1.8ミリ巾の籐をピンセットを使って通していく、最後は2本のピンセットを使って籠の中で結ぶ。外科医の先生が顕微鏡を覗きながら手術をす_6 るほどではないが、やはり大変である。高さを短くして籠を作る部分をなるべく簡単に出来るように!

上の布には大島紬を使ってみた。赤い山珊瑚のボタンを取り付けて出来上がり。これは中々いける。タバコを入れても、デジカメを入れても丁度いい大きさである。また、お客様の持っている携帯やデジカメに合わせたオーダーメイドの作品としても喜ばれるだろう。

自分だけしか持っていない物を欲しがる方が多いのだ。これは今年11月にミラノでする展示会にもシリーズでいろいろ作って持っていこう。

竹工房オンセ

コメント (3)
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